|
フレデリック・トリーヴズ
|
…
|
田中明生
|
|
カー・ゴム
|
…
|
林 秀樹 |
|
ロス
|
…
|
川辺久造
|
|
ジョン・メリック
|
…
|
大場泰正
|
|
三人の「とんがり頭」
|
…
|
東 幸枝
|
|
|
…
|
姜 由美
|
|
|
…
|
中村文重
|
|
ベルギーの警官
|
…
|
押切英希
|
|
ロンドンの警官
|
…
|
林 秀樹
|
|
ブリュッセルの博覧会場の男
|
…
|
木津誠之
|
|
オステンド・ロンドン間の汽船連絡列車の車掌
|
…
|
田中明生
|
|
ウォルシャム・ハウ司教
|
…
|
押切英希
|
|
ロンドン病院の門番
|
…
|
川辺久造
|
|
門番スノーク
|
…
|
木津誠之
|
|
ケンドール夫人
|
…
|
古坂るみ子
|
|
公爵夫人
|
…
|
姜 由美
|
|
伯爵夫人
|
…
|
中村文重
|
|
アレクサンドラ王女
|
…
|
東 幸枝
|
|
ジョン卿
|
…
|
川辺久造
|
|
看護婦ミス・サンドイッチ
|
…
|
東 幸枝
|
|
|
|
|
|
【 物 語 】
一つ前の世紀末、その身体的奇形により「エレファント・マン」と呼ばれたジョン・メリックは、
医師フレデリック・トリーヴズによって、ホワイトチャペル通りにあるロンドン病院に保護された。
医師トリーヴズは偏見と差別を克服する知性により、
慈悲という布でメリックという鏡を磨き続けたが、
・・・・結果その鏡に写し出された彼自身の姿は、近代人の病に苛まれた
外見上は正常に見える一個のグロテスクな標本であった。
【どんな舞台?】
舞台となる「病院」は、いつの時代にも社会、科学、宗教を象徴する場である。
そして今、「エレファント・マン」の史実から100年後、
繁栄の20世紀日本を支えてきた、「社会、科学、宗教」に対する私たち日本人の信頼は、
世紀末最後の年を迎え、そのまま「悲惨、無知、悪徳」に置き換えられるほど疲弊し、
まさに世紀末的状況を呈している。
このグロテスクな時代に個人がピュアに生きることなど、
不治の病に犯され現実から隔絶された病室のベッドの上で過ごす、
死に至るまでの最後の時間にしか可能でないのかも知れない。
「エレファント・マン」という奇形化した身体は、
現代を生きる私達の精神の逆説そのものである。
(北 則昭)
★
『エレファント・マン』もまた、19世紀末のイギリスに実在した人間たちのドラマです。
全身的な奇形に生まれついたジョン・メリックは、親に捨てられ、
「エレファント・マン(象人間)」と呼ばれて見世物小屋を転々とし、
やがてロンドン病院の優秀な外科医フレデリック・トリーヴスに救われて隔離病棟にかくまわれます。
初めは医学的な研究対象にすぎなかったメリックに、豊かな知性と純粋な精神が輝いていることを知り、
医師とメリックとの間に人間同士の深いふれあいが育っていきます。
その一部始終を記録したトリーヴスの著書をもとに、
作者バーナード・ポメランスはこの『エレファント・マン』を書き上げました。
ロンドン初演後、ブロードウェイでもロングラン、1979年にトニー賞の最優秀演劇賞を受賞、
我が国では劇団四季が80年に上演して評判を呼びました。
また、同じ80年には映画版の『エレファント・マン』も製作されて大ヒット、
我が国ばかりでなく全世界的にこの物語の存在を知らしめたのです。
メリックの大場泰正、トリーヴスの田中明生、
メリックに多大な影響を及ぼす舞台女優ケンドール夫人の古坂るみ子など、
文学座ならではのバラエティに富んだ布陣。
文学座初演出となる北 則昭が、この名作を得てどんなデビューを果たすかもまことに楽しみです。