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文学座公演
『欲望という名の電車』

作:テネシー・ウィリアムズ
訳:小田島恒志
演出:高橋正徳


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本作は、1953年の文学座公演が日本初演でした。以来、杉村春子のブランチ、北村和夫のスタンリーで繰り返し上演されてきた、文学座にとって財産演目の一つです。
ブランチとニューオーリンズに生きる人々の姿は、欲望と現実の狭間で懸命に生きる現代の私たちを照射し、時を超え普遍的な思いを表しています。
2022年に新創造で蘇った文学座の「欲望」が2025年、パワーアップして帰ってきます!
この濃密で繊細な人間ドラマをぜひご体感ください!


かつてはアメリカ南部の大農園で育ち、上流階級の娘であったブランチ・デュボア。
未亡人となった彼女は「欲望」という名の電車に乗り、「墓場」という名の電車に乗り換え、「天国」という名の駅に降り立つ。
ブランチがたどり着いたのは、今まで住んでいた街とは遠くかけ離れたアメリカ南部ニューオーリンズのフレンチクォーター。この地に住む、妹のステラとその夫・スタンリーの貧しいアパートで、3人の共同生活が始まる。
豪華絢爛な暮らしをしてきたブランチにとって、多民族が交差し合うニューオーリンズでの生活は衝撃的であった。スタンリーは派手に振る舞うブランチに苛立ちを感じ、二人は反発しあう。
そんな中、スタンリーの友人のミッチと出会ったブランチは、自身の新たな希望を見いだすが…。
自身の過去に執着し続けるブランチ。彼女とは対照的に現実を受け入れ、逞しく生きるステラ。そしてポーランド移民のスタンリー。
ニューオリンズの喧騒と汗のメルディング・ポットに投げ込まれた男と女の見せる真実の姿とは…。

テネシー・ウィリアムズ

1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバス生まれ。 愛称の「テネシー」は本名「トマス」の南部訛りから友人がつける。 ミズーリ大学など3大学で学び、様々な職業を経て作家に。彼の作品は自伝的要素が強く、特に精神疾患で生涯のほとんどを精神病院で
過ごした姉ローズからは、大きな影響を受ける。1948年に『欲望という名の電車』、1955年には『やけたトタン屋根の猫』でピューリッツァー賞受賞など、受賞歴多数。日本には1969年6月、文学座の招聘により来日。
その後アルコールと睡眠薬中毒の治療を行いながら、翌年再び来日。1983年2月25日、ニューヨークのホテルで死亡。享年71。

-主な作品-
『ガラスの動物園』(1945)、『欲望という名の電車』(1947)、『夏と煙』(1948)、『カミノ・レアル』(1953)、
『バラの刺青』(1955)、『やけたトタン屋根の猫』(1955)、『ベビイ・ドール』(1956)、『地獄のオルフェ』(1957)、
『青春の甘き小鳥』(1959)、『去年の夏突然に』(1959)、『イグアナの夜』(1961)  他


小田島恒志

1962年生まれ。翻訳家。早稲田大学文学学術院教授。
シェイクスピア学者にして文学座にも籍を置いていた小田島雄志の次男として東京都に生まれる。1984年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1991年、同大学院博士課程単位取得満期退学、ロンドン大学大学院修士課程修了。第3回湯浅芳子賞受賞(翻訳・脚色部門)。
翻訳作品は多数に上り、近年は『チルドレン』、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(小田島則子共訳)やミュージカル『ジャージー・ボーイズ』など。
文学座では『白鯨』(2015年アトリエの会)、『ジョー・エッグ』(2018年アトリエの会)、2019・2022年『ガラスの動物園』(作:テネシー・ウィリアムズ、演出:高橋正徳)も手掛ける。


高橋正徳



1978年生 東京都出身。東京学芸大学教育学部中退。
2000年文学座附属演劇研究所入所(40期生) 05年座員昇格。
04年文学座アトリエの会『TERRA NOVA テラ ノヴァ』で文学座初演出。以降、川村毅、鐘下辰男、佃典彦、東憲司、青木豪など多くの現代作家の新作を演出。また文学座附属演劇研究所の発表会の演出も多く務める。小劇場まで大劇場まで精力的に活動する傍ら、 地方劇団・公共団体・学校などでの演劇ワークショップの講師としても活躍。
2011年文化庁新進芸術家海外研修制度により1年間イタリア・ローマに留学。
近年の演出作品はミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』、兵庫県立ピッコロ劇団『ロボット-RUR-』、西瓜糖『かえる』など。
文学座の演出作品はアトリエの会『海の眼鏡』、アトリエの会『白鯨』、文学座公演『越前竹人形』、アトリエの会『かのような私‐或いは斎藤平の一生‐』、文学座公演『ガラスの動物園』。2025年に文学座附属演劇研究所副所長に就任。

           

小林勝也
(見知らぬ男[医師])

中川雅子
(ユーニス・ハベル)

大滝 寛
(スティーヴ・ハベル)

山本郁子
(ブランチ・デュボア)

沢田冬樹
(パブロ・ゴンザレス)

鍛治直人
(スタンリー・コワルスキー)

渋谷はるか
(ステラ・コワルスキー)

柴田美波
(物売り・メキシコ女)

小石川桃子
(見知らぬ女[看護婦])

鈴木結里
(黒人女)

稲岡良純
(ハロルド・ミッチェル
[ミッチ])

キクチカンキ
(水夫・集金人の若者)

 

□スタッフ
美術=乘峯雅寛、照明=阪口美和、音楽=三枝伸太郎、音響=原島正冶、衣裳=小林巨和
アクション=渥美 博、振付=神崎由布子、舞台監督=加瀬幸恵、演出補=大内一生、制作=梶原 優
宣伝美術=三木俊一(文京図案室)、宣伝写真=中山晃子、舞台写真=宮川舞子

 

下記の公演は「全国演劇鑑賞団体連絡会議」加盟の各地鑑賞団体(会員制)の運営による公演です。
各公演については右欄のお問い合わせ先にご連絡をお願いいたします。
    

月日 会館名 主催団体 tel
8/18,19 月,火 神戸文化ホール 中ホール 神戸演劇鑑賞会 078-381-8244
8/21 紀の川市粉河ふるさとセンター
大ホール
紀北演劇鑑賞会 0736-73-8551
8/22,23 金,土 和歌山城ホール 大ホール 和歌山演劇鑑賞会 073-433-1151
8/24,25 日,月 DMG MORI やまと郡山城ホール 奈良演劇鑑賞会 0742-49-0448
8/27 ひこね市文化プラザ グランドホール ひこね演劇鑑賞会 0749-27-3739
8/29,30 金,土 京都市呉竹文化センター 京都労演 075-211-7855
9/2 長野県伊那文化会館 大ホール 伊那市民劇場 0265-78-6684
9/3,4 水,木 塩尻レザンホール まつもと市民劇場 0263-34-2747
9/5 茅野市民館 マルチホール すわ湖市民劇場 0266-78-7593
9/6 上田文化会館 上田市民劇場 0268-22-9697
9/8 長野市芸術館 メインホール 長野市民劇場 026-224-1919




文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00土日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10