文学座

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あらすじ
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エゲリア
 

<あらすじ>

明治43年。かの子は画学生岡本一平の熱烈な求愛を受け結婚する。 しかし、二人の結婚生活はお互いの強烈な個性がぶつかり合い、 またたく間に諍いの絶えぬ修羅場と化した。新聞の連載漫画で一躍時の人となっ た一平は酒色に溺れ、収入もすべて遊興費に濫費する始末。 愛のない生活に絶望したかの子は強度の神経衰弱にかかり、精神病院に入院する。 かの子の苦しみを知った一平は初めて贖罪の念にかられる。 一平はそれまでの生活態度を改め、かの子のために生きることを決意する。 しかし夫婦生活の地獄を見たかの子が立ち直るのは容易なことではなかった。 二人は救いの道を仏教に求め、生涯姉妹のように生きることを誓い合い、夫婦の交わりをも断つ。 やがて二人は常識では考えられない行動に出た。
それは一平の了解のもと、かの子の愛人を同居させるという型破りな家族関係への突入だった……。