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文学座公演
『かさぶた式部考』

作:秋元松代
演出:松本祐子
   
日程:2026年5月29日(金)~6月6日(土)
会場:新宿 紀伊國屋ホール

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2022年の『マニラ瑞穂記』に続く秋元松代作品第二弾として『かさぶた式部考』を選びました。炭鉱事件の被害に遭ったことがきっかけで、幼児のようになってしまった男を中心に、その母、妻、そして宗教団体の教祖が、愛と欲望と怒りを抱えて物語を繰り広げます。私が秋元松代作品に惹かれるのは、ちっぽけで差別されてきた女という存在が、理不尽で嘘に満ちている社会において、怒りの焔を消さないで生きている姿を書き上げているからです。怒りと共に深い大きな優しさを感じます。愛とは、神とは、信仰とは、美しさとは何なのかという根源的な問いが、方言というその土地の歴史と風土を感じる言葉で、投げかけられています。この作品に触れることで、その問いを共に考え、人間の存在の哀しみと愛おしさに思いを馳せていただければと願っています。

九州の玉島村。農家を営む大友家の長男、大友豊市は働きに出ていた炭鉱での事故のせいで正気を失い、母の伊佐と妻のてるえが面倒をみていた。ある時、金剛遍照和泉教会の信者が通りかかる。宗教に縋ることで、助けが得られると説く信者を追い払う伊佐だったが、豊市は和泉式部の末裔を名乗る教祖智修尼の美しさに夢中になり、彼女についていくと決心し、母や妻の言葉も耳に入らない。智修尼は子どものような豊市をいいように可愛がり、いたぶるが、それを見ていた信者の一人、夢之助は嫉妬のあまり、豊市を谷に突き落とす。探しに来ていた伊佐が豊市を発見すると、豊市に奇跡が起きる。彼の頭は事故の前のように明晰になり、話し方も変わるのだ。周囲は信仰が故の奇跡と持ち上げ喜ぶが、智修尼に愛を否定された豊市は再び狂気の世界に逃げ込み・・・・。

秋元松代 (あきもと・まつよ)

1946年に三好十郎の戯曲研究会に入り、30歳を過ぎてから戯曲を書き始め、1947年初の戯曲「軽塵」を発表。
1949年「礼服」が俳優座で上演され、注目を集めた。1960年「村岡伊平治伝」、1964年『常陸坊海尊』を発表。1965年テレビドラマ『海より深き』が放映され、これをもとに1969年「かさぶた式部考」を発表。同年11月単行本『かさぶた式部考・常陸坊海尊』(河出書房新社)刊行。これにより、毎日芸術賞を受賞。1976年『七人みさき』で読売文学賞を受賞。1979年「近松心中物語」そののち、『元禄港歌』『南北恋物語』を蜷川幸雄とのコンビで発表し人気を博した。

松本祐子 (まつもと・ゆうこ)

1967年大阪府枚方市生まれ 明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業
1992年文学座付属演劇研究所入所、1997年に文学座座員に昇格。
1999年11月から1年間、文化庁在外研修員としてロンドンにて研修。
帰国後、一作目の「ペンテコスト」はその上演に対して2002年第9回湯浅芳子賞を受賞。
2006年「ぬけがら」(文学座アトリエの会)「ピーターパン」(ホリプロ)の演出に対して、 第47回毎日芸術賞―千田是也賞、2019年「ヒトハミナ、ヒトナミノ」「スリーウインターズ」の演出に対して第54回紀伊國屋演劇賞個人賞、第27回読売演劇大賞最優秀演出家賞、 2020年「五十四の瞳」の演出に対して芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。 桜美林大学・明治大学の非常勤講師を務める。


 
 

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