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エゲリア
 



近年、日本の自殺者が毎年3万人を超えています。 実は、自殺未遂をした人はその10倍から20倍に昇るそうです。 地域社会がゆるやかに崩壊し、職場、教育現場、 あらゆる共同体では人間同士のコミュニケーション不全が今や深刻な社会問題ともなっています。 そんな時代だからこそ、このドラマを真正面からぶつけたいと考えています。
芸術家同士であるがゆえの烈しい相剋。常識を蹴散らし、 激しくぶつかりあいながらもお互いを愛し、高め合って生き抜いた岡本家の人間ドラマは 「生」に惑う現代の日本社会に対し、強烈なアンチテーゼを孕んでいます。
このドラマを通し、観客の皆様に「家族」とは「夫婦」とは「親子」とは「芸術」とは、 そして「いのち」とは───さまざまな問いを投げかけたいと思います。 この凄絶な生のドラマを、近年は俳優のみならず劇作でも才能を発揮している瀬戸口郁が書き下ろします。 渾身の一作が文学座本公演にいよいよ登場です。