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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
文化庁文学座創立80周年記念
文学座12月アトリエの会

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 作/久保田万太郎 
 演出/坂口芳貞(かどで) 
    五戸真理枝(舵) 

日程:2016年12月7日[水]→21日[水]
会場:信濃町文学座アトリエ



→ 公演ブログ

岸田國士、岩田豊雄とともに文学座を創立した久保田万太郎の、東京下町に生きる職人の世界を描いた作品を二本立てで上演。 昭和初期から戦後にかけて現代劇として書かれた万太郎の世界は、当時の生活そのものである。 そのセリフは【情緒の言葉】ではなく、【生活の言葉】なのだ。特に『かどで』では万太郎の生家と同じ袋物職人の細工場を描き、職人たちの黙々とした仕事ぶりや、その手を休めずに交わされる世間話が淡々と描かれる。『舵』においても下町に生きる人々が交わす会話から、紛れもなくそこにはそれぞれの人生があり、それぞれが大切な何かを守りながら生きていたことを示す。 時を経て私たちから遠いものになりつつある万太郎の世界。しかし、若い世代にとっては未知である分新鮮な世界でもある。 セリフやト書きの端々に残された生活感を丁寧に汲み上げ、舞台上に組み上げることによって懐かしさと共に時代を超えた【リアル】をも感じるのである。
 



  久保田万太郎
(くぼたまんたろう)
浅草田原町生まれの俳人、小説家、劇作家。慶應義塾大学卒。生家は「久保勘」という袋物の製造と販売を営む商家。1937年(昭和12年)、岸田国士、岩田豊雄らと劇団文学座を結成。以後新派、新劇、文学座の演出を数多く手がける。1945年(昭和20年)文学座の財産演目である「女の一生」初演の演出を手掛ける。下町言葉で庶民の哀歓を描いた作品を数多く発表した。俳句誌『春燈』の主宰をつとめる。俳号は暮雨、傘雨。



袋物職人の細工場で、職人たちがそれぞれの仕事をしている。手を休めることなく交わされる世間話。奥の部屋では北海道に落ちていく元女中が乳飲み子を抱いて、おかみさんに最後の挨拶に来ている。やっと年が明けた日、これからは手工業ではなく機械の時代になると知り、愕然とする若い職人。彼は今日、晴れて一本立ちをする目出度い日であったのだが。時代を象徴するそれぞれの門出を淡々とした台詞で描く。


  坂口芳貞
(さかぐち よしさだ)
文学座演技部所属。演出家、声優としても活躍する。近年ではワイルダーの『わが町』やチェーホフの『三人姉妹』といった古典の翻訳物を演出している。桜美林大学総合文化学群教授として演劇教育にも尽力した。出演作品も2009年『定年ゴジラ』、2010年『麦の穂の揺れる穂先に』、2012年『海の眼鏡』、2013年『十字軍』、同年『大空の虹を見ると私の心は躍る』、2014年『天鼓』、2015年『リア王』、同年『明治の柩』と連続しており、ベテランとして劇団をリードする存在である。


関 輝雄

大滝 寛

沢田冬樹

西岡野人

山森大輔

内藤裕志

相川春樹

齊藤一樹

名越志保

鈴木亜希子

大野香織





袋物職人の良吉を訪ねて女がやってくる。良吉は留守にしており、弟の淸治が相手をしていた。女はこの兄弟の姉、おしま。随分と久し振りに訪ねてきたが、只ならぬ要件を持ってきたらしい。良吉は浅草神社の三社祭をのぞきにいったというが、やけに帰りが遅い。するとひどく酔っ払った良吉が見慣れない若い男女に抱えられて帰ってきた。この若者たち、三人の姉弟と意外な関わりを持っているらしいのだが、一体…。



  五戸真理枝 
(ごのへ まりえ)
文学座附属演劇研究所45期。2010年より座員。文学座演出部所属。中学生の時に見た全国高校演劇コンクールの舞台に感銘を受け、 演劇にはまる。大学卒業後、小劇団を旗揚げるも修行不足を実感。文学座で一から勉強することを決意。小道具係、衣裳係、 演出助手などで多数の公演に参加しながら戯曲の執筆も行い、座内勉強会や外部にて作品を発表する。主な作/演出作品に2007年 『零下62度』、2009年『君とぼくの未来』、2011年『子ねずみチョロネの物語』、2016年『たまことゆかり』等がある。今回の『舵』が文学座初演出作品。今後の活躍が期待される新人である。



田中明生

山森大輔

宮澤和之

山本郁子

福田絵里

大野香織

 

□スタッフ
  美術/乘峯雅寛 照明/阪口美和 音響効果/丸田裕也 衣裳/中村洋一 舞台監督/寺田 修
  制作/白田 聡、友谷達之、山下 悠 イラストとチラシデザイン/チャーハン・ラモーン
 

2本立て上演

上演時間 2時間5分(途中休憩15分あり)

       
  12/7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
 
14:00  

★④
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★④
★⑤



19:00
  ★①
      ★②

★③

 

 

        ★=アフタートーク・シンポジウムとも予約不要・入場無料。
        『かどで/舵』お申し込みの方限定のイベントです。

        ★① 12/9(金)夜公演終了後  
           堀本裕樹(俳人)×五戸真理枝(『舵』演出)、田中明生、宮澤和之、山本郁子
        ★② 12/13(火)公演終了後 藤田赤目(音響家)×乘峯雅寛(美術)×丸田裕也(音響) 
        ★③ 12/16(金)夜公演終了後 大滝寛、沢田冬樹、内藤裕志、名越志保、鈴木亜希子
        ★④ 12/10(土)、11(日)、17(土)各公演終了後 『久保田万太郎と龍岡晋を語る』
           本山可久子、高瀬哲朗 
        ★⑤12/18(日)公演終了後『久保田万太郎の魅力を語る』
           中村哮夫(演出家・俳誌「春燈」同人)、菅野菜保之(俳優)、坂口芳貞(『かどで』演出) 

        シンポジウム1 12/15(木) 17:00~司会・山口宏子(朝日新聞記者)
        第1部『創立80周年、私のこれまでの歩み』 江守 徹、金内喜久夫、寺田路恵
        第2部『80周年のラインナップと創造』 鵜山 仁、瀬戸口 郁、高橋正徳、上村聡史
        シンポジウム2 12/20(火) 17:00~司会・乘峯雅寛
        『アトリエの原動力~新しい台詞との出会い~』
         戌井昭人(作家・演出家)、ノゾエ征爾(作家、演出家)、所 奏、生田みゆき
         文学座創立80周年記念 特設ページはこちら

□前売開始 2016年11月1日(火) /文学座支持会 先行予約10月29日(土)
(全席指定・税込)
前売・電話予約 4,300円
当日券 4,600円

◎ユースチケット 2,500円 (前売・当日共に、25歳以下・文学座のみ取扱い) ※


     ※ユースチケットはご観劇当日、年齢を証明できるものをご呈示いただきます。
     ※当日券は開演の3時間前から専用の電話回線 (03-3353-3566) にて先着販売となります。
     



○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     必要に応じてご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード453-701)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『かどで/舵』



文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日/祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10