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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
創立80周年記念文学座創立80周年記念

文学座5月アトリエの会

「 青べか物語 」

原作:山本周五郎 
脚色:戌井昭人 
演出:所 奏

日程:2017年5月12日→26日
会場:信濃町文学座アトリエ

→ 公演ブログ

 

2017年、文学座アトリエの会が据えたテーマは【新しい台詞との出会い】
劇団が創立80周年を迎えるという時期に、その先20年をも見据えた新しく意欲的な表現、日本の劇作家による新しい台詞との出会いを目指しました。
その先鞭を担うのが、芥川賞候補に五度も挙げられた小説家にして、文学座研究所出身で初代劇団代表戌井市郎を祖父に持つ戌井昭人。うらぶれた漁師町浦粕の独特の狡猾さ、愉快さ、質朴さをもつ住人たちは、戌井が小説で描く登場人物そのまま。山本周五郎が描いた昭和の初めの世界が平成の作家と出会って“新しい台詞”が生まれる予感に溢れます。
戌井の演出助手を務めた事もある所奏が今回初演出となり、新たな世界を築き上げます。
新しい世界との出会いが常にアトリエの会を衝き動かす原動力となってきました。今回の出会いが生み出す化学変化が、この先の20年にどう作用するのか?乞うご期待です!

うらぶれた漁師町、浦粕を訪れた“私”。
ある日“私”は、芳爺さんと呼ばれる老人から、町で笑いものになっていたボロ船「青べか」を買う羽目に。そのまま浦粕に住みついた“私”はやがて町の人たちから“蒸気河岸の先生”と呼ばれるようになる。
この物語は“私”が浦粕で見聞きした出来事、出会った人たちの話である。


山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)

1903年、山梨県生まれ。本名清水三十六(さとむ)。
小学校卒業後、銀座の質店山本周五郎商店に奉公。店主の支えもあって小説を書きはじめ、後にその名前をペンネームとした。1926年「須磨寺附近」でデビュー。徐々に大衆小説の分野で認められ、1946年「日本婦道記」で直木賞に推されるも辞退。「樅ノ木は残った」、「赤ひげ診療譚」など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも「青べか物語」は著者畢生の名作として名高い。



  戌井昭人
(いぬい・あきと)
人間とは、いったいどのような生き物なのだろうか?
考えたところで、結局よくわからない。良い奴ばかりではないし、悪い奴もいる。美しいことばかりじゃなくて、悲惨なこともある。しかし現在は、このようなことを気にしすぎて、息苦しい世の中になっている。そこに風穴をあけることができれば、などと大層なことは思わないけれど、「青べか物語」の、むきだしで生きている人間をみて、なんとくおおらかな気持ちになってもらえればと思います。


1971年、東京生まれ。劇作家、小説家。祖父は文学座初代劇団代表を務めた演出家・戌井市郎。
文学座付属研究所を退所後、表現活動集団《鉄割アルバトロスケット》を旗揚げし活動を続けている。
2008年に「鮒のためいき」で小説家デビュー。翌年発表した「まずいスープ」で第141回芥川賞に候補にノミネートされるなど、期待の作家として注目を集めている。2013年「すっぽん心中」で第40回川端康成文学賞、2016年「のろい男 俳優・亀岡拓次」で野間文芸新人賞を受賞。




    所 奏
(ところ・かなで)
ノスタルジー、郷愁。昔の出来事を語るときにしばしば使われる、どこか甘い響きのする言葉。人間の精神性や文化について話す時によく使われる、「昔は良かった」というアレ。
きっと昔の人たちは現代人が失った大切な何かを持っている。取り戻すことのできない何かを。しかしそれを悲観的にとらえる必要はないのではないか。『青べか物語』の中で生きているイカガワしい人たちが見せてくれる、人間の可笑しくて哀しい精神性。それは今を生きる私たちの中にもあるのだから。
甘美なノスタルジーとはきっぱりと縁を切って、現代人の失われていない精神性を呼び覚ます。そんな舞台を作りあげたい。


1977年、東京生まれ。玉川大学文学部芸術学科卒業
2003年文学座附属演劇研究所に入所(43期)/2008年、座員に昇格。
文学座では鵜山仁、髙瀨久男らの演出助手を務める一方、2012年あうるすぽっとがプロデュースした『季節のない街』(原作=山本周五郎/脚色・演出=戌井昭人)でも演出助手を務めている。SFへの造詣が深く、自ら立ち上げたユニットではSFの世界を色濃く反映した作品を書き下ろし、演出も務める。
今回は自ら企画を立案し、劇団公演で初めて演出を執る。



坂口芳貞

押切英希

松井 工

上川路啓志

山森大輔

萩原亮介

つかもと景子

高橋紀恵

鈴木亜希子

下池沙知

 

□スタッフ
  美術/石井強司 照明/阪口美和 音響/藤田赤目
  衣裳/宮本宣子 舞台監督/寺田 修 制作/白田 聡、最首志麻子
  宣伝美術/奥定康之 イラストレーション/信濃八太郎

 

 

上演時間 1時間50分(休憩なし)

  
  5/12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
 
14:00  




 








19:00
     
 
       
  

        ★=アフタートーク

        アフタートーク① 5/17(水) 金 英秀(照明家)×阪口美和(照明)×石井強司(美術)
        アフタートーク② 5/19(金) 戌井昭人(脚色)×所 奏(演出)×鵜山 仁(演出家)
        アフタートーク③ 5/24(水) 出演者       


□前売開始 2017年4月3日(月)/文学座支持会 先行予約3月27日(月)
(全席指定・税込)
一般前売 4,300円
当日券 4,600円

◎ユースチケット 2,500円 (前売・当日共に、25歳以下・文学座のみ取扱い) ※


     ※ユースチケットはご観劇当日、年齢を証明できるものをご呈示いただきます。
     ※当日券は開演の3時間前から専用の電話回線 (03-3353-3566) にて先着販売となります。
     


□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     必要に応じてご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード455-707)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『青べか物語』



文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10