2003.03.10更新

《缶詰》2002年公演は終了いたしました。
劇場においでいただいた方、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

2003年は4月〜6月、首都圏・関越・中国・阪和を巡演いたします。


2002年文学座公演 創立65周年記念

このままでは終われない!団塊世代の反撃開始!!
サラリーマンの明日はどっちだ?!


缶詰

水谷龍二
演出 鵜山 仁
 
2002年10月28日(月)〜12月26日(木)

王子・八王子・日野・宇都宮・東北・北海道・千葉

公演情報 配 役 物 語 どんな舞台? 稽古場情報 チラシ拡大版 地方公演日程
:出演:
角野卓造田村勝彦たかお鷹脇田 茂得丸伸二助川 嘉隆
塩田朋子郡山冬果栗田桃子片渕 忍


:スタッフ:
装置 …… 倉本 政典 | 舞台監督 …… 三上 博
照明
……
金 英秀
| 演出補 …… 中野志朗
音楽 …… 川崎絵都夫 | 制作 …… 白田 聡
音響効果
……
望月 勲 | 票券 ……
衣裳 …… 伊藤 早苗

【 物 語 】

ハコザキ製靴の社長、箱崎壮一郎は腹心の部下二人を従え、
伊香保温泉の旅館に籠っていた。
五日前に突きつけられた社長退陣決議書。
署名したのは腹心と数名を除く社員全員。
連日連夜の反撃作戦会議。
が、なぜか旅館では映画の製作関係者が来ていると勘違い。
調子に乗って話を合わせ、大嘘を連発した結果、旅館の待遇は良くなったものの。
ありもしない映画製作の話を聞きつけた市の役人まで登場し、右へ左の大騒ぎ!
挙句本当に脚本を一本書く羽目に陥ってしまう。
三人は旅館に缶詰状態となってしまった!脱出不可能!!
やがて悲劇(?)の歯車は一気に破滅へとシフトアップ!
悩める三人は温泉旅館でこの世の果てを見ることになるのか・・・。

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【 配 役 】
箱崎 壮一郎 …… 角野 卓造
坂本 英樹 …… たかお 鷹
米沢 公雄 …… 田村 勝彦
弘江 …… 塩田 朋子
小西 尚美 …… 郡山 冬果
星野 みさ子 …… 栗田 桃子
柳田 敦子 …… 片渕 忍
大沢 博史 …… 得丸 伸二
須貝 正之 …… 脇田 茂
宇野 …… 助川 嘉隆
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【どんな舞台?】
『缶詰』 抱腹絶倒の舞台―北日本を地方公演中!

  角野卓造・田村勝彦・たかお鷹の主演トリオが、平成12年度(第55回)芸術祭優秀賞を揃って受賞するなど、ちょうど2年前の初演で大ヒットを記録した、水谷龍二
=作、鵜山 仁=演出『缶詰』は、先月28日の王子を皮切りに只今、関東・東北・北海道方面への旅公演を続けています。
  戯曲・演出・演技ともに、初演の舞台には数多くの高い評価が寄せられました。
その中でも特に嬉しい劇評を次にご紹介します。2000年11月9日、産経新聞掲載「小田島雄志の“芝居遊歩”」から。

