文学座

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イントロダクション
あらすじ
   
   
   
 
シラノ・ド・ベルジュラック
 

<あらすじ>

 17世紀のフランス。ガスコン青年隊のシラノ・ド・ベルジュラックは詩人で理学者で剣客で、豊かな才能と強い正義感を持った武勇者だったが、生まれついての偉大な醜い鼻ゆえに従妹のロクサアヌへの恋心をじっと胸の奥に押し隠している。
 ロクサアヌはシラノと同じ青年隊の若き精鋭でかつ美男子のクリスチャンを想い、シラノに恋の相談をもちかける。同じくしてクリスチャンもまたロクサアヌに想いを寄せており、シラノは心ならずも二人の恋の仲裁役をつとめることになる。口下手で文才のないクリスチャンに代わり恋文を代筆し、告白の後ろ盾をするシラノは同時に自分のロクサアヌへの想いを重ね合わせているのであった。やがてシラノの尽力が功を奏してふたりは結婚するが、宿敵ド・ギッシュ伯爵の策略によりシラノをはじめとするクリスチャンらガスコン青年隊は戦場送りとなってしまう。
 しかし戦場に訪ねてきたロクサアヌの目前で夫、クリスチャンが敵弾に倒れてしまう。
 15年の歳月が流れ、夫を失ったロクサアヌは修道院で暮らしており毎週土曜日に訪ねてくるシラノとの面会だけを楽しみにしていた。しかしある日、頭に重い傷を負った姿で現れたシラノはクリスチャンの生前最後の手紙をロクサアヌに読み聞かせる。ロクサアヌはこの時初めて、これまでの手紙の主が実はシラノであったことに気付く。だが瀕死のシラノはロクサアヌに己の秘めた想いを決して告げることなく、最後の力を振り絞り勇姿をみせる。そして死がすぐそこまでシラノに近づいていた。