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文学座・アトリエ短信
 

より抜粋

詳しくは機関紙《文学座通信》を御購読ください。

__ アトリエ短信_


2005年12月号

文学座忘年会 座パーティ2005

 本年もまた、年末恒例の文学座忘年会を下記の日時に開催いたします。楽しいアトラクション、福引き、座員との交流など、何かとお忙しい年の瀬の慌ただしさを、せめてひとときお忘れください。

◇日時―12月26日(月)  午後6時〜8時
◇会場―丸の内 東京會舘  9階ローズルーム
◇会費―ご本人様、6,000円/ご同伴様10,000円

支持会、パートナーズ倶楽部の皆様は、お送りするパーティのご案内をご覧いただき、お誘いあわせのうえ奮ってご参加ください。座員一同、心よりお待ち申し上げます。


2005年11月号

研修科発表会のお知らせ

 文学座附属演劇研究所・研修科生の発表会が下記の日時に行なわれます。来年の新作上演が楽しみな鈴江俊郎の作品です。入場は無料です。是非ご来場ください。
鈴江俊郎=作
鵜澤秀行=演出
『家を出た』
◇出演 ― 田中宏樹・松角洋平・蜍エ朋典・大西玲子・尾方佑三子・金子加於理・中島愛子・野村悠子・福士珠代・藤崎あかね・松岡依都美/稲葉俊一・今国雅彦・救仁郷将志・寺井文孝・中井貴之・藤井悠平・社城貴司・尾ア愛・渋谷はるか・高安智実・田口愛・松垣陽子・李千鶴
◇12月2日(金)  6時30分
    3日(土)  2時/6時30分
    4日(日)  2時
◇サイスタジオコモネAスタジオ(地下鉄・小竹向原駅下車、徒歩5分)

アトリエ交流会のお知らせ

 12月アトリエの会『アルバートを探せ』の12月10日(土)昼公演終了後に、引き続き場内に於いて「アトリエ交流会」の開催を予定しております。
 恒例のアトリエ交流会。いつもは公演期間中最初の日曜日に行なっておりますが、今回は土曜日の開催です。ご注意ください。作者・演出家・出演者による座談会形式で行ないます。入場無料、お申込み不要です。お気軽にご参加ください。お待ちしております。


2005年10月号

研修科発表会のお知らせ

 文学座附属演劇研究所・研修科生の発表会が下記の日時に行なわれます。入場は無料です。是非ご来場のほどを。
鄭 義信=作
松本祐子=演出
『二十世紀少年少女唱歌集』
◇出演 ― 明石鉄平・上川路啓志・清田智彦・小林優太・竹谷敦史・田中宏樹・中川義文・松角洋平・蜍エ朋典・大西玲子・尾方佑三子・金子加於理・中島愛子・野村悠子・福士珠代・藤崎あかね・松岡依都美/稲葉俊一・今国雅彦・救仁郷将志・寺井文孝・中井貴之・藤井悠平・社城貴司・渋谷はるか・田口愛・李千鶴
◇10月21日(金)  6時30分
    22日(土)  2時/6時30分
    23日(日)  2時
◇信濃町・文学座アトリエ

SANYO HALLスペシャルシアター Vol.6

 地位もそこそこの独身男をなんとか結婚させようとお節介な友人がお見合いに引っ張り出せば、相手の娘の家でなんと何人もの花婿候補が鉢合わせ。なみいるライバルを蹴落として、さて結婚式というその時に……。
 今回もまた、劇作家野田治彦さんのアレンジ台本によってお届けする人間喜劇の名作。どうぞ、ご期待ください。
《短編傑作劇フォーラムY》
ゴーゴリ=作 堀江新二=訳
野田治彦=上演台本
森 さゆ里=演出
『結婚』
◇出演―寺田路恵・玉井碧・鬼頭典子/中村彰男・廣田高志・椎原克知・亀田佳明・星智也
◇11月11日(金)  7時
    12日(土)  1時/5時30分
◇SANYO HALL(JR四ッ谷駅、市ヶ谷駅下車、徒歩5分)
◇文学座支持会の会員の方で、観劇ご希望の方は―必ず往復ハガキに@お名前、会員番号、ご住所、お電話番号/A観劇ご希望日時(第一希望と第二希望)/Bご同伴の有無、をご記入いただき、返信用ハガキにお客様のご住所・お名前を明記のうえ、文学座企画事業部「サンヨーホール」係までお送りください。応募締切は10月20日(木)消印有効。応募者多数の場合は抽選となります。結果は10月31日頃までにお知らせ致します。
◇お問合せ―文学座企画事業部03−3351−7265


