《女の一生》は、公演を終了いたしました。
劇場においでいただいた方、応援してくださった皆様、ありがとうございました。


女の一生
作:森本 薫
補訂・演出:戌井市郎


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出演:
八木昌子・平 淑恵・清水 馨・門 美樹・石井麗子・北村由里・添田園子
   飯沼 慧・仲 恭司・戸井田 稔・石田圭祐・大滝 寛・今村俊一・椎原克知・ほか

再評価が高まって来ている森本 薫の昭和20年初演の代表作。
杉村春子の名演で、多くの皆様に愛され続けてきた
文学座随一の財産演目が、平 淑恵の主演により見事に継承。
再演を重ねて磨き上げられた充実の舞台を、お楽しみいただけます。

  装置・・・・・・中嶋正留
  照明・・・・・・山内晴雄
    音響効果・・・・・・秦 和夫      
  衣裳・・・・・・中村洋一
舞台監督・・・・・・寺田 修  
  演出補・・・・・・黒木 仁  
    制作・・・・・・古川幸洋 

2000年8月〜10月

九州・静岡地方公演





配 役
物 語
どんな舞台?
地方公演

【 配 役 】
布引 けい…………………………………平 淑恵
 堤  しず…………………………………八木昌子
     伸太郎……………………………石田圭祐
     栄二………………………………大滝 寛
     総子………………………………門 美樹
     ふみ………………………………清水 馨
     章介………………………………仲 恭司
      知恵………………………………石井麗子
         知恵の少女時代…………………………田中エミ/土田真理恵
                                          (劇団ひまわり・交互出演)
  野村 精三………………………………戸井田稔 
職人・井上………………………………飯沼 慧
   女中・清…………………………………添田園子 
  刑事・一/罹災者………………………・椎原克知
  刑事・ニ/罹災者………………………・今村俊一
  罹災者…………………………………・北村由里  

【 物 語 】

昭和20年10月のある夜。
焼け野原となった東京の一角に残る堤家の焼け跡に、
その日盛岡から上京したばかりの栄二が立つ。
やがて、栄二の耳に聞こえてくるあの懐かしい歌。
その歌の主こそ誰あろう、忘れもしない義姉のけいであった。
再開した二人の胸に過ぎ去った日々が甦る……。



―明治38年(1905年)―
日本がようやく近代的な資本主義国の姿をととのえ、
同時にその動向が世界の国々のそれと絶ち難く結び合い、反映し合いはじめた時代である。
戦災孤児の境涯にあった布引けいが、不思議な縁から堤家の人となったのは、そんな頃である。

清国との貿易で、一家を成した堤家は、しかし、その当主もすでになく、
後を継ぐべき息子達は、まだ若く、しずが、弟の章介に助けられながら、困難な時代の、一日一日を処していた。

やがてけいは、その闊達な気性をみとめられて、長男伸太郎の妻となる。
子とその肩に背負われるべき家を愛するしずの配慮であった。
あるいは母として、また主婦としてのしずの、愛という名のエゴイズムの結果であった。
伸太郎は絵を愛し、学問を好んだが、しかし家業を継ぐ意思と意欲に欠けていた。

次男栄二に寄せた思慕は断ち切られ、けいは正真正銘堤家の人となる。
そして、しずにかわって、けいは家の支えとなり、柱となる。
担いきれぬほどの重みにたえながら、けいはその“女の一生”を生きるのである。

―時は流れ昭和20年―
二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼跡の廃墟にたたずむけいの姿は、
過ぎ去った60年の月日の、激しさと華やかさを秘めて、哀しい――。
【どんな舞台?】

杉村春子さんから平淑恵さんに代わったのを今度初めて観たんです。
三回目だそうですけれど、かなり平淑恵の布引けいになってきているんじゃないかと思いました。
杉村さんの影はどこかに見えないことはないけれど、でもそれを置いといて、
やはりこれの舞台として成り立ったという気がします。
(渾大防一枝氏―「悲劇喜劇」99年5月号“演劇時評”より)

1996年の再出発以来『女の一生』は、
東京・地方合わせてすでに200回の上演を重ねてきました。
主演の平淑恵も当初感じていたであろう重圧から徐々に解放されて、
前掲の評言にもあるとおり、布引けいという大役を見事に自分のものとしつつあります。
同じ5月号掲載の“特集・伝統を創る”には、平淑恵も寄稿していて―――

布引けい役の継承に際し、杉村春子から
「新劇は伝統芸ではないのだから、なぞったりせず、自分のものを出して失敗覚悟でおやりなさい」
と忠告され、気持ちが楽になったこと。
それでも最初の頃は、真似をしてはいけない、
自分のものを創らなければいけないという強迫観念に、どうしても捉われてしまったこと。
昨年の再演で、稽古中に北村和夫から言われた
「特に後半は、もっと杉村さんの真似をしたほうがいいよ」
という言葉で、そうした強迫観念から解放されたこと。
真似をしても、最終的に自分のものになればそれでいいという考えに至ったこと。
また、観客の反応や、寄せられた感想に日々励まされ、勇気づけられていること。

