文学座

 
竹田 恵子    
 

たけだ けいこ


                                        
<プロフィール>
山形県出身。1974年より2004年までオペラ小劇場こんにゃく座(現・オペラシアター)に所属。代表など務める。現在、顧問。年齢・性別を問わない多様な役柄をこなし、オペラの新たなスタイルの創出と、歌役者としてのあり方を模索。1973年に、故・宮川睦子氏が創出した「体操」と出会い、身体の固有性と「うた」との開かれた関係を追究。表現の土台づくりの場としての同体操の普及を実践してきた。CDも多数。「竹田恵子ブレヒト・ソングを歌う」(レコード芸術誌特選、年間レコードアカデミー賞ノミネート)、「林光作品集/喜寿の林で」(レコード芸術誌特選)など。なお、退座後は、主に「ひとりオペラ」の新たなスタイルを模索している。



<授業内容>
むかし宮川先生に「地球に向かって真っ直ぐに立つってどういうことでしょう?」と質問したことがある。すると細い糸を持って、逆さにたらして、「これよ」って。発想の転換の凄さ!その衝撃とともに、私のなかにふっとよぎったひとつのイメージ。私が息を吹きかけると、その糸がゆれる。そう、糸だけが「個」のからだなのではなく、そのゆれもまた、からだを含んだ宇宙なのだと。だから「自由」なからだは、「不自由」なからだを知ることから始まる。顔がひとりひとりちがうように、からだもまた、ひとりひとりが違う。この「体操」は、自分をとりまく世界への感応。そのゆれを通じて、おそらく自分自身を発見する旅。「表現するからだ」とは、その先にあるのだと思います。ぜひそれを手に入れるお手伝いをしたいと思っています。




 

 
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