文学座

 
北村 和夫 [1927−2007]   
 

きたむら かずお

1927年3月11日、東京都小石川生まれ。早稲田大学文学部芸術学科演劇専攻在学中の1950年、巣鴨に開校した文学座附属演劇研究所(現在の研究所の前身)の第二期生として入所。
翌1951年6月、アトリエ公演『崑崙山の人々』で初舞台を踏む。同年12月には本公演『女の一生』の栄二役で杉村春子と初共演。1953年『欲望という名の電車』のスタンレー役に抜擢され、1955年、座員に昇格。
以降、『華岡青洲の妻』『怪談牡丹燈籠』など、杉村春子の相手役を数多く務める一方、自身の主演舞台も数多く文学座の看板俳優としての地位を確実にする。1965年、『花咲くチェリー』初演。チェリー役は北村のライフワークとなり、2004年まで上演回数は400回に達した。
映画では今村昌平監督の常連として『にっぽん昆虫記』『赤い殺意』『“エロ事師たち”人類学入門』『神々の深き欲望』『黒い雨』など多数出演している。

【受 賞 歴】
1957年 第3回“新劇”演技賞(『鹿鳴館』)
1981年 第15回紀伊國屋演劇賞個人賞(『花咲くチェリー』『結婚披露宴』)
1983年 芸術祭優秀賞(『オセロー』にて)
1987年 第28回毎日芸術賞(『欲望という名の電車』)
1989年 紫綬褒章
1994年 第1回読売演劇大賞・優秀男優賞(『息子です こんにちは』『東京夢幻図絵』)
1997年 勲四等・旭日小綬賞



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■ 文学座公演での出演歴(再演は除く)

