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文学座公演

「再びこの地を踏まず

-異説・野口英世物語-」



作:マキノノゾミ 
演出:西川信廣

日程:2015年11月6日(金)→15日(日)

会場:紀伊國屋サザンシアター


→ 公演ブログ

 

2007年文学座創立70周年記念作品として上演された『殿様と私』でマキノ作品が待ち望まれておりましたが、8年越しに実現!

さてその中身は…日本人なら誰もが知る偉人の中の偉人、野口英世。世界の医学界に於いて次々と自身の研究成果を発表し、各国の伝染病と闘った男。ノーベル賞候補に3度も名前が挙がるなど、その名を世界にとどろかせた野口でしたが、一方で金銭感覚に疎く大変な浪費家だったという一面も。
人の二倍も三倍も勉強し、未知を克服しようとする飽くなき研究心と、運さえも味方に付ける天賦の才に人々は魅了され、やがて世界へと羽ばたいた野口。彼を取り巻く人々との交流、原点とも言える故郷猪苗代の原風景と母の面影、せめぎ合いの中で唯一の拠り所となった妻の存在。人間・野口の情熱と孤独が凝縮された怒濤の後半生を描いて、2007年『殿様と私』で文学座喜劇シリーズを確かなものに押し上げたマキノノゾミ×西川信廣コンビがこの秋紀伊國屋サザンシアターで復活します!どうぞご期待下さい。



  


日本が生んだ世界の医学者野口英世は、明治9年(1876)、猪苗代湖畔の貧しい農家に生まれ、幼いころ囲炉裏で大やけどを負い左手が不自由となりました。しかし、家族の支えや恩師の励ましにより逆境にめげることなく勉学に専心します。 15歳の時、左手の開指手術を受け、左手で物が持てるようになり、その感激から自らも医学の道を志します。会津若松の会陽医院で学び、また独学で英・仏・独語などの外国語を身につけ上京し医術開業試験に合格しました。  明治33年(1900)アメリカに渡った英世はペンシルベニア大学で蛇毒の研究を与えられ、その成功によりデンマークへの留学を手にし、帰米後にはロックフェラー医学研究所に迎えられます。英世は未知の病原菌に挑む細菌研究に取り組みました。梅毒スピロヘータの研究ではノーベル賞の最終候補にまで上がる成果をあげ、世界にその名が知れるところとなりました。  研究後半年では、中南米へと遠征し、感染症のワクチンを開発し、多くの人命を救ったことにより各国より大きな賞賛を受けました。しかし、その後に遠征したアフリカでは黄熱病の研究途上に自身も感染してしまい、昭和3年(1928)51歳の生涯を閉じました。  ニューヨークウッドローン墓地に眠る英世の墓碑には「科学への献身により 人類のために生き 人類のために死せり」と科学者として生きた英世の功績が記されています。


舞台は明治31年、野口が北里研究所の助手見習い時代から始まる。
研究所では雑用しか仕事のない毎日に嫌気がさし始めている野口。一日も早く世界へ出たいという野心を抱いているが、それだけの地位、功績、名声、そして肝心の渡航資金と何一つ持ち合わせていなかった。
郷里の親友から借金をしてもすぐに使い果たしてしまうほど金遣いの荒い浪費家であり、さらに上乗せして無心するほどの途方もない借金魔であった野口。
いよいよアメリカ留学が現実味を帯びてきたころ、彼の恩師恩人がなんとか工面した留学渡航費をあろうことか自身の壮行会にて全額を使い果たしてしまう。しかし並外れた努力家という本来の一面と、彼の誠実さを心から理解している恩師血脇守之助はホトホト呆れるも、渡航実現に向けて尽力するのであった。
やがて時は流れ、渡米を実現させた野口はロックフェラー医学研究所に足場を固めていた。そんな折、ひょんなことで入ったBARにて、ある女性と運命の出会いを果たす。

マキノノゾミ 

1959年生まれ、静岡県出身。劇作家、脚本家、演出家。 1984年劇団M.O.P.結成、2010年の解散公演まで主宰を務める。1994年、『MOTHER』で第45回芸術選奨文部大臣新人賞。 1997年、『東京原子核クラブ』で第49回読売文学賞。 1998年、『フユヒコ』で第5回読売演劇大賞優秀作品賞。 2000年、『高き彼物』で第4回鶴屋南北賞。 2001年、『黒いハンカチーフ』『赤シャツ』で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞。同年『怒濤』(作/森本薫)で第8回読売演劇大賞・優秀演出家賞/作品賞。 2008年、『殿様と私』で第15回読売演劇大賞優秀作品賞。 2011年、『ローマの休日』で第36回菊田一夫賞演劇賞など受賞。主な作品に、『ズビズビ』、『阿片と拳銃』、『リボルバー』、新橋演舞場『おはつ』、明治座『晩秋』、赤坂ACTシアター『十三人の刺客』ほか、作家・演出家として多彩な作品に取り組む。最新作はフジテレビジョン/キョードー東京の企画制作『ミュージカル グッバイガール』。 テレビドラマ『まんてん』(NHK連続テレビ小説)脚本を担当など、戯曲および脚本の執筆に加え、演出など多彩な活躍をみせる。




