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女の一生
 


 森本薫の書いた『女の一生』は、文学座を代表する女優であった故杉村春子の代表作として知られる舞台であり、 劇団にとって最も大切な財産演目です。 1945年4月に久保田万太郎演出で初演され、その後、現劇団代表である戌井市郎の演出作品として再演を重ね、 杉村主演の<布引けい>役の上演回数は947回におよびました。 常に再演の期待が高いこの作品は、杉村自身の意向により生前に<布引けい>役を平淑恵にゆずりましたが、 演出はその後も戌井市郎が担当しました。 今回の上演では杉村春子からの信頼も深く絆も固かった江守徹が新たに演出を執り、 新しい視点から配役も一新され若い俳優陣が積極的に起用されます。 新たに<布引けい>を演じることになった荘田由紀は、入座三年目にも関わらずすでに外部出演で大役を任されるなど実績を積み重ねておりますが、 座内公演は今回が初めて。ミュージカルスター・鳳蘭を母に持ち、生まれ持った才能が存分に引き出されることが大きく期待されています。 また章介役・得丸伸二や栄二役・粟野史浩など、着実に実力を伸ばしている中堅・若手の抜擢により新たな形で『女の一生』が実現されます。 明治の末より第二次世界大戦終了時までの「時代を生き抜く≪女性≫の生き方」を描く普遍的なテーマと、 刷新された新たな人材による作品作りによって、文学座から新たな『女の一生』が生み出されるに違いありません。