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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))
独立行政法人日本芸術文化振興会


文学座公演  

『 逃げろ!芥川 』    

作:畑澤聖悟
演出:西川信廣
   
日程:2023年10月27日(金)~11月4日(土)
   
会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
   
一般前売開始日:9月26日(火)
オンラインチケット先行:10時~
電話予約:11時~

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   →【劇団昴『親の顔が見たい。』半券割のお知らせ】

→【北区割のお知らせ】

上演時間 1時間50分(予定)※途中休憩なし


 

2023年秋の文学座公演は、2022年『hana-1970、コザが燃えた日-』の脚本を手掛け、話題を呼んだ畑澤聖悟の作品を、文学座の西川信廣が演出!
「スペイン風邪」のパンデミックから逃げるために、芥川龍之介と菊池寛は長崎へ向かいます。その道中、芥川の著書や書簡、菊池寛ら大正の文学者の作品にまつわる登場人物が現れ、舞台はまるで『銀河鉄道999』の様相に。
病と人類の闘い、そこで揺れ動く死生観、さらには今後彼らを待ち受ける厳しい現実を通して、ポストコロナの不確実な未来に立ち向かう我々現代人の姿を映し出します。
畑澤×西川の初タッグがここに誕生します!


1919(大正8)年5月4日。親友同士の芥川龍之介と菊池寛は列車で長崎旅行に出かける。東京は世知辛く、しがらみばかり。
世界的に大流行した「スペイン風邪(流行感冒)」の日本における「第1波」は終息したかに見えたが、東京の感染状況はまだまだ予断を許さない。

「よし、長崎に逃げよう。ついでに保養や取材も兼ねよう。」

こう決意した芥川に、菊池が同行したのである。列車は西へと進む。普通の特急のはずであったが、ある女たちが乗り込んでくる。彼女らは芥川の作品の登場人物や、芥川を取り巻く女たち(初恋の女性、妻、愛人)に姿を変え、芥川を責め立て、時空を越えた騒動が車内で巻き起こる。
果たして芥川は逃げ切れるのだろうか。


畑澤聖悟


この物語を思いついたのは2020年の初夏。いわゆるコロナ第一波の終盤である。国内感染者が100人を超え、初の緊急事態宣言が発出。イベントは軒並み中止。演劇なんかとんでもない!そんな空気を吸わされていたからこそ、芥川龍之介と菊池寛の長崎旅行が引っかかったのだと思う。スペイン風邪が流行する東京からまんまと脱出し、車窓から暢気な旅の空を見上げる龍之介は、このあとスペイン風邪の第2波に襲われることを知らない。関東大震災の予感もない。迫り来る戦争の足音も聞こえない。様々な不幸と病に苛まれ、やがて自ら死を選ぶことなど知るよしもない。しかし、考えてみれば3年前の私もコロナがまさか8波まで続き、感染者が3万人を超え、自身も感染するなど思いもよらなかった。あんなあからさまな戦争がウクライナで始まるとは夢にも思わなかった。一寸先は闇。結局、誰も逃げることなどできない。それでも人は逃げる。そんな可笑しくも悲しい逃避行を描いてみたい。お楽しみ頂ければ幸いである。

1964年秋田県生まれ。劇団「渡辺源四郎商店」店主。劇作家・演出家。05年『俺の屍を越えていけ』で日本劇作家大会短編戯曲コンクール最優秀賞を受賞。ホリプロ『hana 1970-コザが燃えた日-』、こまつ座『母と暮せば』、劇団民藝『カミサマの恋』『満天の桜』、劇団昴『親の顔が見たい』『イノセント・ピープル』など書き下ろし多数。『親の顔が見たい』は2017年に韓国で映画化された。ラジオドラマの脚本で文化庁芸術祭大賞、ギャラクシー大賞、日本民間放送連盟賞などを受賞。現役の公立高校教諭であり、演劇部顧問。指導した2校を11回の全国大会に導き、最優秀賞3回、優秀賞6回受賞している。



