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東日本大震災への対応
   
   
   
   
 
東日本大震災への対応
 

2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所の大事故により 被災された皆様に平穏な日常が再び訪れ、一日も早く被災地が復興さ れますことを願うと共に、犠牲になられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
文学座はこれからも演劇の持つエネルギーが、復興への力となることを信じて公演を続けてまいります。 その公演活動を行うにあたり文学座ではこの東日本大震災以降、以下のことを行って参りました。



2011年3月
専門業者により施設設備の安全点検を行いました。

2011年4月
文学座では震災直後という状況でも、演劇を通して人々に生きる喜びや 希望を感じて頂きたいと願い、上演劇場の全労済ホール/スペース・ ゼロの安全管理指導のもと、予定通り『思い出のブライトン・ビーチ』 公演を行いました。
そして、被災地から味の素スタジアム、 東京ビッグサイト、東京武道館、赤坂プリンスホテルなど都内各所に 避難をされている皆様をご招待させて頂き、29名の皆様にご観劇頂きました。
また公演期間中、「全労済文化フェスティバル2011」として 東日本大震災で被災された皆様のための救済募金活動を劇場で行いました。 この義援金は日本赤十字社や中央共同募金会を通じて被災地及び被害に 遭われた方々へお渡ししました。

2011年6月
震災後初めての文学座アトリエの会『にもかかわらず、ドン・キホーテ』 上演に際しては、施設設備の安全確認を行い、避難誘導員による対応など 緊急時の体制を再度徹底致しました。
2010年秋には『殿様と私』が東北各地の演劇鑑賞団体の例会で お世話になりましたが、震災の被害により一部の公共ホールが 使用出来なくなったり、そのため震災直後に予定していた公演 が延期されるなど、東北の演劇鑑賞団体の皆様にとっては厳しい 観劇状況が続きました。中でもいわき演劇鑑賞会の地元、いわき市 では常磐市民会館が建物の一部損壊などのため使用不可能となり 年内閉鎖。また、いわき芸術文化交流館アリオスも舞台設備の 一部損傷などで、8月末まで閉鎖されることになりました。
5月29日のいわき演劇鑑賞会の総会では、会員数が震災前と 比べて三分の二に減少しているという現状報告があり、 東日本大震災と福島第一原発事故の影響が大きいことがあらためて 確認されました。さらに、アリオスが10月の再オープンまで 閉鎖期間が延長されることが判明したことから、小規模施設で 上演可能な催しの要請を受け、以下の企画を実現しました。
6月22日 常磐地区 いわきゆったり館にて 一人語り「森の石松」
(演技部:早坂直家) 6月29日 平地区 明治団地集会所にて 身体を軽く動かす ワークショップ&童話「スイッチョねこ」の読み聞かせ
(演技部:戸井田 稔、大滝 寛、木津誠之、太刀川亞希、 藤アあかね、鈴木亜希子&演出部:中山奈美)

2012年3月
東日本大震災から1年を迎え、アトリエの会『父帰る/おふくろ』 上演に先立ちまして、改めて防災用備品の準備、及び避難誘導経路 の確保と新宿区の避難先の確認をし、舞台スタッフ及び誘導員によ る誘導シミュレーションを行いました。

2012年4月
2年前に60周年記念公演を開催した文学座アトリエですが、 これまでも建物の老朽化に対して補修と補強を随時行って参りました。
アトリエは、文学座の稽古場であり、アトリエの会を上演する劇場となる 文学座の演劇創造活動の原点です。これからもこのアトリエを創造の場 とし、お客様に安心して観劇して頂く為に、 まず床面の補修工事に着手いたしました。