  文学座の『缶詰』は、セリフの一言半句にも、俳優の一挙手一投足にも、芝居が好き、人間が好き、という気持ちがにじみ出ている舞台だった。
  伊香保温泉の旅館に「缶詰」になっているのは、製靴会社の社長箱崎(角野卓造)、専務坂本(たかお鷹)、常務米沢(田村勝彦)の三人組。実は五日前に、社長退陣決議書を突きつけられ、数名を除く全社員が署名していると知った箱崎は、腹心の二人と反撃作戦を練っていたのである。ところが、ふとしたことから、旅館の女将(塩田朋子)と二人の仲居(郡山冬果、栗田桃子)は、彼らを映画のシナリオ・ハンティングチームと誤解し、彼らも近くに竹久夢二の記念館があると聞いて夢二の映画を作るつもり、と嘘をついてしまう。嘘は次の嘘を呼んで……。
  社長、専務、常務は、もともと同期で、箱崎が先代社長の娘と結婚してあとを継いだ、といういきさつがあり、上下関係がときどき対等になるのがおもしろい。角野卓造は、熱しやすく冷めにくい社長を演じて八面六腑どころか十面八腑の大活躍で一級品の喜劇役者振りを示した。たかお鷹は、ぬらりくらりと受けながらたまにすごんで見せ、田村勝彦は、泣き顔でなだめ役に徹しながらいざとなると爆発して驚かせた。この個性的なトリオが生み出す笑いには、血も涙も通っていた。
  女トリオの塩田朋子は夢二のモデルになりそうな美人女将を華やかに演じ、郡山冬果栗田桃子は陰と陽との対照的な性格をくっきり見せて、男トリオを楽しく支えていた。
  この「カン詰」には、笑いの時カンがたっぷり、哀カンがちょっぴり詰まっており、ひらめく霊カンと首尾一カンした喜劇のカン成に勇カンに挑む情熱は、まさに圧カンだった。作者が「文学座版社長シリーズ」と銘打ったからには、シリーズ化してほしい。

  このほかにも、
  ――舞台は、角野を中心に、中年男のトリオが芸達者なコンビぶりを披露して大いに弾み、笑いのうちに今日の不況下、サラリーマンの悲哀がのぞいた。(「テアトロ」渡辺淳氏)
  ――ファルスにしては重い結末だが、舞台は文学座のアンサンブルと鵜山 仁の巧みな演出とが相まって観客を大いに楽しませた。(赤旗・香川吉成氏)
  などの好評を得ました。
  作者の水谷龍二さんは、今年1月には本多劇場でトム・プロジェクトプロデュースの『乙女の祈り』を、11月には紀伊國屋ホールで劇団東京ヴォードヴィルショーの『日暮里泥棒物語』を、いずれも作・演出するといった人気ぶり。我らが『缶詰』も、今回に続き来年4月から6月にかけての旅公演がすでに決まっています。
  再演に向けての稽古はたっぷりと時間を取りました。宇野司役の助川嘉隆は、初参加のハンデを乗り越えて熱演を見せています。鵜山 仁の演出も、主演トリオを筆頭とする演技陣も、さらに新たな発見と工夫を加えています。楽しくおもしろく、ちょっぴり泣かせる抱腹絶倒の舞台をご堪能下さい。
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中年サラリーマン達の奮闘を描いた、笑いと涙の現代喜劇、「缶詰」。
主演は、TBS「渡る世間は鬼ばかり」CX「HERO」等でもすでにお馴染みの角野卓造。文学座の中でも個性の光る中堅若手演技陣が、絶妙のアンサンブルを醸し出し、2000年10月の紀伊國屋サザンシアターを爆笑の渦に巻き込んだ大ヒットコメディである。この年の文学座上演演目の中でも一番の笑い指数を記録し、大好評のうちに幕を閉じた。
この芝居は、いわゆる団塊世代と呼ばれる50代の方々はもちろん、若い世代の方や女性の皆様からも大いに共感を得ることが出来、「お腹の底から笑った」「こんなに笑ったのは本当に久し振り」「最後は思わずホロリときてしまいました」「絶対うちの旦那に見せたい!」など好評の声が多数集まった。一般的に観客層は女性が中心と言われているが、是非とも男性の方々にも見ていただきたい作品。初めて芝居を見るという方もご安心下さい。「芝居ってこんなに楽しいんだ」と必ずや思っていただけるでしょう。
この芝居と音楽は切っても切れない関係にある。劇中、三人がまだまだ若かった時代の象徴として、その当時人気のあったアーティスト名、楽曲名が絶妙のタイミングで登場する。それら“青春時代”の象徴は、絶え間なく襲いかかる笑いの隙間に入り込み、ノスタルジックな余韻を舞台上から客席に漂わせる。これがいいスパイスとなり、芝居全体を引き締めることに成功している。そして圧巻は角野演じる箱崎が、社長という立場から一人の男に立ち返って弾き語りをする場面だろう。50年代後半から70年代にかけて世界を覆ったフォークブーム。この只中にいた缶詰三人組。どん底まで落ちた終盤に弾き語りで歌うブラザース・フォアの「七つの水仙」は、自分達、そして同世代の人たちへの応援歌であろう。同世代の方々は恐らく涙無しでは見られないのでは・・・。音楽と芝居がいい関係で共存していればこそ、の名場面である。
馬鹿なことを言い合い、喧嘩をしたと思えば団結したり・・・。決してあきらめずに出口を探そうともがく三人の姿は、不況、情勢不安に揺れる現代の社会情勢下に生きる我々を象徴しているのかもしれない。出口は必ずある。三人がそう語りかけているように思えて仕方がない。今や“青春”という言葉は何だか「恥ずかしくて口に出来ない」という人が多いと思うが、この“缶詰”の中で、もがきにもがく三人のおじさん達は確実に“青春”している。
作者の水谷さんは「落ちるとこまで落ちても決して自殺したりしない。これは再生の物語だよ。“缶詰2”を書く機会があれば、何処かでたくましく生きている三人を描きたい。まだ“社長”“専務”とか呼び合ってたりしてね(笑)」