  西川信廣

1949年、東京生まれ。文学座演出部所属。新国立劇場演劇研究所副所長。日本劇団協議会会長。新国立劇場理事。日本演出者協会理事。東京藝術大学非常勤講師。1986年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。
  1984年文学座アトリエの会『クリスタル・クリアー』で文学座初演出。 1992年文学座アトリエの会『マイ チルドレン!マイ アフリカ!』にて紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨・文部大臣新人賞。
1994年文学座公演『背信の日々』で読売演劇大賞優秀演出家賞。
最近の劇団公演は『寒花』、『昭和虞美人草』、『ウィット』、『田園1968』。


 

      


石川 武

瀬戸口 郁

若松泰弘

郡山冬果

鹿野真央

髙柳絢子

日景温子

牧 紅葉


□スタッフ
美術:奥村泰彦 照明:塚本 悟 音楽:上田 亨 音響:中嶋直勝 衣裳:岸井克己
舞台監督:寺田 修 演出補:大内一生 制作:梶原 優、最首志麻子、田中雄一朗
イラストとチラシデザイン:チャーハン・ラモーン

         
  10/27 28 29 30 31 11/1 2 3 4
  金祝
14:00      
19:00           

★=夜割、開場は開演の30分前

◎=終演後、アフタートーク実施予定

10/29(日)畑澤聖悟(作)×西川信廣(演出)

11/1(水)髙橋龍夫(国際芥川龍之介学会会長)×瀬戸口 郁×若松泰弘

左から、瀬戸口郁、髙橋龍夫、若松泰弘

□前売開始 2023年9月26日(火)
10:00~(オンラインチケット先行)/11:00~(電話予約)

(全席指定・消費税込)

一 般 6,200円
夜 割 4,500円(10/27・30の夜公演限定)

※ユースチケット 3,800円 (25歳以下)
◎夫 婦 割  11,000円
※高校生以下 2,500円
◎3人割 15,000円(同一公演・3枚同時予約のみ適用)
※ご観劇当日、年齢を証明するものが必要となります。
 ◎印=文学座のみ取り扱い


★「北区割」実施のお知らせ

芥川龍之介は大正3年から昭和2年に亡くなるまで、東京都北区田端に住んでいました。芥川が北区にゆかりがあることをきっかけに「北区割」を実施することとなりました!
一般料金6,200円のところ、1割引の5,580円(消費税込)でご覧いただけます。
※対象は東京都北区在住・在勤の方、電話予約限定。夜割のステージは対象外。文学座よりチケットと振込用紙を送付したのち、ご入金ください。
 

□チケット取り扱い

文学座オンラインチケット
Webでお気軽にクレジットカードやコンビニ払い・発券が可能な新システムを導入しました。
24時間いつでも購入可能!!座席表を見ながら、お好みの席を選べます。

○文学座チケット専用ダイヤル 0120-481034(シバイヲミヨー)(11時~17時30分/日祝を除く)
≪お支払い方法≫
ご予約後、郵便振替用紙をチケットと同封して郵送いたしますので、到着後にお振込みください。銀行振込をご希望の場合は下記口座をご利用ください。
≪ご送金方法≫
銀行振込: 三菱UFJ銀行 四谷支店 
普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

e+(イープラス)(PC・携帯共通)

○キノチケットカウンター 紀伊國屋書店本店1Fインフォメーションカウンター内(店頭販売のみ/10:00~18:30)

キノチケオンライン

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紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 
タカシマヤタイムズスクエア南館7階 
TEL:03-5361-3321
JR新宿駅南口徒歩8分



八尾市文化会館(プリズムホール)小ホール [アクセス]
11月8日(水)19:00開演
□前売開始 2023年9月2日(土)10:00より
料金(全席指定・消費税込) 一般4,500円(当日300円増)、25歳以下 1,000円
障がいのある方とその介添えの方(1名様まで)3,600円(当日300円増)円

お問い合せ:プリズムホールチケットカウンター072-924-9999 

長岡リリックホール シアター [アクセス]
11月12日(日)14:00開演
□前売開始 2023年8月10日(木)9:00より
料金(全席指定・消費税込) 一 般 3,000円 U-25:1,000円 ※公演当日、年齢確認のできるものをお持ちください。 ※未就学児入場不可
お問い合せ:(公財)長岡市芸術文化振興財団 0258-29-7715 


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10