TOP>公演情報>越前竹人形 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 新宿フィールドミュージアム参加 文学座創立80周年記念 文学座公演 紀伊國屋書店提携 『 越前竹人形 』 作:水上 勉 演出:高橋正徳 日程:10月25日(火)→11月3日(木・祝) 会場:[新宿]紀伊國屋ホール 後援:福井県、おおい町、あわら市 特別協力:若州一滴文庫 アフタートーク出演者変更のお知らせ 10月30日に出演を予定していた市川真人さんが都合により出演が出来なくなり、森重良太さん(新潮社)に変更いたしました。
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1963年に小説として発表。一読した谷崎潤一郎に「これほど興味深く読んだものはなく、古典をよんだような後味が残る。玉枝を竹の精にたとえてあるせいか、何の関係もない竹取物語の世界までが連想として浮かんでくる」と激賞され、水上文学を代表する作品の一つになる。当時"越前竹人形"と呼ばれる産品はなく、地名も含め、作家が故郷福井の習俗を巧みに取り入れた完全な創作だった。
舞台化も様々になされており、1964年芸術座が森光子主演で舞台化したほか、作家本人が演出の木村光一と共に戯曲化に挑んだ地人会での上演は、その後何年にもわたって全国を巡り各地に深い感動を残した。
地を這うように生きる人々の隠された業をえぐる水上勉作品と文学座の生活感あるリアリズムによる舞台表現は相性がよく、過去にも名作舞台を遺してきました。この作品に、新世代の演出家・高橋正徳が現代の視点から斬新に切り込み、時代の変わり目に壮大な物語のページを開きます。
北陸地方越前国の寒村竹神村は、雪深くなる冬に竹細工を商う産地として知らていた。
この地で名人と呼ばれた父喜左衛門を亡くした喜助。村が雪に包まれたある冬の日、喜助のもとに以前喜左衛門に世話になったという芦原の娼妓玉枝と名乗る美しい女が訪ねてくる。女は墓参のあと雪の中を帰ってゆくが、面影を忘れられぬ喜助は玉枝を訪ねて芦原に通い、ついに玉枝を家に迎え入れることになった。
ますます仕事に精を出す喜助。竹人形師として世間に認められ立派に玉枝を養う一方、なぜか玉枝には指一本触れようとしない。夫との日々の営みに悩む玉枝。そんなある日、喜助が留守をしている時に、京都にある人形商の遣いとして崎山忠平が訪ねてくる。実は崎山は玉枝が京都・島原にいた頃の馴染み客だった。昔の情を思い出して言い寄る崎山に、玉枝はつい気を許してしまう。しかしそのことがやがて喜助と玉枝を死の淵へと追い込んでいく……。
水上 勉
1919年~2004年、福井県大飯郡本郷村(現おおい町)生まれ。
9歳の時に京都の寺に修行に出された後、10代で還俗し様々な職業に就く。処女作『フライパンの歌』(1947年)がベストセラーとなるも、その後不遇の時代を過ごす。1960年に発表した『海の牙』が日本探偵作家クラブ賞を受賞、翌年『雁の寺』で第45回直木賞を受賞し、以降作家として安定し多くの作品を生み出した。日本の社会問題や自然環境、伝統文化についての作品を著したほか、『越前竹人形』をはじめ福井を舞台にした作品も多い。
文学座では『飢餓海峡』(1972年)『五番町夕霧楼』(1975年)『雁の寺』(1980年)などを上演している。ほかに『地の乳房』『ブンナよ、木からおりてこい』(青年座)『はなれ瞽女おりん』『越前竹人形』『釈迦内柩唄』『雪ごよみ越の娘ら』(地人会)『越後つついし親不知』(文化座)など、劇化された作品は数多い。
高橋正徳 |
竹人形師・喜助の不完全な愛を引き受ける女性・玉枝の美しさ、業の強さ。そのような男女の関係性を離れて描かれる竹人形を作る職人としての喜助の自覚と献身を厭わない玉枝。 上演に際しては、水上作品の世界で描かれる泥臭さやノスタルジックな部分を意識しつつも、越前の山奥の厳しさ、竹林や自然の美しさを「陰翳礼讃」的な世界観で表現しながら、竹のようなしなやかさと強さを持った二人の人物の生き様をも引き出したい。 1978年、東京都荒川区出身。2000年、文学座付属演劇研究所入所。05年、座員となり演出部に所属。2011年より文化庁新進芸術家海外留学制度により1年間イタリアに留学。 04年『TERRA NOVA -テラ ノヴァ- 』(文学座アトリエの会)で初演出。 これまでの主な演出作品に『天鼓』(文学座本公演)『オトコとおとこ』『ダーウィンの城』『白鯨』(アトリエの会)、『夜叉ヶ池』(ル・テアトル銀座)、『屋上のペーパームーン』(オフィスコットーネ)など多数。 |
