文学座

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イントロダクション
あらすじ
   
   
   
 
オトコとおとこ
 

<あらすじ>

 主人公は、昭和10年代生まれの2人の男、北山健三と野崎夏男。2人は昭和という時代を対照的に生き、2003年9月に死んだ。北山は、酒を飲むことだけを唯一の楽しみに、平凡に、出世や野心とは無縁に生きた航空会社の社員。一方野崎は、パレスチナ・ゲリラに共感し、支援活動に奔走するなどして生きた映画監督。舞台は、1960年代から2人が死んだ2003年9月の間の「昭和」の時空を自在に行き交う。そこには、1960年の安保闘争、64年の東京オリンピック、65年〜75年のヴェトナム戦争、66年〜78年の成田闘争、70年の「よど号」ハイジャック事件、85年の日航旅客機御巣鷹山墜落事故などの実際に起こったの大きな事件が、それらしき事件として登場し、2人の人生に大きな影を落としている。 北山健三、野崎夏男、2人の昭和を生きた対照的な人生が実際どういうものであったのか次第に明らかになってゆく。