2005年9月号

文学座附属演劇研究所45期本科生発表会

 7月に行われたソーントン・ワイルダー作『わが町』の発表会に続いて2回目の本科生発表会が行われます。今回の演目は文学座の財産演目の一つである『女の一生』です。本科生たちの奮闘に暖かい声援をお願い致します。
森本 薫=作
戌井市郎=補訂・演出
『女の一生』
◇ 10月2日(日) 1時(昼間部)/ 6時(夜間部)
◇ 信濃町・文学座アトリエ
◇ 入場無料

「ヴォイツェック」プロジェクト―文学座有志による自主企画公演

 2002年6・7月のアトリエの会『ロベルト・ズッコ』で演出デビューを果たした中野志朗が中心となって企画し、24歳の若さで病死した19世紀ドイツの劇作家ビュヒナーの代表作『ヴォイツェック』を取り上げます。ベルク作曲の歌劇『ヴォツェック』の原作としても有名な戯曲。若手劇団員たちの果敢な挑戦にご期待ください。
ゲオルグ・ビュヒナー=作
岩淵達治=翻訳
中野志朗=演出
『ヴォイツェック』
◇出演 松井工・椎原克知・外村史郎・斉藤祐一・星智也・清水圭吾/鬼頭典子・頼経明子
◇10月14日(金)〜16(日)/サイスタジオコモネAスタジオ
◇入場料(全席自由・税込)2,500円
◇ご予約・お問合せ(9月14日より) 文学座企画事業部03-3351-7265


2005年8月号

アトリエ交流会のお知らせ

 9月アトリエの会『焼けた花園』の9月11日(日)昼公演終了後、信濃町アトリエに於いて「アトリエ交流会」の開催を予定しております。
 すっかりお馴染みになったアトリエ交流会。今回も演出者、出演者による座談会形式です。いつもの通り入場無料、お申し込み不要です。皆様のご参加をお待ちしております。

鵜山 仁演出『三井(みい)の晩鐘』が佐治敬三賞受賞!

 国内で行われた音楽を主体とする公演の内、チャレンジ精神に満ちた企画で公演成果の優れた公演に贈られる第4回佐治敬三賞(主催・サントリー音楽財団)に、昨年10月、鵜山仁が演出を手がけた『三井の晩鐘』(イシハラホール/大阪市)が決定、6月に贈賞式が行われました。
 主なスタッフは、梅原猛=原作、猿谷紀郎=作曲、石川耕士=構成脚色・演出協力。美術は『踏台』『戯曲 赤い月』の倉本政典さんが参加されました。
 作品は浄瑠璃と現代音楽の融合を目指し、三味線、ソプラノ、それにヴァイオリンなどの弦楽器や木管楽器という編成で演奏されました。

白鳥 哲監督作品、映画『ストーンエイジ』完成!

 演技部の白鳥哲が監督した映画『ストーンエイジ』(製作/Cメイクス)がこのほど完成しました。
 俳優、声優として活躍中の白鳥は自主映画監督としてすでに3作品を手がけています。今回の作品は一般劇場公開を前提に企画され、自らの原作を映像化しました。
 引きこもりの人達の社会復帰施設に、同じ経験を持つ青年がボランティアで加わり、そこでの新たな出会いによって青年の人生は大きく変化していくというストーリーで、黒田勇樹、佐藤藍子、北村有紀哉のほか、文学座から北村和夫、山本道子、佐川和正の他3名が出演しています。劇場公開の詳細は未定です。また白鳥原作のノベライズ『ストーンエイジ』(広鰭恵利子・文、汐文社刊、1470円)が発売中です。

