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文学座公演

「 女 の 一 生 」

作:森本 薫 / 補訂・演出:戌井市郎による
演出補:鵜山 仁

地方公演:中部・北陸地方
日程:2018年1月19日(金)→2月14日(水)[詳細日程]

東京公演:
新宿南口紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
日程:2018年10月23日(火)→28日(日)
         
地方公演:中国地方・尼崎
日程: 2018年11月→12月     


→ 公演ブログ

 

 森本薫作『女の一生』は、名優と呼ばれた故杉村春子の代表作として知られる舞台であり、文学座にとって最も大切な「財産演目」です。1945年4月に久保田万太郎演出で初演され、久保田亡き後は戌井市郎の演出作品として再演を重ね、杉村主演の<布引けい>役の上演回数は947回におよびました。常に再演の期待が高いこの作品は、杉村自身の意向により生前に <布引けい>役を平淑恵にゆずりましたが、演出はその後も戌井市郎が担当しました。

 東京のみならず地方においても絶大な人気を持ち、時代の節々で上演されてきた本作。2010年に俳優座劇場で上演された江守徹演出版の清々しさも記憶に新しく、『女の一生』という作品の可能性が無限であり、現代に通じる普遍性を持っていることを証明しました。2014年には鵜山仁が戌井演出を下敷きとした新演出で新たな命を吹き込むと、本作は「現代を描いた作品」「人間関係が際立っている」「森本戯曲の台詞の美しさを再認識した」など、全国各地の鑑賞団体より絶賛の声を多数頂くこととなりました。2016年、平淑恵より布引けい役を引き継いだ山本郁子が、見事にこの大役を演じ切ることが出来ました。2018年、また新たなキャストを迎えて、再びこの作品に挑むことで、文学座が歩んできた歴史そのものといえる『女の一生』に新たな"節"を刻みます。

明治38年(1905年)、日本がようやく近代的な資本主義国家となり始めた頃、天涯孤独の境涯にあった<布引けい>は、不思議な縁から拾われて堤家の人となった。清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主もすでになく、息子たちはまだ若く、<しず>が弟章介とともに困難な時代を生きていた。やがて<けい>は、その闊達な気性を見込まれ、長男伸太郎の妻となる。次男栄二に寄せた思慕は断ち切られ、<けい>は正真正銘、堤家の人となる。 やがて時は流れて……。

森本 薫 もりもと・かおる

1912年に大阪市で生まれた。三高在学中の1932年処女戯曲 『ダムにて』を発表し、1934年、同人誌「部屋」に掲載された 『一家風』が小山祐士と田中千禾夫の目にとまり、 執筆を依頼されて書いた『みごとな女』が岩田豊雄に賞賛される。 1935年『華々しき一族』、36年『かくて新年は』を「劇作」に、 『衣裳』を「文芸」に発表。稀有な早熟の天分を存分に開花させてゆく。 38年に結婚し、まもなく上京したが、前年に発足した文学座の「試演」と名づけた第一回公演に『みごとな女』が取り上げられた。 40年岩田豊雄の勧めで文学座に入座、以降、劇団初の座付き作家として活躍する。 森本薫の最後の戯曲となった『女の一生』は、1945年4月の東京で、空襲の合間を縫うように上演された。 京都に疎開した森本薫は肺結核が再発し病床で敗戦を迎える。 46年に『女の一生』のプロローグとエピローグを戦後の時点に書き直した後に夭折。 享年34歳だった。



  鵜山 仁
(うやま ひとし)
奈良県出身。文学座附属演劇研究所17期、1982年座員に昇格。初演出は1982年文学座アトリエの会『プラハ1975』。以降、精力的な演出活動を続け、日本演劇界を代表する演出家の一人である。83年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。89年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。99年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で第2回毎日芸術賞千田是也賞、2001年新国立劇場『コペンハーゲン』などで紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、04年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより第11回読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞、10年『ヘンリー六世』(新国立劇場)により第17回読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、16年『廃墟』(文化座+東演)、『マンザナ、わが町』(こまつ座)により第23回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。昨年17年には『その人を知らず』(東演+文化座+民藝+青年座+文学座)の演出を手掛けた。そして今年18年もフランスの劇作家フロリアン・ゼレール作『真実』の翻訳や、『怪談 牡丹燈籠』の演出など、文学座の公演のみならず、多方面で活動の場を広げている。 07年9月~10年8月、新国立劇場の第4代芸術監督(演劇部門)を務めた。


