劇団創立70周年の本年、文学座アトリエの会では別役実氏の新作、旧作の交互連続上演を行います。
文学座のアトリエでは、別役氏が岸田國士戯曲賞を受賞した1968年の『カンガルー』(演出/藤原新平)上演以来、「裸舞台に近い風景のなかで終始する別役実の劇世界に、いかにも馴染みやすい空間」と評され、これまで21本の別役作品を送り出してきました(別に本公演4作品)。劇団創立60周年だった1997年には劇作100本目となった『金襴緞子の帯しめながら』(演出/杉本正治)もアトリエで上演されています。
それから十年、創立70周年記念の年に、氏の130本目となる新作、そこに旧作を絡めて上演することで、文学座アトリエと別役ワールドのなんとも楽しい融合の、より発展した姿を目撃していただけることになるのではないかと思っています。文学座にとって別役作品は2000年の本公演『最後の晩餐』(紀伊國屋ホール)以来。演劇ファンならずとも必見の舞台になることは間違いありません。
今回は、氏を交えてのシンポジウム開催(7/1)や、氏の代表作から3作品を選んだリーディング公演(6/18,25,7/2)も開催されるなど、公演期間中のアトリエはまさに「別役実のいる宇宙」空間に変貌を遂げます。60年代から現在に至るまで、常に日本の劇作家をリードし牽引してきた別役ワールドにぜひどっぷりと浸ってください。