『長岡輝子の四姉妹』上梓

 座友の長岡輝子さんとその姉妹たちについて書かれた『長岡輝子の四姉妹 美しい年の重ね方』(鈴木美代子・著)が上梓されました。
 長岡家は、二男六女の八人兄弟姉妹、それに両親、祖父母をあわせて12人の大家族でした。
 この本には長女・妙子さん(101歳)、三女・輝子さん(96歳)、五女・春子さん(89歳)、六女・陽子さん(84歳)、というお元気な四姉妹の、それぞれに歩んでこられた人生が綴られています。(年齢は昨年1月現在)
 なお長女の妙子さんは昨年6月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

文学座附属演劇研究所45期本科生発表会開催

 今年4月に入所した45期本科生の初の発表会が、7月18日(月)、信濃町のアトリエで行われました。演目は恒例の、ソーントン・ワイルダー=作、森本薫=訳、岩村久雄=台本『わが町』。岩村久雄(昼間部)と吉兼 保(夜間部)が演出にあたりました。
 当日は30度を越える暑さに加え満席の場内の熱気も最高潮。1時からの昼間部、5時30分からの夜間部共に、緊張感あふれる熱演を披露してくれました。
 なお本科生の次回発表会は、森本薫=作『女の一生』を10月初旬に行う予定です。


2005年7月号

加藤武−岡山市民劇場賞最優秀男優賞受賞!

 昨年の岡山市民劇場で上演された例会作品より選出される04年度岡山市民劇場賞で、加藤武が『家路』の清太役の演技により最優秀男優賞を受賞しました。4月の倉敷演劇鑑賞会での受賞に引き続いての栄冠となりました。

恒例「暑中お見舞い」

 今年もまた、支持会、パートナーズ倶楽部の皆様には座員一同より「暑中お見舞い」をお届けします。
 昨年は原康義画伯の水墨画風「秋川渓谷」でした。今年は外山誠二画伯によります「シラノ・ド・ベルジュラック」のイメージ画になります。劇団員からのメッセージ共々ご期待下さい。
 なお皆様既にご承知の通り、今年の4月より個人情報保護法が施行されております。それに伴い、本紙5月号に掲載いたしましたが文学座でもプライバシーポリシーを設定し、より一層の注意を払って会員の皆様の情報保護に努めてまいります。
 今回の暑中お見舞いに関しましても、劇団事務所より責任を持ちまして皆様にお送りさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

Happy Hunting Ground 公演Vol.6

 演出者なし、俳優たちだけの自由な発想とアンサンブルが生み出す評判の好舞台。昨年12月に映画化、劇場公開された名作『約三十の嘘』を含む土田英生の2作品連続上演です。
 土田英生=作
『きゅうりの花』
『約三十の嘘』
◇出演−加納朋之・高橋克明・古川悦史・助川嘉隆・横田栄司/征矢かおる・添田園子
◇7月8日(金)〜24日(日)−きゅうりの花/7月28日(木)〜31日(日)−約三十の嘘/サイスタジオコモネBスタジオ(2F)
◇チケット(全席自由・税込)
 当日3,500円/前売3,300円/2作品通し券6,000円/学生2,000円
◇チケット申込み−サイスタジオ事業部 03−5357−1118/ サイマーケット雑貨売店 03−5995−2700

研修科演出部のための勉強会

 附属演劇研究所・研修科生による勉強会が行われます。作・演出の所奏(ところ・かなで)の意気込みを見守ってください。
 所 奏=作・演出
『エイリアンズ』
◇出演−明石鉄平・上川路啓志・清田智彦・小林優太・中川義文/大西玲子・金子加於理・中島愛子・福士珠代・藤アあかね・小石川祐子
◇7月30日(土) 2時/7時
    31日(日) 2時
◇信濃町・文学座第2稽古場(もりや1階)
◇入場無料、全席自由
◇要予約−文学座企画事業部 03−3351−7265