1951年『崑崙山の人々』 作:飯沢匡 演出:飯沢匡、長岡輝子 役:本田
『シラノ・ド・ベルジュラック』 作:エドモン・ロスタン 演出:長岡輝子、戌井市郎 役:カルボン・ド・カステルジャルク、近衛兵
『女の一生』 作:森本薫 演出:久保田万太郎 役:栄二
1952年『農夫と悪魔』 作:三津田健 演出:賀原夏子 役:悪魔大王
『マリウス』 作:マルセル・パニョル 演出:戌井市郎 役:アラビヤ人
『セザール』 作:マルセル・パニョル 演出:戌井市郎 役:ドロマール
『娼婦マヤ』 作:シモン・ギャンチョル 演出:長岡輝子 役:アラビア人
『退屈な時間』 作:森本薫 演出:戌井市郎 役:神近
『女の一生』 作:森本薫 演出:久保田万太郎 役:刑事
『卒塔婆小町』 作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:巡査
1953年『欲望という名の電車』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:川口一郎 役:スタンレイ・コワルスキイ
『島』 作:川口一郎 演出:戌井市郎 役:桑原九一
『幻の国』 作:中村真一郎 演出:芥川比呂志、松浦竹夫 役:駅員
1954年『城館』 作:矢代静一 演出:矢代静一 役:佐山昌三
『思い出を売る男』 作:加藤道夫 演出:戌井市郎 役:紳士
『どん底』 作:マクシム・ゴーリキイ 演出:岸田国士 役:ブブノーフ
『奇妙な幕間狂言』 作:加藤道夫 演出:戌井市郎 役:幕僚
『にんじん』 作:ジュウル・ルナアル 演出:戌井市郎 役:ルピック氏
『夏と煙』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:鳴海四郎 役:ゴンザレス
『探偵物語』 作:シドニー・キングスレー 演出:戌井市郎 役:デイキス刑事
『二号』 作:飯沢匡 演出:飯沢匡 役:敏光
1955年『シラノ・ド・ベルジュラック』 作:エドモン・ロスタン 演出:長岡輝子、戌井市郎 役:コルネイユ
『ハムレット』 作:シェイクスピア 演出:福田恆存 役:ハムレットの父の亡霊、刺客
『なよたけ』 作:加藤道夫 演出:芥川比呂志 役:讃岐ノ造麻呂
『シラノ・ド・ベルジュラック』 作:エドモン・ロスタン 演出:長岡輝子、戌井市郎 役:ラグノオ
『王様は魔法がお好き』 作:飯沢匡 演出:松浦竹夫 役:アラカボア王
1956年『ヤシと女』 作:飯沢匡 演出:長岡輝子 役:兵藤惣五郎
『美しきフラノの娘』 作:八木柊一郎 演出:松浦竹夫 役:原口
『肥前風土記』 作:田中千禾夫 演出:田中千禾夫 役:中の丘
『鹿鳴館』 作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:清原永之輔
1957年『大寺学校』 作:久保田万太郎 演出:久保田万太郎 役:高桑虎夫
『華々しき一族』 作:森本薫 演出:戌井市郎 役:須貝
『ブリタニキュス』 作:ジャン・ラシーヌ 演出:矢代静一 役:ビュリュス
『陽気妃』 作:飯沢匡 演出:飯沢匡 役:李白
『正義の人々』 作:アルベール・カミュ 演出:荒川哲生 役:スクラートフ
『明智光秀』 作:福田恆存 演出:福田恆存 役:加藤清正
『守銭奴』 作:モリエール 演出:矢代静一、安堂信也 役:ジャック親方
1958年『国姓爺』 作:矢代静一 演出:戌井市郎 役:和藤内
『薔薇と海賊』 作:三島由紀夫 演出:松浦竹夫 役:楓重己
『マクベス』 作:シェイクスピア 演出:福田恆存 役:門番
『痩せた黄色い猫』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:松浦竹夫 役:ムーニイ
1959年『がらしあ細川夫人』 作:田中澄江 演出:田中千禾夫、田中澄江 役:小笠原小斎
『ニーナ』 作:アンドレ・ルッサン 演出:戌井市郎、安堂信也 役:警官
『黄色と桃色の夕方』 作:矢代静一 演出:松浦竹夫 役:純一
1960年『鼬』 作:真船豊 演出:戌井市郎、鈴木邦雄 役:万三郎
『サロメ』 作:オスカー・ワイルド 演出:三島由紀夫 役:カバドキヤ人
『白鳥の歌』 作:アントン・チェーホフ 演出:関堂一 役:老人
1961年『地獄のオルフェウス』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:荒川哲生 役:タルボット保安官
『大麦入りのチキンスープ』 作:アーノルド・ウェスカー 演出:関堂一 役:アナウンサーの声
『ジュリアス・シーザー』 作:シェイクスピア 演出:福田恆存 役:ジュリアス・シーザー
1962年『光明皇后』 作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:藤原不比等、藤原仲麻呂
『ジークフリート』 作:ジャン・ジロドゥ 演出:安堂信也 役:ロビノー
1963年『クレランバール』 作:マルセル・エーメ 演出:長岡輝子 役:ギャリュション
『トスカ』 作:ヴィクトリアン・サルドゥ 演出:戌井市郎 役:チェザレ・アンゼロッティ
『萩すゝき』 作:久保田万太郎 演出:戌井市郎 役:與七
1964年『三人姉妹』 作:アントン・チェーホフ 演出:戌井市郎 役:ヴェルシーニン
『女の一生』 作:森本薫 演出:久保田万太郎、戌井市郎 役:伸太郎
『欲望という名の電車』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:木村光一 役:スタンレー・コワルスキー
1965年『友絵の鼓』 作:人見嘉久彦 演出:戌井市郎 役:能衣裳からの声 塔1
『花咲くチェリー』 作:ロバート・ボルト 演出:長岡輝子 役:ジム・チェリー
