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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

文学座12月アトリエの会

「 ジョー・エッグ 」
        

作:ピーター・ニコルズ
訳:小田島恒志
演出:西本由香

日程:2018年12月7日[金]→21日[金]
会場:信濃町 文学座アトリエ

上演時間 2時間35分(途中休憩15分)


→ 公演ブログ


今年度のアトリエのテーマである「新しい台詞との出会いー戦後再考」の掉尾を飾るのは、英国を代表する劇作家ピーター・ニコルズの代表作『ジョー・エッグ』です。平凡な日常の背後に潜む苦痛と絶望を痛烈なユーモアを交えて鋭く描き出すニコルズの作品は、英国のみならず米国でも高く評価され、今も尚リバイバル上演が絶えません。"生きる価値のある命"とは何か?生きるということが何かの為であり得るのか? 戦後73年が経った今、経済成長の行き詰まりから閉塞感を強める時代の中で、本作の問いかけは一層現代性を増しています。文学座初演出となる西本由香が、小田島恒志の新訳でこの名作に挑戦します。

1967年、12月のある夜。すれ違いを抱える夫婦、ブライとシーラ。
二人は幾度となく繰り返しているかのように、重い障害を持つ娘が生まれてからの出来事を芝居仕立てで再現していく。
虚実が入り混じったやりとりの中から浮かびあがる、それぞれの思いと問いかけ。
いつもと変わらぬ夜が更けていくように思われたが、ブライが発した言葉を聞いた時、一同に戦慄が走るのだった……。




ピーター・ニコルズ(Peter Nichols)

1927年英国・ブリストル出身。オールドヴィック演劇学校にて学ぶ。
東南アジアでの兵役、俳優業、教師生活を経て、10年ほどTVドラマを執筆。
1967年に本作の初演となる『ジョー・エッグの死の一日』で英国演劇界の注目を集めた。その後、1969年『国民健康保険』、1977年ミュージカル『兵卒総出演』などの話題作を生む。2018年、大英帝国勲章(CBE)受章。
本作は1985年にブロードウェイにおける上演で2部門のトニー賞を受賞、さらには2001年の英国・ウエストエンドでのリバイバル公演が高く評価された。


  西本 由香
(にしもと ゆか)


悪意の伝播は早い。密やかに交わされていた言葉が匿名性という衣を纏って目に見えるようになった。2016年に起こった戦後最悪の大量殺人事件について、発生してすぐにSNSには加害者に寄せられた共感の声があがった。まあ、そんなもの読まなければいいだけの話なのかも知れないが、これが社会の一部を切り取った窓だとすれば、無視するわけにもいかない。戦後再考―今、私たちは「戦後」と呼ばれる時代の終わりに立っているのではないだろうか。「戦後」という時代を消費して、棚上げにしてきた問題と向き合うことを迫られているようだ。先行きの見えない不安から、少ない椅子を奪い合うことにかまけて、自らの首を締めてはいけない。加速する情報が溢れる世界の中で、最もアナログで非効率的で非生産的とも言える演劇という手段を通して誠実に無責任な問題提起を行いたいと思う。



日本大学藝術学部演劇学科演出コース卒。2006年文学座附属演劇研究所入所(46期)。2012年座員に昇格。文学座公演に演出部として参加する他、劇団内外で主に鵜山仁、松本祐子などの演出助手を務める。近年では、ドイツ同時代演劇リーディングシリーズ『明日から世界が!』(17年)、文学座附属演劇研究所研修科卒業公演『美しきものの伝説』(18年)、文学座有志による自主企画公演・世界の演劇『モロッコの甘く危険な香り』(18年)を演出。



寺田路恵

奥山美代子

栗田桃子

沢田冬樹

神野崇

平体まひろ

 

□スタッフ
美術/石井強司 照明/阪口美和 音響/藤田赤目  衣裳/宮本宣子 舞台監督/加瀬幸恵
イラストとチラシデザイン/チャーハン・ラモーン 制作/梶原 優、後藤久美子、鈴木美幸
 

 

上演時間 2時間35分(休憩あり)

12月 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
 
14:00  

 








 

19:00
   

 
     
 

   

★=アフタートーク

アフタートーク★① 10日(月)19:00の回 『"言葉"とどう向き合うか』
                   小田島恒志、今井朋彦、西本由香

アフタートーク★② 16日(日)14:00の回 『劇が描く"家族"とは』
                   寺田路恵、沢田冬樹、栗田桃子、平体まひろ

アフタートーク★③ 18日(火)19:00の回 『これからの文学座アトリエ』
                   所 奏、西本由香、生田みゆき


□前売開始 2018年11月7日(水)
文学座支持会 先行前売11月2日(金)/パートナーズ倶楽部先行前売 10月30日(火)
(全席指定・税込)
一般前売 4,300円
当日券 4,600円※1

◎ユースチケット 2,500円 (前売・当日共に、25歳以下・文学座のみ取扱い) ※2


※1 = 当日券は開演の3時間前から専用の電話回線 (03-3353-3566) にて先着販売となります。
※2 = ユースチケットはご観劇当日、年齢を証明するものをご呈示いただきます。
     


□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     必要に応じてご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード488-841)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○文学座公式HP(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『ジョー・エッグ』



文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10