文学座

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イントロダクション
あらすじ
   
   
   
 
湖のまるい星
 

<あらすじ>

 舞台はとある湖のほとりに建っているペンション、フォルクスハウス。この湖に古くから残る美しい娘の身投げ伝説も手伝い、神秘的な雰囲気が一帯を包んでいた。自殺志願者がやって来ては湖に吸い込まれるように消えてゆくという噂もある。あくまでも噂だが。ここでは年に一度精霊の送り火という山焼きの行事が行われ、これを目当てに毎年多くの観光客が訪れる。観光協会はこの行事を一大イベントとしてお祭りにし、地域を盛り上げようとしているのだが・・・。フォルクスハウスのオーナーは食品メーカーを脱サラした田桜。妻と娘、元部下の明神とともに経営をしている。しかしこの送り火の時期以外での集客は、思うように伸びないのが現実であった。何とかいい手はないかと、近所でコンビニを経営する噂大好きの主婦も勝手に入り、増客の作戦会議を繰り返す毎日だ。そんなこんなでイベントを目前に控えて慌しくなってきたある日。フォルクスハウスにも何組かの客が宿泊していた。大学の剣道部4人組、スランプに陥った作家と女性編集者、結婚を目前に控えた娘と母親、妹が心配で仕方のない兄と自殺願望の持ち主である妹・・・。そんな客たちを見て、良からぬ問題でも起きるのではないかと田桜は戦々恐々としている。そこへ舞い込んだ送り火中止の噂。もう明日だっていうのに今更中止!? 情報が錯綜し混乱する状況の中、ポロポロと零れるように明らかになるそれぞれの苦悩。そしてどうにもならない現実とのギャップ。果たして15人の面々に希望の朝はやってくるのか。