  西川信廣


1949年東京生まれ。文学座附属研究所16期/1981年座員に昇格。 1984年文学座アトリエの会『クリスタル・クリアー』で文学座初演出。 1986年から1年間文化庁在外研修員として渡英。ブリストル・オールドヴィックやナショナル・シアターでロジャー・リース、ピーター・ホールらの演出助手を務める。 帰国後は、劇団公演以外にも、『黒蜥蜴』(明治座)・『マイ・フェア・レディ』(東宝)などの大劇場作品から、『黄昏にロマンス』(可児市文化創造センター)、再演を重ねる『てけれっつのぱ』(文化座)、『真砂女』(朋友)、 『十二人の怒れる男たち』『音楽劇わが町』(以上俳優座劇場プロデュース)など幅広く活躍。地域演劇にも力を入れており、可児市文化創造センターから『岸田國士小品選』 『エレジー』などを発信。金沢市民芸術村で立ち上げた『おーい幾多郎』も全国で公演された。 1992年『マイチルドレン!マイアフリカ!』で紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨・文部大臣新人賞受賞。 1994年本公演『背信の日々』で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞(その後『水面鏡』『寒花』などでも受賞)。 最近の劇団公演は『セールスマンの死』、アトリエの会『熱帯のアンナ』、『夏の盛りの蝉のように』。 新国立劇場演劇研修所副所長。東京藝大客員教授。日本劇団協議会会長。日本演出者協会理事。 



今井朋彦

瀬戸口郁

若松泰弘

鈴木弘秋

佐川和正

西岡野人

後田真欧

富沢亜古

藤﨑あかね

松岡依都美

永川友里

千田美智子

 

□スタッフ
  美術/奥村泰彦 照明/塚本悟 音楽/上田亨 音響効果/中嶋直勝
  衣裳/前田文子 舞台監督/寺田修 演出補/北則昭 制作/白田聡 票券/松田みず穂
  宣伝美術/三木俊一(文京図案室) 宣伝写真/砺波周平
 

 

  
  11/6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
 
14:00  



貸切




19:00
   
  貸切

 
 

     ○=夜割料金
     ★=アフタートーク


     トーク出演:土田英生(MONO代表・劇作家・演出家・俳優)
           奥村泰彦(舞台美術家・俳優)
           今井朋彦


     当日券は開演1時間前より劇場受付にて販売!

※※※ 地方公演の情報は こちら ※※※


□前売開始 2015年9月26日(土)
(全席指定・税込)
一般前売 6,000円
夜 割 4,000円 (11/6・9の夜公演限定)
◎夫 婦 割  10,000円
◎ユースチケット 3,800円 (25歳以下) ※
◎中・高校生 2,500円※

     ※ユースチケット・中高校生券は当日劇場で年齢証明証(中高生券は学生証)をご呈示いただきます。
     ◎印.文学座のみ取り扱い
     


□チケット取り扱い

○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
  (10時~17時30分/日祝を除く)

   ≪ご送金方法≫
    銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店 
            普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
    郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

     ※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
     ご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。

チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード444-828)
e+(イープラス)(PC・携帯共通)

○キノチケットカウンター 新宿東口 紀伊國屋書店 新宿本店5F          (店頭販売のみ/10時~18時30分)
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
          ※ご利用方法→→ ご購入『再びこの地を踏まず』



紀伊國屋サザンシアター
〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 
タカシマヤタイムズスクエア 紀伊國屋書店新宿南店7F 
TEL:03-5361-3321
JR新宿駅南口徒歩8分


11月21日(土)18:30・22日(日)14:00・23日(月)14:00
可児市文化創造センター 小劇場
(全席指定・税込)
一 般 4,000円
18歳以下 2,000円
お問合せ:可児市文化創造センター 0574-60-3311
〒661-0012 岐阜県可児市下恵土3433-139


11月26日(木)18:30・27日(金)14:00
ピッコロシアター 大ホール
(全席指定・税込)
一 般 4,000円
高校生以下 2,000円
お問合せ:ピッコロシアター 06-6426-1940
〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町3-17-8


11月29日(日)14:00
長岡リリックホール シアター
(全席指定・税込)
一 般 3,000円
お問合せ:長岡市芸術文化振興財団 0258-29-7715
〒940-2108 新潟県長岡市千秋3-1356-6


文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10