1966年『山襞』 作:水上勉 演出:木村光一 役:長峰藤一郎
『かどで』 作:森本薫 演出:加藤新吉 役:仙二郎
1967年『シラノ・ド・ベルジュラック』 作:エドモン・ロスタン 演出:木村光一、安堂信也 役:シラノ・ド・ベルジュラック
『ロスメルスホルム』 作:イプセン 演出:加藤新吉 役:ロスメル
1969年『五稜郭血書』 作:久保栄 演出:岩村久雄 役:榎本釜次郎武揚
『阿Q外傳』 作:宮本研 演出:木村光一 役:阿Q
『富島松五郎傳』 原作:岩下俊作 脚色:森本薫 補訂:戌井市郎 演出:戌井市郎 役:尾形重蔵
1970年『華岡青洲の妻』 作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:華岡青洲
『花の館』 作:司馬遼太郎 演出:出口典雄 役:鬼の兵六
『あわれ彼女は娼婦』 作:ジョン・フォード 演出:木村光一 役:ヴァスケス
1971年『怒濤』 作:森本薫 演出:岩村久雄 役:北里柴三郎
『十二夜』 作:シェイクスピア 演出:出口典雄 役:マルヴォーリオ
『靴屋の祭日』 作:トマス・デッカー 演出:木村光一 役:サイモン・エア
1972年『聖グレゴリーの殉教』 作:宮本研 演出:木村光一 役:神父、脱走兵1
『沈氏の日本夫人』 作:飯沢匡 演出:飯沢匡 役:沈永啓
『飢餓海峡』 作:水上勉 演出:木村光一 役:大石源三
1974年『怪談 牡丹燈籠』 原作:三遊亭円朝 脚色:大西信行 演出:戌井市郎 役:伴蔵
1975年『五番町夕霧楼』 作:水上勉 演出:木村光一 役:長老承海、竹末甚造
1976年『夢・桃中軒牛右衛門の』 作:宮本研 演出:木村光一 役:牛右衛門=滔天
『マクベット』 作:ウジューヌ・イヨネスコ 演出:加藤新吉 役:マクベット
『土曜・日曜・月曜』 作:エドゥアルド・デ・フィリッポ 演出:木村光一 役:ペッピーノ
1977年『女たち』 作:大西信行 演出:戌井市郎 役:守住新作
『金木犀はまだ咲かない』 作:小山祐士 演出:木村光一 役:森岡嘉平
1978年『日本少年 ドンキホーテに遇う』 作:飯沢匡 演出:飯沢匡 役:サンチョ
『東海道おらんだ怪談』 作:宮本研 演出:木村光一 役:南北・伊右衛門
1979年『調理場』 作:アーノルド・ウェスカー 演出:木村光一 役:マランゴ
『もず』 作:水木洋子 演出:戌井市郎 役:藤村
1980年『結婚披露宴』 作:アーノルド・ウェスカー 演出:木村光一 役:ルイ・リトワノフ
『欲望という名の電車』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:木村光一 役:ハロルド・ミッチェル
『雁の寺』 作:水上勉 演出:木村光一 役:慈海
1981年『三人姉妹』 作:アントン・チェーホフ 演出:岩村久雄 役:ヴェルシーニン
1982年『沢氏の二人娘』 作:岸田国士 演出:加藤新吉 役:沢一寿
『おりき』 作:久保田万太郎 演出:戌井市郎 役:源七
『新編 吾輩は猫である』 作:宮本研 演出:戌井市郎 役:苦沙弥先生・夏目漱石・庄太郎
1983年『オセロー』 作:シェイクスピア 演出:江守徹 役:オセロー
1984年『彌太五郎源七』 作:久保田万太郎 演出:戌井市郎 役:彌太五郎源七
『ジェルソミーナ』 作:金子成人、小林勝也 演出:小林勝也 役:ザンパノ
1985年『芝居 ‐月もおぼろに‐』 作:吉永仁郎 演出:加藤武 役:作者
1986年『欲望という名の電車』 作:テネシー・ウィリアムズ 演出:江守徹 役:スタンレー・コワルスキー
1987年『ふりだした雪』 作:久保田万太郎 演出:加藤新吉 役:伝蔵
1988年『グレンギャリー・グレンロス』 作:デイヴィッド・マメット 演出:江守徹 役:リヴィーン
1990年『山猫からの手紙』 作:別役実 演出:藤原新平 役:男1
1991年『息子です こんにちは』 作:アレクサンドル・ヴィムビーロフ 演出:鵜山仁 役:サラファーノフ
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 作:有吉佐和子 演出:戌井市郎 役:岩亀楼の主人
1992年『アナザータイム』 作:ロナルド・ハーウッド 演出:加藤武 役:アイク・ランズ、レナード・ランズ
『その先は知らず』 作:江守徹 演出:江守徹 役:善助
1994年『花石榴』 作:松田章一 脚色:戌井市郎 演出:鵜山仁 役:向田直平
1995年『怪談 牡丹燈籠』 作:三遊亭円朝 脚色:大西信行 演出:戌井市郎 役:伴蔵、紳士
1997年『柘榴のある家』 作:八木柊一郎 演出:戌井市郎 役:児島源太郎
『盛装』 作:川ア照代 演出:西川信廣 役:和夫
1998年『牛乳屋テヴィエ物語』 作:グレゴーリイ・ゴーリン 演出:鵜山仁 役:テヴィエ
1999年『女の一生』 作:森本薫 補訂:戌井市郎 演出:戌井市郎 役:章介
2000年『峠の雲』 作:中野実 補綴:吉本哲雄 演出:吉本哲雄 役:小山慶斎
2001年『阿蘭陀影繪』 作:金子成人 演出:戌井市郎 役:扇屋主人巳之吉
2002年『女人渇仰』 作:岸田國士 演出:松本祐子 役:老人
『月夜の道化師』 作:渡辺えり子 演出:鵜山仁 役:声の出演
2003年『龍の伝説』 作:得丸伸二 演出:得丸伸二 役:木島誠司
2004年『風の中の蝶たち』 原作:山田風太郎 脚本:吉永仁郎 演出:戌井市郎 役:磯山清兵衛



■ 文学座以外の主な出演歴など



―編集中―



<著作>
『役者人生・本日も波乱万丈』近代文芸社刊

 
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