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麦の穂の揺れる穂先に
 


久保田万太郎の世界を現代に甦らせた『風のつめたき櫻かな ―久保田万太郎作品集より―』に続き、 平田オリザ作・戌井市郎演出コンビでお贈りする古くて新しい日本人の心を描く新作第2弾は『麦の穂の揺れる穂先に』です。 文学座創立メンバーのひとりである戌井市郎は、歌舞伎から気鋭作家の書き下ろし作品までチャレンジし続ける93歳現役演出家。 (只今ギネス・ブック登録申請中!)
一方、現代日本演劇界を牽引する存在として、ワークショップ方法論が国語の教科書に採りあげられるなど、 その活動フィールドは教育・文化にまで及び、内閣官房参与として首相演説のアドヴァイザーも務める平田オリザ。 今回二人は、小津安二郎の世界に挑みます。世界中に研究者がいるほど評価の高い映画監督小津安二郎。 代表作とされる『東京物語』や『晩春』は、女優杉村春子の名演技と共に語られてきました。 その、文学座に縁深い小津安二郎の世界に想を得、平田オリザが現代社会における父親と娘の関係を微細に描き出します。 さらに、演技者として、また演出者としてますます円熟味を増す江守徹が、初めて平田作品に出演するのも話題です。どうぞご期待下さい。