夏の試演会

 演技部準座員の3人が中心となってお贈りします。研修科生に引き続き2週連続の真夏の競演です。
斉藤祐一=作・演出
『僕と幽霊とサルビアの女』
◇出演−高野智実・斉藤祐一・西岡野人
◇8月5日(金) 7時
    6日(土) 2時/7時
    7日(日) 2時
◇信濃町・文学座第2稽古場(もりや1階)
◇入場無料、全席自由
◇要予約−(7月4日より)文学座企画事業部 03−3351−7265

文学座名古屋支持会、解散のお知らせ

 1947年(昭和22年)9月以来、60余年の長きに亘って東海地区より文学座を支えて下さいました文学座名古屋支持会が、諸般の事情により今年3月を持って解散いたしました。
 名古屋支持会の観劇会としては49年の『速水女塾』に始まり、数々の作品を通して会員の皆様との交流を深め、多くの声援や励ましを頂戴してまいりましたが、残念ながら昨年11月の『月夜の道化師』が最後となりました。
 これまで名古屋支持会員の皆様一人一人からお寄せいただいた様々のご厚情に、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 最後に、事務局として文学座と支持会員の連携に心を配られ、多大なご尽力をいただきました高橋式子様にも深く感謝いたします。


2005年6月号

「八十八の会」―文学座有志による自主企画公演

 米寿を迎えた戌井市郎と文学座有志の俳優たちによる自主企画「八十八の会」公演が、左記の日時に行なわれます。なお、『珍客』は、文学座創立当初の座員であり今年九十歳の松岡力雄氏の新作です。皆様のご来場をお待ちしております。
 平田オリザ=作
 戌井市郎=演出
 『忠臣蔵』
◇出演―外山誠二・岡本正巳・中村彰男・吉野正弘・今村俊一・横山祥二・岸槌隆至
   *
 松岡力雄=作
 戌井市郎=演出
 『珍客』
◇出演―林秀樹・醍醐貢介/藤堂陽子・上田桃子・八木昌子
◇6月30日(木)〜7月3日(日)/サイスタジオコモネAスタジオ
◇入場料(全席自由・税込)―3,000円/好評前売中/ご予約・お問合せは文学座企画事業部まで。

Happy Hunting Ground 公演Vol.6

演出者なし、俳優たちだけの自由な発想とアンサンブルが生み出す評判の好舞台。土田英生の名作―二作品連続上演。是非ご観劇のほどを。
土田英生=作
『きゅうりの花』
『約三十の嘘』
◇出演―加納朋之・高橋克明・古川悦史・助川嘉隆・横田栄司/征矢かおる・添田園子
◇7月8日(金)〜24日(日)―きゅうりの花/7月28日(木)〜31日(日)―約三十の嘘/サイスタジオコモネBスタジオ(2F)
◇チケット(全席自由・税込)―当日3,500円/前売3,300円/2作品通し券6,000円/学生2,000円
◇チケットお申込み―サイスタジオ事業部 03−5375−1118/サイマーケット雑貨売店 03−5995−2700

SANYO HALLスペシャルシアター Vol.5

 荒唐無稽な笑劇(ファルス)が「万能な科学」を笑う―今回はイギリスの喜劇、ノエル・カワードの代表作『陽気な幽霊』をこれまで同様、劇作家野田治彦さんのアレンジ台本によってお届けいたします。どうぞ、ご期待ください。
◆短編傑作劇フォーラムV
 ノエル・カワード=作
 野田治彦=構成・上演台本
 小林勝也=演出
 『陽気な幽霊』
◇出演―小林勝也・高瀬哲朗・大滝寛/清水馨・奥山美代子・愛佳・頼経明子
◇7月15日(金)  7時
   16日(土)  1時/5時30分
◇SANYO HALL(JR四ッ谷駅、市ヶ谷駅下車、徒歩5分)
◇文学座支持会の会員の方で、観劇ご希望の方は―必ず往復ハガキに@お名前、会員番号、ご住所、お電話番号/A観劇ご希望日時(第一希望と第二希望)/Bご同伴の有無、をご記入いただき、返信用ハガキにお客様のご住所・お名前を明記のうえ、文学座企画事業部「サンヨーホール」係までお送りください。応募締切は6月21日(火)消印有効。応募者多数の場合は抽選となります。結果は7月4日頃までにお知らせ致します。
◇お問合せ―文学座企画事業部 03−3351−7265

