モンテ・クリスト伯》は、公演を終了いたしました。
劇場においでいただいた方、応援してくださった方、ありがとうございました。


2001年 文学座公演/紀伊國屋書店提携

  

作:アレクサンドル・デュマ
(訳:山内義雄「岩波文庫版」より)
脚色・演出:高瀬久男


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配 役 物 語 どんな舞台? 地方公演 チケットの追加発売について

稽古場の様子は
鬼頭典子の個人ページでどうぞ

出演:
原 康義・関 輝雄・石川 武・清水明彦・大原康裕・吉野正弘・若松泰弘・鈴木弘秋
内野聖陽・浅野雅博・林田一高・松井 工・石橋徹郎・椎原克知・助川嘉隆・城全能成・森田大輔
塩田朋子・金沢映子・奥山美代子・栗田桃子・岡 寛恵・鬼頭典子・浅海彩子

:スタッフ:
装置
……
倉本政典
照明 …… 金 英秀
衣裳
……
宮本宣子
音楽
……
車川知寿子
音響効果
……
斉藤美佐男
ヘアメイク
……
林 裕子
振付
……
新海絵理子
演出補
……
北 則昭
舞台監督
……
寺田 修
宣伝美術
……
太田克己
宣伝写真
……
堤あおい
制作
……
浜本久志

2001年2月22日(木)〜3月8日(木)

新宿・紀伊國屋サザンシアター
2001年
22 23 24 25 26 27 28
開演
時間
13:30
18:30


料金(税込・全席指定)●¥5,500
                        カレッジ・チケット ¥3,800(詳しくはお問合せください)



【 配 役 】
                ダングラール・・・・・原 康義
                ファリア神父・・・・・関 輝雄
               サン・メラン侯爵・・・・・石川 武
                  フェルナン・・・・・清水明彦
                 ボーシャン・・・・・大原康裕
                 カドルッス・・・・・吉野正弘
               ヴィルフォール・・・・・若松泰弘
                   モレル・・・・・鈴木弘秋
エドモン・ダンテス/モンテ・クリスト伯爵・・・・・内野聖陽
                 アルベール・・・・・浅野雅博
                  ベネデット・・・・・林田一高
              ルイジ・ヴァンパ・・・・・松井 工
                   ドブレー・・・・・石橋徹郎
                   フランツ・・・・・椎原克知
                     門衛・・・・・助川嘉隆
               マクシミリアン・・・・・城全能成
                     獄丁・・・・・森田大輔
                 メルセデス・・・・・塩田朋子
                 エルミーヌ・・・・・金沢映子
                  エロイーズ・・・・・奥山美代子
                ユージュニー・・・・・栗田桃子
           ルネ/ヴァランティーヌ・・・・・岡 寛恵
                     エデ・・・・・鬼頭典子
           サン・メラン侯爵夫人・・・・・浅海彩子



【 物 語 】
ナポレオンがエルバ島に追われ、ルイ18世の治世下となった1815年のフランス。
商船ファラオン号の若き一等航海士エドモン・ダンテス(内野聖陽)
長い航海を終えて、故郷マルセイユに無事帰港した。

仕事ぶりも優秀で、人望も厚く、親孝行な好青年のダンテスは、
船主のモレル氏(鈴木弘秋)からは急死した船長の後任を約束され、
加えて美しいメルセデス(塩田朋子)との婚約披露と、
彼はまさに人生の幸福の絶頂にあった。

しかしダンテスは突然、船の会計係ダングラール(原 康義)
メルセデスに横恋慕するフェルナン(清水明彦)
検事補ヴィルフォール(若松泰弘)の奸計によって無実の罪を着せられ、
披露宴の席上で逮捕されて
マルセイユ港外にある地獄の牢獄シャトー・ディフに送られてしまう。

14年後、奇跡的に脱獄に成功したダンテスは、
彼を絶望と悪夢のどん底へ陥れた人々への復讐を開始する。
モンテ・クリスト伯爵と名を変えて・・・・・・。


【どんな舞台?】
大好評の舞台、再び地方公演へ!

原作は、言わずと知れたアレクサンドル・デュマの波乱万丈の冒険小説。19世紀前半、船乗りのエドモン・ダンテスは恋人メルセデスとの披露宴の席で無実の罪により逮捕された。地獄の牢獄から奇跡的に脱出したダンテスは、モンテ・クリスト伯爵と名を変えて、壮絶な復讐を開始する……。
 この大河小説を、高瀬久男がドラマチックな部分を生かしながら、巧みにダイジェストした『モンテ・クリスト伯』が、5月19日の下関を皮切りに再び地方公演に旅立ちます。前半の旅公演、紀伊國屋サザンシアターでの東京公演ともに、客席には熱いため息が洩れ、舞台は盛大な拍手を浴びました。
 その劇評から――