水谷龍二
北海道出身。
放送作家として「うわさのチャンネル」等のバラエティ番組を経て、1982年「刑事ガモさん」(三波伸介主演)でドラマの世界へ。
主なテレビドラマ作品「学問のススメ」「深夜特急」ほか多数。
小宮孝泰、ラサール石井らと『星屑の会』を結成し、舞台での活動も注目を集める。
作・演出も多数手がけ「旅の空」「カラオケマン」(ともに風間杜夫一人芝居)や歌舞伎座公演「愚図六」(中村勘九郎主演)、明治座公演「居残り佐平次」(風間杜夫、平田満)など演出家としての評価も高い。
新作「子供騙し」(緒方拳主演)でも作・演出を手がける。
最早この勢いは誰にも止められないのでは。
今後ますますの活躍が期待される。

角野卓造
昭和45年 文学座付属演劇研究所入所(第10期)。昭和50年座員となり、現在に至る。
「根っから舞台が好きなんだ」と本人が公言するとおり、舞台に懸ける情熱は並々ならぬものがある。
出演作のほんの一部を挙げると、「にしむくさむらい」「息子ですこんにちは」「噂のチャーリー」(文学座)「黙阿弥オペラ」(こまつ座)、「君となら」「温水夫妻」(以上パルコ劇場)、「夢の裂け目」「ワーニャおじさん」(以上新国立劇場)といった名作話題作に多数出演し、劇団の内外問わず活躍が目覚しい。
第7回読売演劇大賞・最優秀男優賞(「温水夫妻」「おお、星条旗娘!」にて)
第55回文化庁芸術祭優秀賞(「缶詰」での角野卓造、田村勝彦、たかお鷹の演技に対して)を受賞。
TVでも大活躍。主な出演作品にNHK「翔ぶが如く」「真田太平記」、NTV「警視庁鑑識班(シリーズ)」    
TBS「渡る世間は鬼ばかり」「カミさんの悪口(シリーズ)」「Summer Snow」、CX「HERO」等がある。
この「缶詰」については、「会社で働いてくたくたになった後、劇場に行くのが難しいというのはよく
分かります。でも同じ時代を生きてきた、同世代のおじさんにも、芝居を見てほしい。この作品では、
そんな世代の男たちの『まだ頑張るぞ』という明るい幕切れを目指します」(初演時での取材にて)