研修科発表会のお知らせ

 文学座附属演劇研究所・研修科生の発表会が下記の日時に行なわれます。新一年生にとっては初めての発表会、前途洋々の新人たちが溌剌とした演技を見せてくれることでしょう。入場料は無料です。
 清水邦夫=作
 小林勝也=演出
 『なぜか青春時代』
◇出演―稲葉俊一・今国雅彦・救仁郷将志・寺井文孝・中井貴之・藤井悠平・社城貴司/尾崎愛・小石川祐子・渋谷はるか・高安智実・田口愛・松垣陽子・李千鶴 ほか
◇7月8日(金)  6時30分
   9日(土)  2時/6時30分
   10日(日)  2時
◇信濃町・文学座アトリエ


2005年5月号

追悼 加藤新吉

演劇青年 新吉さん     小林勝也

 3月16日、今年度の附属演劇研究所入所試験最終日、合格者の選定が全て終った時、新吉さんの訃報を聞いた。新吉さんは一昨年まで研究所の講師を続けていた。
 思えば私が初めて新吉さんと会ったのも、丁度40年前、私が研究所に入ったそこでの授業だった。新吉さんのことは大学の恩師安堂信也先生から聞かされていた。当時劇団の文芸部にいらした安堂先生は、ベケットの『ゴドーを待ちながら』等の翻訳演出をなさり私の憧れの的でもあった。期待に胸踊らせて入所の報告に行った私に先生は「僕は大学の方が忙しくなってもう文学座にあまり行けなくなる。だが名古屋に帰って療養していた加藤新吉という男が戻ってくる。お前の先輩だから……」と言われた。長身で二枚目の安堂先生のイメージで待ち受けていた私の前に現れた新吉さんは、かなりそのイメージと違っていた。が、こんな私の話を温かく聞いてくれた。卒業公演では加藤道夫の『思い出を売る男』を新吉さんが演出した。その後の『ハロルドとモード』『ワーニャ伯父さん』や八代静一氏の作品等はどれも新吉さんらしい仕事で、ご一緒した私にとっても良い思い出となっている。
 新吉さんとはずいぶん芝居の話をした。青物横丁に住んでいた頃、出口君や石川さんとで押し掛けたこともあった。若い私達の議論に加わり、時には言い合いもした。新吉さんも時にはムキになって声を荒げた。こっちもまたムキになった。劇団を離れた後も近くに住んでいたので、道で会うと喫茶店に入って何時間も話し込んだ。大抵芝居の話だった。研究所で前の授業の終りを待っている私に「みんな本を読みなさい」と言う新吉さんの声が聞こえた。いつも演劇青年だった。東京を離れる直前、吉祥寺で新吉さんを見た。その時どうしても急いで行かなければならない所があったので、いつものように「新吉さん、お茶でも飲もうか」と声を掛けなかったことが、今でもちょっと心残りです。

■2003年5月より一部施行されていた個人情報保護に関する法律が、2005年4月1日から完全施行となりました。文学座では支持会、パートナーズ倶楽部に入会されているお客様をはじめ、さまざまな個人情報をお預かりしています。
今回はこの法律の完全施行を受け、「文学座個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」を策定しました。これからも皆様に安心してご観劇いただける仕組づくりを進めてまいります。

文学座 個人情報保護方針(プライバシーポリシー)

文学座は、個人情報の重要性を認識し、その保護の徹底を図るため、個人情報の保護に関する法律その他の関連法規を遵守するとともに、お客様の個人情報を以下の方針に従って取り扱います。

