文学座

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文学座12月アトリエの会
MEMORIES
テネシー・ウィリアムズ[1幕劇一挙上演]
 


テネシー・ウィリアムズ生誕100年――。

 テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams、本名トマス・ラニア・ウィリアムズ、Thomas Lanier Williams)は、  1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバスに生まれ、本年で生誕100年になります。  文学座がウィリアムズ作品に初めて取り組んだのは今から丁度60年前の1951年、演目は『ながの別れ』(原題『ロング・グッドバイ』)でした。  以来7作品を上演、故杉村春子のあたり役〈ブランチ・デュボア〉で知られる『欲望という名の電車』の名舞台も生まれました。
 1劇作家との間にこれほど多くの作品との出会いがあり、なおかつそれらが文学座の成し遂げた芸術的成果に深く関与している、文学座にとっては貴重な劇作家と言えましょう。
 ウィリアムズの一幕劇には、その随所に後の多幕劇への萌芽を垣間見ることが出来ます。いわばウィリアムズの劇世界の原点が一幕劇にあるのです。
 タイトルの『MEMORIES』(メモリーズ)は、作品へのウィリアムズ自身の追想と、私たちのウィリアムズに対する尊敬にも似た思いや懐かしい気持ちのふたつを表したものです。
 今回の上演は〈本公演〉ではなく〈アトリエの会〉での上演です。〈アトリエの会〉は61年前の開設時より、その公演の主たる条件として演劇の実験の場であることを標榜しています。ウィリアムズの原点ともいうべき一幕劇を〈実験の場〉に採り上げ、生誕100年を機に大劇作家ウィリアムズをもう一度基本から再確認する、それは文学座にとって、ひいては日本の演劇界にとっても意義深い作業であると確信しています。