文学座

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代表:加藤 武より
   
   
   
 
 


 1950年に新築された文学座アトリエで上演される「アトリエの会」は途絶える事なく今日まで続いております。建物もそのままに維持して参りました。然し半世紀以上経ちました現在さすがに老朽化が目立って参りました。
 この度「古き革袋に新しき酒を盛る」の趣旨を掲げ皆様のご寄付を仰ぎましたところ、たくさんの皆様よりご協力をいただきました。篤く御礼申し上げます。頂戴しました基金で、第一期工事では床面部分を中心に補修を行い、これから「トイレ」と徐徐に進めていく予定です。毎号の「文学座通信」ではご寄付下さいました方々のお名前を、公式サイトのほうではご芳名一覧を掲載させていただいています。
 「アトリエの会」だけでなく本公演のほうも新進作家の創作劇から翻訳劇と委員会でよく話し合い、その時々の最善の選択に努めております。
 観劇後のアンケートでは十代から中高年のお客様まで幅広い観客の皆様からご意見を頂いています。初めてアトリエ公演を観た高校生の感想で「舞台や客席の可動性のある空間の中での劇に感動を受けた」とありました。我々は維持してよかったと意を強くしました。公演の結果に対し好評も賜りますが、厳しいご批判もあります。我々は常に皆様の声に耳を傾けつつ創造のエネルギーを発信し、アトリエと本公演を並立させたいと願っております。
 どうか文学座支持会、パートナーズ倶楽部にご入会になり、文学座の舞台をお楽しみ下さいますようお願い申し上げます。

                                       

文学座代表 加藤 武