【個人情報の取得・利用】
(1)個人情報の取得は、原則として、文学座の事業を円滑に行うために必要な限度に留めます。
(2)個人情報の取得は、あらかじめ利用目的を明らかにしたうえ、適法かつ公正な手段によって行います。
(3)個人情報の取得、利用、提供、その他の個人情報の取り扱いは、あらかじめ明らかにした利用目的の範囲内で行います。

【個人情報(個人データ)の管理・保管】
(1)取得した個人情報について、利用目的の達成に必要な範囲において、データ内容の正確性と最新性の確保に努めるとともに、個人情報への不正なアクセスまたは個人情報の紛失、破壊、改ざん、漏洩等のリスクに対して、個人情報の適切な管理のために必要な処置を講じます。
(2)法令に基づく場合などを除いて、個人情報を本人の同意を得ることなく第三者に提供したり、開示したりいたしません。
(3)文学座の事業目的を遂行するために業務の一部を第三者に委託し、あるいは第三者と共同で事業目的を達するため個人情報を提供する場合、個人情報を適切に取り扱っていると認められる者を選定し、その委託先、相手先に対し、個人情報を漏洩・流出させたり不正に利用したりしないよう、適切な管理を義務付け、十分な対応を行います。

【個人情報保護方針の改善】
(1)文学座は、個人情報保護に関する対応策を整備していくとともに、この個人情報保護方針を適宜見直し、継続的に改善を図ります。

【お問い合せ窓口】
(1)お客様ご本人からのお問い合わせには、合理的な範囲で速やかに対応いたします。個人情報に関する苦情、訂正および開示等については、企画事業部へお問い合わせ下さい。

お問合せ先:〒160−0016 東京都新宿区信濃町10番地 文学座企画事業部
 TEL:03‐3351‐7265 FAX:03‐3353‐3567 E-Mail:info@bungakuza.com

アトリエ交流会のお知らせ
 5月17日(火)、アトリエの会公演『ぬけがら』の終演後、引き続き場内において出演者を交えての「アトリエ交流会」を開催いたします。
交流会は通常、日曜日の昼公演終了後に催しておりますが、今回は都合によりウィークデー開催となりました。お間違いのないようご注意ください。
参加費、事前のお申し込みは不要です。皆様のご参加をお待ちしております。

根津克己の名を墓碑に
 根津克己の名が相模霊園メモリアルパークにある文学座墓碑に刻まれました。座員多数が参加して4月7日、遺品(愛用の灰皿)納めとお墓参りも行われました。


2005年4月号

加藤 武――倉敷演劇鑑賞会最優秀男優賞受賞!
 2004年に倉敷演劇鑑賞会で上演された6作品より最優秀 男優賞に加藤 武が『家路』の清太役の演技により受賞しました。授賞パーティーは4月16日に倉敷にて行なわれます。

鵜山 仁―石田賞を受賞!
 大阪公演における優れた舞台成果を文学座大阪支持会が毎年 表彰する第18回石田賞を、『眠り姫』『踏台』の演出成果により鵜山 仁が受賞しました。

文学座、今年のフレッシュマンたち
 新たに加わった新座員、新準座員、新研修科生をご紹介します。
 ◆新座員◆
 演技部の植田真介、川辺邦弘、佐川和正、織田陶子、草野万葉、築野絵美。
 演出部の高橋正徳。
 映画放送部の本田太郎。
 以上の8名が準座員から座員に昇格しました。
 ◆新準座員◆
 演技部の清水圭吾、反田孝幸、西岡野人、愛佳、佐藤麻衣子、頼経明子。
 演出部の増田翔平。
 以上の7名が附属演劇研究所の研修科を終了し、準座員として入座しました。
 企画事業部の矢部修治。
 映画放送部の福田洋平、三上晴己。
 以上3名が準座員として入座しました。
 ◆新研修科生◆
 附属演劇研究所の本科課程を卒業した以下の15名が、研修科1年に進級しました。
 演技部―稲葉俊一、今国雅彦、救仁郷将志、寺井文孝、中井貴之、藤井悠平、社城貴司、尾ア愛、渋谷はるか、小石川祐子、高安智実、田口 愛、李 千鶴、松垣陽子。