鵜澤秀行 |
原 康義 |
押切英希 |
中村彰男 |
鈴木弘秋 |
助川嘉隆 |
池田倫太朗 |
常住富大 |
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南 一恵 |
山本郁子 |
松山愛佳 |
増岡裕子 |
柴田美波 |
□スタッフ
美術/乘峯雅寛 照明/沢田祐二 音楽/後藤浩明 音響効果/原島正治 衣裳/前田文子 床山/上田喜三郎
振付/神崎由布子 竹人形製作/山田信雄 舞台監督/黒木 仁 演出補/所 奏 制作/矢部修治、最首志麻子
□上演時間 2時間30分(休憩あり) ※開場は開演の30分前
10/25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 11/1 | 2 | 3 | |
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火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | |
14:00 | ● |
★① |
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★② |
★③ |
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19:00 | ◎ |
◎ |
● |
◎=夜割料金
★=アフタートーク開催日
アフタートーク① 10/28 佐々木愛(文化座代表)+金内喜久夫+高橋正徳
アフタートーク② 10/30 森重良太(新潮社)+山内則史(読売新聞記者)+高橋正徳
※出演を予定してい市川真人さんは都合により出演が出来なくなりました。申し訳ございません。
アフタートーク③ 10/31 原 康義、助川嘉隆、池田倫太朗、常住富大、山本郁子、松山愛佳、柴田美波
□前売開始 2016年9月16日(金)/文学座支持会 先行予約9月9日(金)
(全席指定・税込)
一般 6,000円
夜 割 4,000円 (10/25.27の夜公演限定)
◎夫 婦 割 10,000円
◎ユースチケット 3,800円 (25歳以下) ※
◎中・高校生 2,500円※
◎=文学座のみ取り扱い
※ユースチケット、中・高校生券は当日劇場で年齢を証明するもの(中・高生券は学生証)を
ご提示いただきます。
□チケット取り扱い
○文学座チケット専用 0120-481034(シバイヲミヨー)
(10時~17時30分/日祝を除く)≪ご送金方法≫
銀行振込: 三菱東京UFJ銀行 四谷支店
普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座※文学座チケット専用ダイヤルにてチケットをご予約の上、
ご送金をお願い致します。ご予約時にもご案内致します。
○ チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード452-926)
○e+(イープラス)(PC・携帯共通)
○キノチケットカウンター 新宿東口 紀伊國屋書店 新宿本店5階
(店頭販売のみ10:00~18:30)
○キノチケオンライン(PC・携帯共通)
○オンラインチケット(Gettiiカンフェティ版より)
※ご利用方法→→ ご購入『越前竹人形』
□当日券は開演1時間前より劇場受付にて販売!
●新宿・紀伊國屋ホール
〒163-8636 東京都新宿区新宿3丁目17-7 紀伊國屋書店 新宿本店4F
TEL:03-3354-0141
JR線・小田急線・京王線・地下鉄丸の内線 新宿駅東口下車徒歩5分
地下鉄丸の内線・都営新宿線 新宿3丁目 駅下車B7・B8出口
11月11日(金)18:30開演、12日(土),13日(日)14:00開演
可児市文化創造センターala 小劇場 [アクセス]
□前売開始 2016年8月6日(土) 9:00~
(全席指定・税込)
一 般 4,000円
18歳以下 2,000円
■チケット取扱い:tel.0574-60-3050(9:00~19:00) [Web] [ケータイ]
■お問合せ:可児市文化創造センター (9:00~22:30/火曜定休、祝日の場合は会館・翌平日休)
tel.0574-60-3311 〒509-0203 岐阜県可児市下恵土3433-139
文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10