                 

赤司まり子

山本郁子

松山愛佳

前東美菜子

中原三桜里

松本祐華

石川 武

大滝 寛

今村俊一

鈴木弘秋

上川路啓志

上野璃子
(テアトルアカデミー)
交互出演

福田真央
(テアトルアカデミー)
交互出演

 

□スタッフ
  装置/中嶋正留 照明/古川幸夫 音響効果/秦大介 衣裳/中村洋一
  演出助手/稲葉賀恵 舞台監督/黒木仁 制作/白田聡
  宣伝写真/鶴田照夫 宣伝美術/太田克己

 



   □上演時間 2時間45分(休憩あり) ※開場は開演の30分前

     
  10/23 24 25 26 27 28
 
13:30  




18:30
   
   

            チケットの残席状況などはブログをご覧ください

     ○=夜割
     ★=アフタートーク
       10/25(月)熊井 玲(ステージナタリー編集長)×山本郁子(布引けい役)×稲葉賀恵(演出補)
                    

□前売開始 2018年9月25日(火)
(全席指定・税込)
一 般 6,000円
◎夜 割 4,000円(10/23の夜公演限定)
◎夫 婦 割  10,000円
◎ユースチケット 3,800円 (25歳以下) ※
◎中・高校生 2,500円 ※

     ※ユースチケットは年齢証明証、中・高校生は学生証を当日劇場でご呈示いただきます。
     ◎印.文学座のみ取り扱い
     


□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     ご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

○チケットぴあ0570-02-9999 (Pコード486-441)

e+(イープラス)(PC・携帯共通)

○キノチケットカウンター 紀伊國屋書店 新宿本店5F(店頭販売/10:30~18:30)

キノチケオンライン
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『女の一生』


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紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 
タカシマヤタイムズスクエア南館7階 
TEL:03-5361-3321
JR新宿駅南口徒歩8分


 下記の公演は「全国演劇鑑賞団体連絡会議」加盟の各地鑑賞団体(会員制)による主催公演です。
 各公演については右欄のお問合せ先にご連絡をお願いいたします。

  2018年   

  
月日 会館名 主催団体 tel
11/18 倉敷市児島文化センター 児島玉野市民劇場 086-473-1250
11/19 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ大ホール 福山市民劇場 084-928-1800
11/21 鳥取市民会館 鳥取演劇鑑賞会 0857-24-9411
11/22 米子市公会堂 米子市民劇場 0859-22-3236
11/23 出雲市民会館 大ホール いずも演劇鑑賞会 0853-24-1212
11/24 島根県民会館 大ホール 松江市民劇場 0852-22-5506
11/26・27 月・火 JMSアステールプラザ 大ホール 広島市民劇場 082-244-8000
11/28・29 水・木 安佐南区民文化センター 安佐南事務所 082-879-3060
11/30 呉市文化ホール 呉市民劇場 0823-25-7878
12/2-4 日-火 倉敷市芸文館 ホール 倉敷演劇鑑賞会 086-434-0400
12/5 サンビームやない 柳井演劇鑑賞会
12/6・7 木・金 周南市文化会館 周南市民劇場 0834-22-8787
12/9 倉敷市玉島文化センター 倉敷演劇鑑賞会 玉島事務所 086-525-2611
12/10-11 月-火 岡山市西大寺公民館 大ホール 西大寺市民劇場 086-942-6252
12/12 しまなみ交流館 尾道市民劇場 0848-25-4073
12/15・16 土・日 ピッコロシアター 大ホール 兵庫県立尼崎青少年創造劇場
12/17-23 月-日 岡山市立市民文化ホール 岡山市民劇場 086-273-0395

文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10