本山可久子著『今生のいまが倖せ……』上梓さる!
 演技部の本山可久子が執筆した『今生のいまが倖せ…… 母、鈴木真砂女』が上梓されました。 20代に句作を始め42歳で久保田万太郎に師事。読売文学賞、蛇笏賞を受賞し2003年に96歳で亡くなった俳人鈴木真砂女(まさじょ)さん。その三回忌の今年、長女の本山が母への想いをまとめあげました。  新劇女優の一人娘可久子さんの書いたこの本こそは、真砂女の人間性と芸術の深奥に迫った絶品であろう。 (瀬戸内寂聴/帯より)  俳人として、女として、小料理屋の名物女将として生きた母との、今だから語ることができる心の軌跡を綴った一冊です。ぜひ、お近くの書店でお手にとってご覧ください。

訃報―座友・加藤新吉
 座友の加藤新吉さんが3月16日に肺気腫でお亡くなりになり ました。享年75歳でした。 1929年(昭和4)愛知県瀬戸市生まれ。早稲田大学大学院修士課程を修了。56年に研究生として文学座に入座し、61年準座員昇格、64年座員に昇格しました。以来30年にわたって劇団の内外で演出家として活躍されました。フランス演劇にも造詣が深く、イヨネスコの代表作『犀』の翻訳も手がけています。 初演出は63年11月文学座アトリエで上演されたフランツ・カフカ作、ポール・カンタン脚色、安堂信也(やはり座友で故人)と加藤さんの翻訳による『城』(出演/川辺久造、小瀬格、寺田農、江守徹、ほか)でした。 その後、イプセン『ロスメルスホルム』(67)、モリエール『ドン・ジュアン』(74)『人間ぎらい』(78)、チェーホフ『かもめ』(77)『ワーニャ伯父さん』(80)、ヒギンズ『ハロルドとモード』(75)、イヨネスコ『マクベット』(76)など、主に翻訳劇を中心に演出。82年からは矢代静一氏の作品を取り上げ、『黄昏のメルヘン』(82) ・『十年目の密会』(84)・『夢夢しい女たち』(86)・『桃花春』(91)と続き、『黄昏のメルヘン』ではヒロイン桃子を演じた平淑恵が紀伊國屋演劇賞個人賞に輝きました。そして93年、紀伊國屋ホールの鈴木正光=作『舞台 愛しすぎる人たちよ』が文学座で最後の演出となり、95年退座、翌年座友に。その後は附属演劇研究所や玉川大学などで後進の指導に力を注がれました。 謹んでご冥福をお祈りいたします。

改名
演技部の醍醐貢正が醍醐貢介に改名しました。


2005年3月号

スマトラ島沖地震・津波災害救援金募金のお礼とご報告
 1月公演『最果ての地よりさらに遠く』の上演期間中、俳優座劇場ロビーで募らせていただきましたスマトラ島沖地震救援募金にご協力いただき、誠にありがとうございました。皆様からお預かりした6、842円は、日本赤十字社のスマトラ島沖地震・津波災害救援金募集の口座へ2月9日に「文学座1月公演観劇者」名義で振込ませていただきました。皆様方のお志に篤くお礼申し上げます。

小林勝也・倉野章子―読売演劇大賞優秀賞受賞!
 読売新聞社主催による第12回読売演劇大賞が先日発表され、今年は小林勝也が優秀男優賞を受賞。さらに倉野章子が優秀女優賞を受賞しま した。小林はこまつ座『花よりタンゴ』により、切れ味と人間味を一致させた演技が評価され2年連続で同賞を受賞。倉野は地人会『夜からの声』で、心を病んだ女性のデリケートな表現 が高く評価され、第3回以来9年ぶり、小林と同じ2度目の優秀賞受賞となりました。

