文学座

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初雷
 

<イントロ>

2007年の第1弾公演としまして『初雷』(作/川ア照代 演出/藤原新平)を上演します。川ア作品を文学座が上演するのは3度目。1995年初演『野分立つ』、1997年『盛装』(初演はぐるーぷえいと)、そして今回の『初雷』となります。川ア作品の主軸を担うのは女性。これまでの作品においても常に女性が芯となり、物語が展開されておりました。一見強そうに見える川ア作品の女性たちは、突発的に起こる出来事に対して時として弱さやもろさを露呈させることがあります。それが物語の中でフックとなり、より現実味を帯びた芝居の世界を作り出しているともいえるでしょう。今回の『初雷』に登場する理子(倉野章子)もバリバリのキャリアウーマンとして働いていた35歳のときにある事情により、会社を辞めて家庭に入ってしまう。しかし15年が過ぎた現在、もう一度自分の人生に悔いが残らないよう、また外に飛び出して昔のように働きたい。今の自分に何が出来るのか知りたい。そんな衝動に駆られて実際に行動に出て行きます。理子はもとより兄の篤志、姪の智子、甥の潤一、さらには兄の同級生だった山岡、理子の元同僚桂子、鹿児島から出てきている長子といったこの作品に登場するキャラクターそれぞれが人間としての弱さも何もかもさらけ出せば出すほど、観客はそれぞれの立場で感情移入して川アワールドから抜け出せなくなるでしょう。是非とも多くの皆様にご観劇いただきたい作品です。2月23日の初日を今しばらくお待ち下さい。