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創立80周年記念文学座創立80周年記念

文学座12月アトリエの会

「 鳩に水をやる 」

作:ノゾエ征爾
演出:生田みゆき

日程:2017年12月7日→21日
会場:信濃町文学座アトリエ

→ 公演ブログ

 

80周年を迎えた文学座。更なる発展を求めて2017年アトリエの会がテーマに掲げたのは「新しい台詞」との出会い。このシリーズの掉尾を飾るのは、劇団はえぎわを主催するノゾエ征爾氏の新作。2012年に岸田國士戯曲賞を受賞して様々な傾向の作品を生み出し、若い世代に熱狂的に支持される"嘆きの喜劇"と呼ばれる独特の世界観を、文学座で初めて演出を務める新世代の生田みゆきが「新しい台詞」として立体化。演劇の実験空間である文学座アトリエが新たな幕を開く。こうご期待!

『仏が、飛んだ。仏は、もちろん死ぬつもりで飛び降りたわけだけど、飛び降りた直後から命が惜しくなった。
言い知れない後悔と恐怖にかられていたが、あまりに地面が遠いので、
今度は早く地面につかないかと待ちわびだす。』(台本より)

年老いた童話作家の男と、突然訪ねてきた若い女。
海辺のマンションに配達にきた男と、ドアに背をあて神妙に立つ女。
瀬戸際に立たされた男と女。

一秒、一日、一年・・・。
夢と現実の間をさまよいながらも、そこに「実在」するものは何なのか――。
さまざまな時間と記憶の中で繰り広げられる、
おちゆく人々のおちないものがたり。
ノゾエ征爾が描く、『夢十夜』ならぬ『やや夢夜』。





  ノゾエ征爾
(のぞえ せいじ)


恐ろしいものに追いかけられ、助けを叫ぼうとするも、まるで声が出ない。または、空を飛んでいるところ、ずんずんと高度が落ちていき、上がろうともがくも全く上昇しない。よく見る夢の話ですが、なんとも力む夢ばかり見るものです。嫌いな人に夢で親切にしてもらったりすると、以前より嫌いではなくなったりする。現実に影響を及ぼすとなると、いよいよ夢は、完全に異世界とも言いきれなくなる。長い夢から目が覚めて、数分しか経ってないと知った時などは、時間の概念も覆されてくる。夢のことを考えるうちに、いわゆる「日常」「時間」の圏を少し広げてみたくなった。そうして立ち上がって行ったのがこの物語でした。決して夢の話でも奇妙な物語でもありません。日常と地続きの、もう一つの日常の物語。この現実の日常に感じる圏が、少しでも変容したら面白いと思っています。そこに文学座さんの息遣いが通うことによって、この戯曲すらも変容してしまうことをどこかで楽しみにしています。僕が夢に見た`恐ろしいもの`は文学座さんだったのかもしれません。一演劇人として、文学座さんとご一緒できること、誠に光栄に存じます。



1975年生まれ。脚本家、演出家、俳優。劇団はえぎわ主宰。
ENBUゼミナールの松尾スズキゼミを経て、青山学院大学在学中の1999年にはえぎわを始動。 以降、全作品の作・演出を手掛ける。外部公演や映像分野でも活躍。2012年、第23回はえぎわ公演「○○トアル風景」で 第56回岸田國士戯曲賞受賞。昨年12月にはさいたまスーパーアリーナで、故・蜷川幸雄の意を継ぎ、高齢者1600人出演 「1万人のゴールドシアター2016」の脚本・演出を手掛けた。





  生田みゆき
(いくた みゆき)


「男が落下している。いつまでたっても地面にはたどり着かない。」これは夏目漱石『夢十夜』の第七夜から得たイメージで、ここからノゾエ征爾氏との創作は始まりました。明治という価値の大混乱が起きた時代に文豪が見た夢は、100年経った今どうなっているんだろう。100年前の時間やそこに生きた人々は、今に、そして未来にどう繋がっているのか。自分の生きてきた時間を超える大きなものに思いを馳せつつも、舞台に現れるのはアパートの隣に住んでいるかもしれないような登場人物たち。「夢」の力も借りて、私たちの身体と日常に潜んでいるかもしれない大きなものをアトリエに出現させたく思います。



大阪府出身。東京藝術大学大学院 音楽研究科修士課程修了。 2011年文学座附属演劇研究所入所(51期)。2016年座員に昇格。 2010~2014年、「ペーター・コンヴィチュニー オペラ演出ワークショップ」(滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール主催)に参加。2016年夏、ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得て、ドイツに滞在。 2017年12月にノゾエ征爾作「鳩に水をやる」で文学座を初演出、翌2018年4月にはデーア・ローアー作「最後の炎」を演出する。  



外山誠二

林田一高

上川路啓志

相川春樹

塩田朋子

増岡裕子

宝意紗友莉

 

□スタッフ
  美術/乘峯雅寛 照明/阪口美和 音響/藤平美保子
  衣裳/宮本宣子 振付/下司尚実 映像/松澤延拓 舞台監督/加瀬幸恵   
  制作/鈴木美幸 制作補/後藤久美子 イラストとデザイン/西村夕貴

 

 

上演時間 2時間10分(休憩なし)

     
12月 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
 
14:00  


 








 
19:00
     
 
 
    
 

★=アフタートーク

アフタートーク★① 12/11(月)19:00の回終演後 出演者 + 演出家

アフタートーク★② 12/16(土)19:00の回終演後
     ノゾエ征爾(作家) + 生田みゆき(演出) + 乘峯雅寛(美術) 


□前売開始 2017年11月1日(水)
文学座支持会 先行前売10月30日(月)/パートナーズ倶楽部先行前売 10月27日(金)
(全席指定・税込)
一般前売 4,300円
当日券 4,600円※1

◎ユースチケット 2,500円 (前売・当日共に、25歳以下・文学座のみ取扱い) ※2


※1 = 当日券は開演の3時間前から専用の電話回線 (03-3353-3566) にて先着販売となります。
※2 = ユースチケットはご観劇当日、年齢を証明するものをご呈示いただきます。
     


□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     必要に応じてご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード482-241)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○文学座公式HP(楽天チケットより)
          ※ご利用方法→→ ご購入『鳩に水をやる』



文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10