文学座では、座員であれば誰でも上演作品の企画を提案することができます。若い座員のイキのいいアンテナからベテラン座員の成熟した感性まで総動員で文学座の多彩なレパートリーは検討されるのです。さて、今回は笑って笑って、最後に感動のビッグ・ウェイブがドーンと押し寄せる“サタケ・ワールド”に惚れこんだ渡辺徹がぜひ文学座に新作を書いてくださいとサタケミキオさんをクドキおとしたところから始まった企画です。
今はさびれた銭湯を舞台に、文学座の個性派俳優たちが繰り広げるハートフル・コメディ。演出には渡辺徹とは文学座同期生の高瀬久男が当たり、二人は若き日の芝居への夢を甦らせて本作品に挑んでいます。