文学座

upper line

イントロダクション
あらすじ
   
   
   
   
 
戯曲 赤い月
 

<あらすじ>
昭和20年8月、ソビエト軍の満洲侵攻を機に、希望の沃野に見えた満洲の広大なる大地は今や地獄の荒野と化し、迫りくる敵襲に力なく蹂躙されてゆく。波子は二人の子供を抱え、夫と生き別れたままその惨状の最中にいた。
10年前に勇太郎と波子は小樽から満洲に渡り、波子の以前の恋人でもあった関東軍の参謀・大杉の庇護の下、満洲でも有数の造り酒屋として成功し財を成した。しかしその栄華も儚く散る。家に出入りしていた関東軍秘密諜報機関員・氷室の助けを借り、波子は全てを捨て避難列車に乗り込むことになるのであった…。
波瀾万丈の人生を強靭な意志で生き抜いていく波子と、それを取り巻く三人の男たち。それぞれの愛憎が入り乱れながら物語はやがてクライマックスを迎える。