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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
創立80周年記念文学座創立80周年記念
芸術祭平成 29年度 (第72回)文化庁芸術祭参加公演


文学座公演  

『 鼻 』

作:別役 実 
演出:鵜山 仁

日程:2017年10月21日(土)→30日(月)

会場:[新宿南口]紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

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名作『シラノ・ド・ベルジュラック』がよみがえる! 別役 実の「車いす」に乗って……。

 

 この作品は1994年文学座アトリエの会として当時92歳だった三津田健の為に書き下ろされ、上演されました。「シラノ役者」とも呼ばれた三津田のシラノへの深い愛が出発点にあり、三津田健、杉村春子のコンビで始まった文学座の『シラノ・ド・ベルジュラック』の構造を下敷きにこの戯曲は書かれました。この作品の中、老いるということ、俳優という仕事のこと、愛ということ、生きるということなど、人生に関わる全てのことが、登場人物と俳優たちの虚実の間に見ることが出来ます。
今回文学座創立80周年を記念して、1983年と2006年にシラノを演じ、シラノへの深い想いを持つ江守 徹が初めて別役 実の世界に登場します。また江守 徹の他にも渡辺 徹などこれまで文学座で上演された別役作品とは違う俳優陣で配役されます。文学座公演では初めて別役戯曲に取り組む鵜山 仁の演出、劇場をアトリエから紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAに移して、刺激的な舞台を目指します。

修道院の経営する老人ばかりの病院の裏庭。この病院はひそかに長期療養者の総入れ替えを行って経営状態を回復しようと、院長を先頭に頭を絞っている。毎日医者と修道尼たちが「さりげない嫌がらせ」を実践しているのだが、さりげなさすぎて今度の患者にはどうにも通じないのだ。その通じない患者──なぜか将軍と呼ばれている老人が車いすで庭に現れ、庭の木の枝に作り物の「鼻」をぶら下げさせている。病院は早くこのあやしげな老人を追い出し、新しい患者を引き取って儲けたいのだが、本人がほかの病院へ行くと言わないのでほとほと手を焼いている。そこへ老婦人が付き添いの娘とともに転院してくる。老婦人が二階の窓からふと庭を見ると、下には車いすの老人がいた。彼女は娘を呼ぶ。「ロクサーヌ、ロクサーヌ……」 老人の体が、かすかに身じろいだ……。


  別役 実


1937年旧満州生まれ。 早稲田大学で出会った鈴木忠志らとともに新劇団自由舞台で演劇活動を開始。 1954年頃から劇作を始め、以後、現在に至るまで文学座、演劇集団円、新国立劇場をはじめとする様々な団体に脚本提供。 フランスの不条理劇作家ベケットに影響を受け 小市民の日常から社会の暗部を照らし出す独特の ブラックユーモアで"和風"不条理演劇世界を確立した。 現在活躍している劇作家からも篤く敬意を集める現代演劇の巨人である。 文学座への新作戯曲の提供はこれまで27本にのぼる。戯曲作品以外にも童話『淋しいおさかな』『黒い郵便船』、エッセイ『電信柱のある宇宙』『虫づくし』、 評論『台詞の風景』『別役実の犯罪症候群』など活動分野は多岐に亘る。受賞歴としては、 1967年に『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』で第13回岸田國士戯曲賞、1970年『不思議な国のアリス』『街と飛行船』その他の脚本により第5回紀伊國屋演劇賞個人賞、1987年『ジョバンニの父への旅』『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』で第38回芸術選奨文部大臣賞、同年『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』で第39回読売文学賞戯曲賞、1998年第39回毎日芸術賞特別賞、2008年『やってきたゴドー』で第11回鶴屋南北戯曲賞、2012年「長年にわたる劇作活動」によって第19回読売演劇大賞芸術栄誉賞受賞、ほか受賞多数。2013年日本藝術員会員となる。