角野卓造・田村勝彦・たかお鷹の三人が
平成12年度(第55回)文化庁芸術祭優秀賞を受賞いたしました。

《往年の東宝映画の「社長」シリーズの文学座版を作ろうというアイデアから生まれた文学座の新作喜劇「缶詰」(水谷龍二作、鵜山 仁演出)において、退陣を迫られている団塊の世代の社長(角野卓造)、専務(たかお鷹)、常務(田村勝彦)に扮し、それぞれに個性的で、生活感のある絶妙の演技を見せた。》
以上の選考理由によりまして、受賞いたしました。

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【地方公演日程】
月日 公演地 開演時間 会場名 主催者 主催者電話番号
10/28 王 子 18:30 北とぴあ 城北演劇を観る会 03-5390-3155
29 八王子 18:30 いちょうホール 演劇をみる会あさかわ 042-586-6756
30 日 野 18:30 日野市民会館
11/1 宇都宮 19:00 栃木県総合文化センター 宇都宮演劇鑑賞会 028-633-7646
5 喜多方 19:00 喜多方プラザ文化センター 喜多方演劇鑑賞会 0241-22-3991
6 常 磐 18:30 常磐市民会館 いわき演劇鑑賞会常磐 0246-44-5806
7 18:30 平市民会館 いわき演劇鑑賞会平 0246-21-5963
8 18:30
9 13:30
11 函 館 19:00 函館市民会館 函館演劇鑑賞会 0138-51-7376
12 13:30
13 岩見沢 18:30 岩見沢市文化センター(中) 岩見沢演劇鑑賞会 0126-25-0856
14 江 別 18:45 江別市民会館(大) 江別演劇鑑賞会 011-383-3222
15 苫小牧 18:30 苫小牧市民会館(大) 苫小牧演劇鑑賞会 0144-36-1560
17 滝 川 18:30 滝川市文化センター 滝川演劇鑑賞会 0125-24-0278
18 旭 川 18:30 旭川市公会堂 旭川市民劇場 0166-23-1655
19 13:30   18:30
21 釧 路 18:30 釧路市生涯学習センター くしろ演劇みたい会 0154-25-6405
22 18:30
24 福 島 15:00 福島市公会堂 福島演劇鑑賞会 024-523-3836
25 19:00
26 18:30
27 郡 山 18:45 郡山市民文化センター(大) 郡山演劇鑑賞会 0249-38-9019
28 須賀川 18:30 須賀川市文化センター(大) 須賀川演劇鑑賞会 0248-73-2001
29 会 津 18:35 會津風雅堂 会津演劇鑑賞会 0242-29-8608
30 13:00
12月2日 鶴 岡 18:30 鶴岡市文化会館 鶴岡市民劇場 0235-24-6560
3 酒 田 18:30 酒田市民会館 酒田演劇鑑賞会 0234-24-6654
4 仙 台 18:30 仙台市民会館 仙台演劇鑑賞会 022-216-5566
5 13:30
6 18:30
7 13:30   18:10
8 13:30
9 18:30 仙台市泉文化創造センター 仙台演劇鑑賞会(泉) 022-374-1180
10 13:30
11 盛 岡 18:30 盛岡市民文化ホール(大) 盛岡演劇鑑賞会 019-622-5073
12 天 童 18:30 天童市市民文化会館 山形演劇鑑賞会(天童) 023-654-1397
13 山 形 18:45 山形市民会館 山形演劇鑑賞会 023-623-1901
14 14:00
17 八 戸 18:30 八戸市公会堂 八戸市民劇場 0178-43-0615
18 18:30
19 十和田 18:30 十和田市民文化センター 十和田演劇鑑賞会 0176-25-2646
20 弘 前 18:30 弘前市民会館 弘前市民劇場 0172-36-5402
21 青 森 18:30 青森市文化会館 青森演劇鑑賞協会 0177-22-7944
22 秋 田 18:00 秋田県児童会館 秋田演劇鑑賞会 018-832-2721
23 13:00  18:00
25 千 葉 18:30 千葉市民会館 ちば演劇を見る会 043-245-2886
26 13:30   18:30
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