<あらすじ> 昭和4年11月28日、 東京の世田谷町若林町に一人の女の子が生まれました。 そのこの名前は"くにこ" やがて、その女の子は物語の母になるのでした。 この物語は、一人の女の子が、物語の母になるまでを描くものです。 彼女が見つめていたものが、 彼女に染み込み、 いつの間にか彼女自身となり、 言葉や物語としてあふれ出していく……。 おかしくてやがて哀しい、 物語の母の物語。