内野は、前半の外なる悪意による受身の苦悩と、後半の復讐への道を進むほど深まる内なる人間的苦悩を、鮮烈に表現した。原、清水、若松は、三者三様の個性を発揮して、このように私利私欲に走る人が現代にも多いことを想起させ、塩田鬼頭は、女性の二つの愛の生き方を示して説得力があった。は、ひょうひょうとした味にユーモアがあり、その他のキャストもみごとに主役を支えていたそ。そして、あの大作を三時間あまりのドラマにまとめた高瀬久男にも拍手を送りたい。
                                 (産経新聞・小田島雄志氏)
◇ 閉塞した現代の政治状況を含め、怒りの行き場のない人々にとって、ダンテスが下す鉄槌は、爽快そのものだ。高瀬は単なる復讐譚だけでなく、ダンテスが人間的に成長する様にも触れようとした。目には目を、の復讐だけでは律し切れないものがある。人間性あふれる苦悩の側面も、内野が鮮やかに見せる。口跡がしっかりし、舞台で一際スケール大きく感じる。中堅・若手を中心とした脇が手堅く、理屈なしに楽しめる作品だ。
(毎日新聞・高橋豊氏)

 これ以上はない適役、内野聖陽のモンテ・クリスト伯爵をはじめとする適材適所の演技陣の熱演を、どうぞお楽しみに!

1月10日〜14日に行なわれた「モンテ・クリスト伯大阪公演」をご覧になられたお客様の感想より
一部抜粋してご紹介いたします。


とてもすばらしかったです!
原作を読んできたこともあるかも知れませんが、すがすがしい気持ちになれました。
希望をもつこと・・・とても大切なことなんだと改めて確認できたように思えます。
そして皆さんに感謝するとともにお体に気をつけていただきたいです。
26歳・女性

脚本が良く演出も良く、そのせいでしょうね、テンポが良く、無駄な“間”というものがなくて、
舞台の上の世界に容易にのめりこむことができました。
そして、内野さんは姿はみめうるわしく演技もうまいとくればもう最高の気分です。
ほんと最高でした。
失礼ですが、新劇がこんなに良いおもしろいと思ったのははじめてかもしれません。
30歳・女性

文学座公演は「北の阿修羅・・・」についで2回目ですが、
演技陣、舞台装置、やっぱり素晴らしいです。
“なぜ今「モンテ・クリスト伯」なのかな…”と観る前は少し思ったのですが、
やはり良い舞台はそんな事関係なく引き込んでくれて、物語を存分に楽しめました。
みなさん、素晴らしいですけど、塩田朋子さん、生で見れてとても嬉しかったです。大好きです。
39歳・女性

感動しました。私が見た中の最高の出来だったと思います。
デュマの魂が乗り移った舞台でした。
地方公演、皆さんお身体に気をつけて頑張って下さい。
?歳・女性

21世紀にふさわしくダイナミックなエンターテイメントで楽しかったです。
今までにも文学座公演を見てきましたが、演出家のセンスが感じられて
最後までダレルことなく引き込まれました。
文学座の役者さんのダンスありでうれしかったです。
48歳・女性


何かと騒々しかったミレニアムも余すところ一ヶ月、いよいよ21世紀へ。
その新世紀の首途(かどで)を文学座はまず、誰もが知るアレクサンドル・デュマの世界的な名作
『モンテ・クリスト伯』で飾ります。
400字詰め原稿用紙で4000枚をこえる(岩波文庫本で7冊)大作を約3時間の舞台に移すというのはかなりの難行だったようですが、
高瀬久男の新脚色台本もすでに完成、来春早々の地方公演に向けて稽古が始まりました。
タイトルロールのモンテ・クリスト伯爵(エドモン・ダンテス)に内野聖陽、恋人メルセデスに塩田朋子
さらにダンテスの復讐の的となる三人、フェルナン(モルセール伯爵)に清水明彦、銀行家ダングラールに原 康義
検事総長のヴィルフォールに若松泰弘など適材が適所に配されて、
これら中堅・若手中心の演技陣がフレッシュでエネルギー溢れる熱演を展開してくれることでしょう。
1月10日に始まる西日本巡演、2月22日開幕の紀伊國屋サザンシアター公演、
5月から7月の九州地方公演に、どうぞご期待ください。

永遠のベストセラー作家

さて、原作の『モンテ・クリスト伯』は1844年8月から1年5ヵ月かけて新聞に連載された長編小説。
ちなみに1844年は日本で言えば幕末、ほぼ9年後にはペリーが浦賀に来航するといった時代。
デュマは同じ年に、もう一つの代表作『三銃士』も完成していますが、
この両作品は言うまでもなく、時代を超え国境を越えての「永遠のベストセラー」です。
少年時代に、あの波乱万丈の冒険譚を胸躍らせて読み耽った方は多いでしょう。
そんな大作を数多く産み出したデュマ自身もまた、まさに波乱万丈の生涯を過ごした19世紀の文豪でした。

