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アトリエ本公演
『肝っ玉おっ母とその子供たち』

作:ベルトルト・ブレヒト
訳:岩淵達治
上演台本・演出:西本由香
   
日程:2025年5月2日(金)~18日(日)
   
会場:信濃町・文学座アトリエ
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「賢くしたたかに笑ってやり過ごせ」それが肝っ玉おっ母ことアンナ・フィアリングの処世術。
まず生き延びること、生きる為には、まず食うこと、そのために稼ぐこと、そのためには売らねばならない。戦争は商売を繁盛させる。「競争」「侵略」「消費」「生産」という終わらないサイクル。回り続ける車輪。生き物が生き物として生まれた時から、他者の命を食って生き始めた時から延々と続くその繰り返し。
そこから逃れることは出来るのか。何かがおかしい、どうにかならないものか、なぜ私たちはこのようにしか生きられないのか。この『矛盾』を抱えた人間の有様を提示し、批判し、笑い飛ばし、見つめること、それは私たちに許された、微かな反撃の一手だろう。

17世紀、ヨーロッパ各国を巻き込んだ30年戦争の戦火の中"肝っ玉おっ母"ことアンナ・フィアリングは三人の子どもたちを連れて、幌車を引いて戦場から戦場へ商売をして暮らしている。
二人の息子は兵隊に取られ、残った娘カトリンとアンナは戦火を潜り抜け逞しく生き抜くが、平和が訪れれば商売が成り立たず、戦況が悪化すれば逃げ惑う日々。
それでもアンナは幌車を引いていく――。

ベルトルト・ブレヒト
(Bertolt Brecht)
ドイツ・アウクスブルク生まれ。劇作家、詩人。ミュンヘン大学在学中に召集されて兵役に就く。戯曲『夜うつ太鼓』で1922年にクライスト賞を受け、新進劇作家として注目され、詩人としても声価を高めた。1920年代後半から社会主義を学び、叙事的演劇を提唱。『三文オペラ』(1928年)の成功で国際的名声を得た。
1933年亡命。デンマーク、北欧を経てアメリカに亡命し、『肝っ玉おっ母とその子供たち』、『ガリレイの生涯』などを執筆。戦後帰国し、東ドイツでベルリーナー・アンサンブルを拠点に新しい演劇論を舞台に実現しようとした。

岩淵達治
(いわぶち・たつじ)
東京生まれ。ドイツ文学者、演出家。学習院大学名誉教授。1951年東京大学独文科卒業。千田是也に師事し、ドイツ演劇の研究と評論で国際的に名を馳せた。 ブレヒト研究の第一人者で『ブレヒト戯曲全集』(未來社)により、日本翻訳文化賞、湯浅芳子賞、レッシング翻訳賞を受賞。2012年瑞宝中綬章受賞。
著書に『ブレヒト 人と思想』(清水書院)、『ブレヒト――戯曲作品とその遺産』(紀伊國屋書店)、『≪三文オペラ≫を読む』(岩波書店)、『水晶の夜、タカラヅカ』(青土社)、『ブレヒトと戦後演劇 私の60年』(みすず書房)ほか。 ブレヒトをはじめ訳書多数。


西本由香
(にしもと・ゆか)
日本大学藝術学部演劇学科演出コース卒業
2006年 文学座附属演劇研究所入所(46期)
2012年 座員に昇格
2018年 文学座12月アトリエの会『ジョー・エッグ』で初演出
2019年 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として渡独
    (マキシムゴーリキー劇場及びシャウビューネにて研修)
近年の主な演出作品は、名取事務所『病気』(吉祥寺シアター)・劇壇ガルバ『錆色の木馬』
文化庁海外研修の成果公演『黒い湖のほとりで』・文学座アトリエの会『アンドーラ』・劇壇ガルバ『ミネムラさん』など。
今年の3月アトリエの会『リセット』を演出する。


 
        

寺田路恵

小林勝也

大滝 寛

山崎美貴

沢田冬樹

太田しづか

上川路啓志

日景温子

武田知久

村上 佳

比嘉崇貴

成田次郎

 

□スタッフ
訳詞=高橋知伽江 作曲=パウル・デッサウ 音楽=芳垣安洋、高良久美子
美術=乘峯雅寛 照明=阪口美和 音響=丸田裕也 衣裳=萩野 緑 舞台監督=宮城円香
演出補=岩佐美紀 制作=前田麻登、最首志麻子、井口 碧/渡辺裕美 宣伝デザイン=チャーハン・ラモーン


                                  
5月 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
 
13:00 〇★ 〇★

18:30

※開場は開演の30分前

=5/2来場者に公演パンフレットをプレゼント
=GW割引(5/3・4・5・6)
★=終演後、アフタートーク有り
5月5日(月・祝) 「肝っ玉おっ母、アンナ・フィアリングについて」 
 寺田路恵×太田しづか×武田知久×成田次郎×西本由香(演出)
5月6日(火・振休) 「現代社会とブレヒト」
 小林勝也×大滝寛×山崎美貴×上川路啓志×比嘉崇貴
5月9日(金) 「ドイツとブレヒト」
 新野守広氏(ドイツ演劇研究者)×西本由香(演出)
5月13日(火) 「ブレヒトの音楽」 
 芳垣安洋氏(音楽)×高良久美子氏(音楽)×沢田冬樹×日景温子×村上佳

□前売開始 2025年3月26日(水) 10:00~(オンラインチケット先行) / 11:00~(電話予約)
□文学座支持会先行前売 3月19日(水)~ / パートナーズ倶楽部先行前売 3月14日(金)~



(全席指定・消費税込)
前売 6,200円
GW割引 5,000円
U-30(30歳以下) 3,800円 ※1 高校生以下 1,000円 ※1
三人割 15,000円(4人目からは1名様5,000円。同一ステージお申し込みに限る。) ※2
留学生割 3,000円(観劇日当日、留学生であることを確認できる身分証をご提示ください。)※2


ギフトチケット
様々な事情で舞台演出にふれる機会の少ないご家庭に文学座の観劇体験をプレゼントする、
「ギフトチケット」(1口 3,000円)となります。文学座が提携する子ども支援団体を通じた取り組みです。
■お問合せ・お申込み・ご購入は 文学座 TEL:03-3351-7265 (10:00~18:00 / 土日祝除く)■

※1 = ご観劇当日、年齢を確認できる身分証をご提示ください。
※2 = 取扱いは文学座のみ
*当日券は開演の2時間前より03-3353-3566(文学座当日券専用ダイヤル)にて承ります。
*未就学児の入場はご遠慮ください。
*車イスでご来場のお客様は、必ず購入時に文学座までお知らせください。

□チケット取り扱い

文学座オンラインチケット
Webでお気軽にクレジットカードやコンビニ払い・発券ができます。
24時間いつでも購入可能!!座席表を見ながら、お好みの席を選べます。

○文学座チケット専用ダイヤル 0120-481034(シバイヲミヨー) (11:00~17:30 / 土日祝除く)
お電話でのご予約でもコンビニでお支払い・発券が可能です。(要手数料)


文学座アトリエ 〒160-0016 東京都新宿区信濃町10 
TEL:0120-481034/03-3351-7265
JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩5分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩9分

  




尼崎ピッコロシアター大ホール [アクセス]
5月24日(土)15:30開演
5月25日(日)13:00開演

□前売開始 2025年3月20日(木・祝)
料金(全席指定・消費税込) 一般5,000円 25歳以下 2,000円
お問い合せ:ピッコロシアター 06‐6426‐1940 

文学座 03-3351-7265 (10:00~18:00 / 土日祝除く)
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10