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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
文学座9月アトリエの会

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 作/アレクシ・ケイ・キャンベル 
 訳/広田敦郎 
 演出/上村聡史 

日程:2016年9月7日[水]→21日[水]
会場:信濃町文学座アトリエ

アンコール放送決定!! 
NHK BSプレミアム『プレミアムステージ』 
2018年4月8日(日)2:16より放送!

 
 
出演者変更のお知らせ:ヒュー役で出演予定だった坂口芳貞が体調不良のため小林勝也に変更となりました。

→ 公演ブログ

我々はどこへ行くのか?
いまなお世界情勢に堆積している宗教、テロ、セクシャルマイノリティー、人種といった問題を10年に渡るラブストーリーを軸に綴った、2014年アトリエの会『信じる機械』は多方面からご好評の声を頂き、演出を手掛けた上村聡史は第17回千田是也賞を受賞いたしました。
そして、本年のアトリエの会では、『信じる機械』はじめ、イギリス演劇界で躍進を遂げている劇作家、アレクシ・ケイ・キャンベルの『弁明』を上演いたします。
『弁明』は、アレクシ・ケイ・キャンベル09年の作品で、客席100人にも及ばない小劇場、ブッシュシアターで上演され、高い評価を得た作品です。主人公、クリスティンは成功を得た美術史家。60年代後半から70年代という時代に社会と闘うことによってその女性としての立場を勝ち取ってきました。そして現代、男性も女性も自由に、無秩序に躍進することのできる先進国の現代。家族のあり方において葛藤する母クリスティンと息子たちの対立は、やがてこの飽和した現代社会の様相を浮かび上がらせながら展開していきます。
安全保障関連法に揺れる2015年の日本。市民団体や学生団体の呼びかけにより、国会議事堂前は12万人とも言われるデモの群集で埋め尽くされました。その闘う姿は、半世紀近く前世界中に吹き荒れた、市井人による反体制の運動の波を思い起こさせました。

「あんたたちは分かってない 自分よりほんの少し
大きなもののために生きる意味が。」
「腰を据えてじっくり説明してあげてもいい
政治に関わることの意味をー自分以外のことのため、
家族の幸せ以外のことのために闘う意味を。」


自分らしく生きること、自分にとっての幸福を追求することと社会とのかかわり、個人と社会との関係性を常に作品の錘のように括り付けてあるアレクシ・ケイ・キャンベルの世界。政治の時代を若さと共に駆け抜けた女性が、仕事を持ち母親となり、社会的な評価と家庭人としての挫折とに引き裂かれ、それでも言葉を尽くしておのおのの気持ちや考えをぶつけ合う姿は、混迷の時代を生きる私たちに様々なヒントを与えてくれるでしょう。
 


美術史家クリスティンの誕生日。彼女の家に、長年の友人ヒュー、銀行に勤める息子ピーターと恋人のトルーディ、二男サイモンの恋人で女優のクレアが集まってくる。サイモンはなかなか姿を現さない。60、70年代に数々の反戦運動、労働闘争に参加したクリスティンは、男性優位であった美術史研究の世界で成功を収めた。最近、回顧録を出版したのだが、その内容が誕生日に波乱を巻き起こす。

アレクシ・ケイ・キャンベル

イギリスの劇作家。ロイヤルコート・シアター初演の『プライド』(2008)がローレンス・オリヴィエ賞を受賞、世界各地でヒット。第2作『弁明』も2009年ロンドンのブッシュ・シアターで初演され、高い評価を得た。ロイヤルコートで初演された『信じる機械』(2011)は2014年に文学座アトリエで上演。最新作『ヴィラ・タリアの夕陽』が2016年5月、ロンドンのナショナル・シアターで初演される。2015年に公開された映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』(サイモン・カーティス監督、ヘレン・ミレン出演)の脚本も手がけた。


広田敦郎

京都大学文学部卒業後、劇団四季、TPTを経てフリーランスの翻訳家/ドラマターグ。最近の翻訳作品にテネシー・ウィリアムズ作『地獄のオルフェウス』、 ネルソン・ロドリゲス作『禁断の裸体』、サイモン・スティーヴンス作『夜中に犬に起こった奇妙な事件』、 サム・シェパード作『TRUE WEST』など。これまでに日本で上演されたアレクシ・ケイ・キャンベルの作品『プライド』、 『信じる機械-The Faith Machine-』に続いて翻訳を手がける。演出の上村聡史とは他に、サイモン・スティーヴンス、 D.エルドリッジ、R.ホルマン作『千に砕け散る空の星』でも組んでいる。2009年トム・ストッパード作『コースト・オブ・ユートピア』で第2回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。



  上村聡史
(かみむら さとし)
1979年(昭和54年)東京生まれ。2001年文学座附属演劇研究所41期生として入所。 2005年アトリエの会『焼けた花園』にて初演出。2009年より文化庁新進芸術家海外留学制度により1年間イギリス・ドイツに留学。 『炎 アンサンディ』『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』の演出において第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞、『アルトナの幽閉者』『信じる機械』他演出で15年毎日芸術賞第17回千田是也賞を受賞。また演出を手掛けた『炎 アンサンディ』が第69回文化庁芸術祭大賞を受賞。 戯曲を深く読み込み立体化する手腕に定評があり、小劇場から大劇場、古典から現代劇と幅広く活動する。文学座演出部に所属、またシアター風姿花伝レジデントアーティストを務める。





山本道子

栗田桃子

松岡依都美

小林勝也

佐川和正

亀田佳明

 

出演者変更のお知らせ:ヒュー役で出演予定だった坂口芳貞が体調不良のため小林勝也に変更となりました。
 

□スタッフ
  美術/長田佳代子 照明/賀澤礼子 音響/藤田赤目 衣裳/伊藤早苗 舞台監督/加瀬幸恵
  制作/友谷達之、山下 悠 イラストとチラシデザイン/チャーハン・ラモーン
 

 

     
  9/7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
  祝・月
14:00  



★②








●※

19:00
  ★①
      ★③
 

   ●※
 

上演時間 2時間45分(途中休憩15分あり)

        ★=アフタートーク

※=9/20(火)は客席にテレビカメラが入ります。あらかじめご了承ください。


        アフタートーク① 9/9(金) 広田敦郎(翻訳)×上村聡史(演出)
        アフタートーク② 9/12(月) 出演者
        アフタートーク③ 9/13(火) 長田佳代子(美術)×上村聡史(演出)・乘峯雅寛(美術家)       

          


□前売開始 2016年7月30日(土) /文学座支持会 先行予約7月27日(水)
(全席指定・税込)
前売・電話予約 4,300円
当日券 4,600円

◎ユースチケット 2,500円 (前売・当日共に、25歳以下・文学座のみ取扱い) ※


     ※ユースチケットはご観劇当日、年齢を証明できるものをご呈示いただきます。
     ※当日券は開演の3時間前から専用の電話回線 (03-3353-3566) にて先着販売となります。
     



○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     必要に応じてご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード451-962)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『弁明』



文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日/祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10