アレクサンドル・デュマ(1802〜1870)はパリから北東80キロの田舎町ヴィレール・コトレで生まれます。
父は中将にまで昇進したナポレオン麾下の猛将でしたが、デュマ4歳の時に死去、
母の手一つで育てられます。
貧しい生活で満足な教育を得られず、しかし、大の読書好きであったとのこと。
15歳で地元の公証人の事務所に見習として入り、その前後に巡業劇団が演じたデュシス作『ハムレット』に感動し、
劇作家を志すこととなります。
この頃、1820年代には小説はまだ文学ジャンルとして未成熟で、名声とお金を一挙に手に入れ、
文学者としてステータスを獲得するには、劇作家になる以外になかったのです。
21歳、ついに待望のパリへ。
達筆を見込まれてオルレアン公爵家の秘書室に就職。
人気作家シャルル・ノディエの知遇を得ます。
1830年、5幕の韻文劇『クリスチーヌ』をオデオン座で初演。
以後『ナポレオン・ボナパルト』『アントニー』『ネールの塔』『アンジェール』などを次々発表して、
一躍人気劇作家の仲間入りをします。
やがて小説にも手を染め、38年に『ポール船長』を新聞に連載して、
こちらでも大成功。
前述の『三銃士』やその続編である『二十年後』『ブラジュロンヌ子爵』
さらに『モンテ・クリスト伯』『王妃マルゴ』『モンソローの奥方』等々がいずれも大ベストセラーとなって、
フランス第一のドル箱作家となりました。

人間回復のドラマ

フランス革命による市民階級の台頭を受けて、1830年代に産業革命が進行し、
これと平行してジャーナリズムが著しく発達します。
これらの要素、とりわけその頃続々と発刊された新聞が「小説」を、演劇に代わる大衆娯楽の花形に押し上げました。
この時流に乗ってデュマもまた、その天与の才能を存分に発揮したのです。

さて、『モンテ・クリスト伯』についてですが、
主人公ダンテスのモデルはデュマ自身の父親であるという説があります。
フランス貴族とアフリカの黒人女性を父母にもつこの偉丈夫は、ナポレオンのエジプト遠征にも参戦、
目覚しい勲功を立てます。
しかしその帰途にイタリアで敵に捕らえられ、2年に及ぶ監禁生活を余儀なくされました。
さらに、その間に罹った病気がもとで不遇な晩年を迎えるのです。

もう一つ、直接のモデルとなったのは、ナポレオン帝政期に起きた実在の事件の記録です。
パリに住む靴屋の青年が大金持ちの娘と結婚することになり、
それを妬んだ友人4人に「王のスパイ」として密告される。
彼は密かに逮捕され、詮議も受けず7年間牢獄に閉じ込められるが、
獄中で知り合ったイタリア人の聖職者から莫大な遺産を譲り受ける。
釈放後、青年はその遺産を手にパリに舞い戻り、変装を駆使して、
かつて自分を陥れた友人たちに復讐する。以上のような顛末でした。

この事実をデュマは壮大な長編小説に仕立て直しました。
それが『モンテ・クリスト伯』です。
しかし、下敷きとなった事件はほんのヒントにしかすぎません。
時代設定の見事さ、波乱に富んだ物語の展開、魅力溢れる人物描写、これらはすべてデュマの天才が産み出したものです。
なかでもとくに主人公モンテ・クリスト伯爵の造型は瞠目に値します。
一度は地獄の辛酸をなめ、人間不信に陥った主人公が、復讐の過程で次第に人間への信頼を、
愛を回復し、まさに人間として成長していく姿こそ、作者デュマの描きたかったものなのです。
ですからこの小説は単なる復讐譚ではありません。
他の優れた文学作品と同様に、この小説も「人間とは何ぞや」という問いを永遠に発し続けているのです。

『モンテ・クリスト伯』は今も

劇作家でもあるデュマは、当然ながら自作の小説を次々と劇化しました。
この『モンテ・クリスト伯』も1848年、二晩通しで上演時間12時間の5幕劇として初演されています。
以来、全世界でどれほど舞台化されたのか、おそらく創造を超えるほどでしょう。
今世紀に入ってからは映画の恰好の題材となり、
これもまた枚挙にいとまなし、日本で言えば『忠臣蔵』といったところ。
最近ではテレビも加わって、つい先頃BSで放映されたフランス製テレビ映画、
ジェラルド・ドパルデュー主演の『モンテ・クリスト伯』をご覧になった方も多いことでしょう。

なお、内野聖陽は、1996年に制作されたNHK・FMのラジオドラマで、主人公ダンテスを演じています。
縁あって二度目の『モンテ・クリスト伯』
―――どんな素敵なヒーロー像を作り上げてくれるのか本当に楽しみです。


19世紀フランスの文豪アレクサンドル・デュマが残した
世界文学史上に輝く『モンテ・クリスト伯』――

冤罪、投獄、脱獄、復讐、悲恋といったドラマティックな要素が、
これでもかというほどに盛り込まれた冒険小説の金字塔です。
その『モンテ・クリスト伯』で
私たち文学座は新たな世紀のスタートを切ることとなりました。

高瀬久男の新脚色とともに、
主人公モンテ・クリスト伯爵に扮する内野聖陽の熱演にも、どうぞご期待ください。



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