酒井洋子さん(『THE CRISIS』翻訳)―湯浅芳子賞受賞!
 外国戯曲の優れた上演と翻訳に贈られる第12回湯浅芳子賞の翻訳脚色部門で、昨年のアトリエの会『THE CRISIS』で翻訳とドラマトゥルグの酒井洋子さんが、同作品と、俳優座劇場プロデュース『十二人の怒れる男たち』、テアトル・エコー『ルームサービス』の成果により受賞されました。  同賞はロシア文学者の湯浅芳 子の業績を記念し、1994年 に創設され、翻訳劇で優れた上演を行った団体、翻訳者・脚色者に贈呈される賞です。過去に文学座関連では、第6回の戯曲上演部門で演出部の高瀬久男が、第8回の翻訳脚色部門ではアトリエの会『ザ・ウィアー』の翻訳者・鴇澤麻由子さんが、第9回の戯曲上演部門でアトリエの会『ペンテコスト』が受賞しています。


2005年2月号

附属演劇研究所/本科卒業公演のお知らせ
 文学座附属演劇研究所、第44期本科生の卒業公演が下記の日時に、いずれも信濃町・文学座アトリエにおいて行われます。なお、入場は有料です。

<昼間部>
鈴江俊郎=作
藤原新平=演出
『みどりの星の落ちる先』
◇2月18日(金)  6時30分
   19日(土)  2時/6時30分
   20日(日)  2時
<夜間部>
永井 愛=作
高瀬久男=演出
『時の物置』
◇2月27日(日)  6時30分
   28日(月)  2時/6時30分
 3月 1日(火)  2時
※入場料 1,000円(お問合せは、文学座附属演劇研究所 TEL:03−3351−7265まで。

自主企画公演のお知らせ
 「久保田万太郎の世界 3」
久保田万太郎=作
黒木 仁=演出
『冬』
◇出演−赤司まり子・清水馨・山本郁子・名越志保・草野万葉・上田桃子/関輝雄・中村彰男・今村俊一・助川嘉隆
◇3月9日(水)〜13日(日)/サイスタジオコモネAスタジオ
◇入場料(税込)−3,000円 前売開始2月9日/ご予約・お問合せは文学座企画事業部まで。

大阪支持会事務局−移転のお知らせ
 文学座大阪支持会の事務局が下記の住所に移転しました。
〒530-0043
大阪市北区天満4−14−4−802
平田君子 方
090−3030−2571(携帯)
但し午後7時以降は
06−6357−1585(FAXも同じ)


2005年1月号

川口幹夫氏の著書−ご紹介
 川口幹夫・前東京支持会長の著書『冷や汗、感動50年−私のテレビ交遊録』が出版されました。放送界一筋に歩まれた著者の、テレビ番組制作現場での苦労話や心温まるエピソードなどが綴られた一冊。日本放送出版協会発行。1,575円(税込)。お求めは書店で。

入社
 昨年の11月1日付けで、久田絢子が映画放送部員として入社しました。

研修科卒業公演のお知らせ
 野田秀樹=作
 戌井市郎・渥美博=演出
『カノン』
◇出演−大塚直純・北川響・清水圭吾・反田孝幸・鎮西猛・西岡野人・野尻大介・森本臣泰/愛佳・大井千冬・勝由美子・加藤更果・小泉真希・佐藤麻衣子・田川可奈美・野口径・二木咲子・頼経明子/他に研修科一年生が賛助出演。
◇2月4日(金)  6時30分
   5日(土)  2時/6時30分
   6日(日)  2時
◇信濃町・文学座アトリエ
◇入場料−1,000円

Happy Hunting Ground 公演Vol.5
 夏井孝裕=作
 高橋正徳=演出
『Knob』
『Visions of Tokyo』
◇出演−加納朋之・高橋克明・古川悦史・浅野雅博・石橋徹郎・助川嘉隆・川辺邦弘・亀田佳明・斉藤祐一・細貝弘二  /征矢かおる・添田園子
◇2月10日(木)〜27日(日)/サイスタジオコモネ Bスタジオ
◇料金−前売3,300円/当日3,500円/学生2,000円/2作通し券6,000円
◇チケットお申込み−サイスタジオ事業部 03‐5375‐1118