  鵜山 仁

この作品は「鼻のシラノ」でおなじみの、エドモン・ロスタンの名作『シラノ・ド・ベルジュラック』に想を得た、別役流不条理演劇の佳品です。文学座アトリエでの初演は1994年。私見では、これは別役 実さんによる、一風変わった文学座物語と言っていいかと思います。初演版は藤原新平・演出、文学座の初代シラノ役者である、故・三津田健さんを中心とする座組みでしたが、今回は江守 徹さんはじめ、渡辺 徹、得丸伸二、沢田冬樹、金沢映子、栗田桃子、千田美智子、増岡裕子という一騎当千の演技陣、演出が鵜山という取り合わせ。一同満を持しての上演です。  今後の文学座やこの国の行方を占うような、興味深い世界が立ち上がればと楽しみにしています。皆様のご来場、心からお待ち申し上げております。

初演出は1982年文学座アトリエの会『プラハ1975』。以降、精力的な演出活動を続け、日本演劇界を代表する演出家の一人である。83年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。89年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。99年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で第2回毎日芸術賞千田是也賞、2001年新国立劇場『コペンハーゲン』などで紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、04年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより第11回読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞、07年『ゆれる車の音』(文学座)などにより第14回読売演劇大賞優秀演出家賞、09年『オットーと呼ばれる日本人』『舞台は夢』(新国立劇場)などにより第16回読売演劇大賞優秀演出家賞、10年『ヘンリー六世』(新国立劇場)により第17回読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、16年『廃墟』(文化座+東演)、『マンザナ、わが町』(こまつ座)により第23回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。現在も斬新な企画力と発想で、年々演出ジャンルの幅を広げ続けている。 07年6月~10年8月、新国立劇場の第4代芸術監督(演劇部門)を務めた。


 


江守 徹

渡辺 徹

得丸伸二

沢田冬樹

金沢映子

栗田桃子

千田美智子

増岡裕子

 

□スタッフ
美術:乘峯雅寛 照明:賀澤礼子 音響効果:秦 大介 衣裳:原まさみ 
舞台監督:黒木 仁 演出補:西本由香 制作:日下忠男、最首志麻子
宣伝美術:太田克己 宣伝写真:宮川舞子  

 


□上演時間 1時間15分(休憩なし) ※開場は開演の30分前

       
  10/21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
 
14:00  

★①




★②

19:00
 
     
     

     ◎=夜割料金
     ★=アフタートーク開催日
    アフタートーク★① 10/24 堀尾正明(フリーキャスター)× 江守 徹 × 渡辺 徹
    アフタートーク★② 10/29 鵜山 仁 × 得丸伸二 × 沢田冬樹 ×
                  金沢映子× 栗田桃子× 千田美智子 × 増岡裕子


□前売開始 2017年9月19日(火) 支持会先行 9月12日(火) / パートナーズ倶楽部先行9月7日(木)
(全席指定・税込)
一般 6,000円
夜 割 4,000円 (10/21.23の夜公演限定)
◎夫 婦 割  10,000円
◎ユースチケット 3,800円 (25歳以下) ※
◎中・高校生 2,500円※

◎=文学座のみ取り扱い
※ユースチケット、中・高校生券は当日劇場で年齢を証明するもの(中・高生券は学生証)を
ご提示いただきます。

□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     ご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ  0570-02-9999 (Pコード480-137)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○キノチケットカウンター  紀伊國屋書店 新宿本店5階
          (店頭販売10:00~18:30)
キノチケオンライン(PC・携帯共通)
○オンラインチケット(楽天チケット)→→『鼻』



□当日券は開演1時間前より劇場受付にて販売!
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〒150-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 
新宿南口・タカシマヤタイムズスクエア南館7F 
TEL:03-5361-3321
JR新宿駅新南改札より徒歩5分、南口より徒歩8分
JR代々木駅東口より徒歩5分
地下鉄 副都心線「新宿三丁目駅」E8出口より徒歩5分




八尾プリズム小ホール(八尾市文化会館)
11月5日(日)14:00開演
小ホール [アクセス]
□前売開始 2017年8月6日(日)10:00~
(全席指定・税込)
一 般 4,200円(当日300円増)
フレッシュシート25(25歳以下)1,000円
障がい者割引 3,600円 ※本人及び付添の方1名まで(当日300円増)
お問合せ:八尾市文化会館 (9:00~19:00/月曜日休館)
tel.072-924-9999 〒581-0803 大阪府八尾市光町2-40


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10