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日陰者に照る月
 


 密度の高い台詞のやりとりにより、改めて文学座演技陣の「台詞力」に対し多方面から高い評価のあった4月アトリエの会『ダウトDOUBT−疑いをめぐる寓話−』、50年前の戯曲でありながら、現代社会をも見事に照らし出す風刺劇として成り立っており、装置や衣裳などに頼ることなく、役者の演技力で見せてしまう文学座演技陣の力を改めて感じた、と、『ダウト』同様「文学座演技陣の力」に対し絶賛の声をいただいた9月アトリエの会『ミセス・サヴェッジ』、2008年のラインナップをアメリカ演劇で並べた2008年アトリエの会も12月アトリエの会『日陰者に照る月』を残すのみとなりました。
 ノーベル文学賞受賞者ユージン・オニールは、アメリカ近代演劇の父といわれるほどの大劇作家ですが、これまでオニールの作品が文学座の上演演目として登場することはありませんでした。文学座は創立71年目にして初めて、今年生誕120年を迎えるオニールの作品と向き合うことになります。『日陰者に照る月』は、『楡の木陰の欲望』『喪服の似合うエレクトラ』『氷人来たる』『夜への長い旅路』などのオニールの諸作品と比べると、知名度の低い作品といえるかもしれませんが、2006年ロンドン、2007年春にはブロードウェイでジェームズ・ティローン役をケヴィン・スペイシーが演じ、話題になった作品でもあります。《アメリカ演劇3作品連続上演》の掉尾を飾る『日陰者に照る月』、ユージン・オニールに初めて、そして真っ向から向き合う舞台にご期待下さい。