―――などの様々な思いが綴られています。
さて今回の舞台で平淑恵は、さらに、どんな「自分のもの」を見せてくれるでしょうか。
楽しみです。



九州方面及び静岡県内の地方公演のみではありますが、
今年また、8月17日の大分を皮切りにほぼ二ヵ月半、
森本薫=作、戌井市郎=補訂・演出『女の一生』が再演されます。
『女の一生』は、1996年にヒロイン布引けい役が杉村春子から平 淑恵へと引き継がれ、
同時に初演台本のプロローグとエピローグが復活、好評のうちに再出発を果たしました。
翌97年にも地方公演で再演、
さらに昨年はプロローグとエピローグを焼け跡の場に戻して、俳優座劇場ほかで長期公演を行いました。
平 淑恵はすでに200回の主演をこなし、
昭和20年初演以来の上演回数も1147回に達しています。

しず役の八木昌子をはじめ、
石田圭祐、大滝 寛、門 美樹、清水 馨、石井麗子、戸井田稔、飯沼 慧
は前回に続いての出演で、
それぞれの役はいずれも自家薬籠中のもの。
仲 恭司は96年、97年にもすでに経験ずみの章介役です。
昨年、罹災者を演じた添田園子が今回は女中清に抜擢され、
刑事役の椎原克知今村俊一、罹災者役の北村由里は初登場。
スタッフ・キャストともに充実した、文学座第一の財産舞台『女の一生』を、どうぞお楽しみに。

【地方公演】

お問い合わせ・入場券のご予約などは各地の主催者にご連絡ください。
月日 公演地 開演時間 主催者 TEL 会場
8/17 大分 18:30 大分市民劇場 0975-32-0365 大分県立芸術会館
18 13:30
19 飯塚 18:35 飯塚市民劇場 0948-22-9370 飯塚コスモスコモン
20 13:35
21 直方 18:35 直方市民劇場 0949-25-2629 ユメニティ のおがた
23 13:30
18:30
北九州市民劇場 093-541-0075 小倉市民会館
24 13:30
26 下関 18:30 下関市民劇場 0832-32-4065 下関市文化会館
27 13:30
28 18:30
29 福岡 18:30 福岡市民劇場 092-771-8671 ももちパレス
30 13:30
31 13:30
9/1 18:30
2 13:30
18:30
3 13:30
4 休館日
5 13:30
18:30
6 13:30
7 佐賀 18:30 佐賀市民劇場 0952-26-0791 佐賀市民会館
8 18:30
9 13:30
11 都城 18:30 霧島べいすん演劇鑑賞会 0986-21-8082 都城市民会館
12 鹿児島 18:30 鹿児島市民劇場 099-224-2888 鹿児島県文化センター
13 18:30
14 13:30
15 熊本 18:30 熊本市民劇場 096-322-0500 熊本県立劇場演劇ホール
16 18:30
17 13:30
19 長崎 18:30 長崎市民劇場 0958-23-6588 長崎市民会館
20 13:30
18:30
21 13:30
22 諫早 18:30 大村諌早市民劇場 0957-24-1015 諌早文化会館
23 佐世保 18:30 佐世保市民劇場 0956-22-5294 佐世保市民会館
24 13:30
28 清水 18:00 清水市民劇場 0543-51-8191 清水市民文化会館
29 18:00
30 藤枝 18:30 藤枝市民劇場 054-641-4349 藤枝市民会館
10/1 磐田 18:00 磐田演劇鑑賞会 0538-34-1021 磐田市民文化会館
3 静岡 18:30 静岡市民劇場 054-253-6839 静岡市民文化会館中ホール
4 13:00
18:30
5 13:00
6 菊川 18:30 掛川演劇鑑賞会 0537-24-4955 菊川文化会館アエル
7 島田 18:00 島田市民劇場 0547-37-7005 島田市民会館
8 浜北 18:30 浜北市民劇場 053-586-1919 浜北市文化会館
9 13:30
18:30
11 浜松 18:30 浜松演劇観賞協議会 053-453-9653 アクトシティ浜松大ホール
12 13:30
18:30
13 13:30
14 13:30
15 掛川 18:30 掛川演劇鑑賞会 0537-24-4955 掛川市生涯学習センター
17 富士宮 18:30 富士宮市民劇場 0544-27-6146 富士宮市民文化会館
18 18:30
19 伊豆 18:30 伊豆市民劇場 0559-75-5455 三島市民文化会館大ホール
20 18:00
22 伊東 18:15 伊東市民劇場 0557-36-3210 伊東市観光会館
23 沼津 18:15 沼津市民劇場 0559-51-2736 沼津市文化センター
24 18:15
25 13:00
26 富士 18:30 富士市民劇場 0545-63-9201 富士市民センター
27 18:30
29 下田 18:15 下田市民劇場 0558-23-2933 下田市民文化会館

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