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	過去の上演作一覧

草創期　文学座公演記録

昭和12年9月6日―岩田豊雄・岸田國士･久保田万太郎の発起にて文学座結成さる
（準備されたのは6月にて、そのよく月、日華事変勃発）
この日の、三田小山町の久保田邸に於ける主要メンバーの相談会が、はからずも友田恭助の壮行会ともなる。
10月2日、新宿宝亭に於いて座員の初顔合わせを行う。
10月6日、友田、上海呉淞クリークにて戦死（享年38）為に田村秋子不出演、 11月30日から12月2日に予定されし有楽座の旗挙げ公演（岸田國士=作･演出『沢氏の二人娘』久保田万太郎=作･演出『大寺学校』）は、挫折の止むなきに到り、昭和13年１月、演技部の自主的な勉強会を以って第一歩を踏み出す。
事務所及び稽古場は、神田錦町3ノ15、錦橋閣（貸席３３畳敷・奥野匡の実家）に置く。
座名及びＬｉｔｔéｒａｔｕｒｅ Théâtreの頭文字を組み合わせし座紋は、岩田幹事の発案なり。

１９３８年（昭和１３年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

aa1

作

■

久保田万太郎

四月盡

1/10
神田・錦橋閣

作

■

岸田國士

紙風船

作	■	ジュール・ルナール
訳	■	岸田國士

別れも愉し

作

■

川口一郎

二人の家

作	■	森本薫
演出	■	辻久一

みごとな女

3/25～26
田村町・飛行館

作	■	クゥルトリーヌ
翻案	■	文学座脚本部
演出	■	岸田國士

我が家の平和

作	■	ジュール・ロマン
訳	■	岩田豊雄
演出	■	阿部正雄

クノック

第一回公演・試演

作	■	岡田禎子
演出	■	久保田万太郎

クラス会

6/4～6
田村町・飛行館

作	■	ポール･ジェラルディ
翻案	■	辰野隆
演出	■	岩田豊雄

父と子

作	■	小山祐士
演出	■	岸田國士

魚族

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

ゆく年

10/17～20
田村町・飛行館

作	■	内村直哉
演出	■	岸田國士阿部正雄

秋水嶺

12/1～4
日比谷・有楽座

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

釣堀にて

この公演を機会に文学座支持会本格的に発足

４月第一期研究所を開所

１９３９年（昭和１４年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

aa2

作

■

阪中正夫

田舎道

1/21～22
神田・錦橋閣

作	■	シャルル・ヴィルドラック
訳	■	内藤濯
演出	■	戌井市郎

プウセット

作

■

森本薫

かどで

作	■	マルセル・パニョル
訳	■	永戸俊雄
演出	■	岩田豊雄田中千禾夫

蒼海亭（原名・マリウス）

2/24～27
田村町・飛行館

演技力向上し漸く好評
チラシに“翻訳臭の無い外国劇！”のウタイ文句あり

aa3

作	■	アルフレッド・ミュッセ
訳	■	西条八十
演出	■	田中千禾夫

かりそめになすな恋

4/26～27
神田・錦橋閣

作	■	久保田万太郎
演出	■	戌井市郎

蛍

作	■	原千代海
演出	■	内村直哉

崖

作	■	岸田國士
演出	■	菅原太郎

可児君の面会日

作	■	田中澄江
演出	■	田中千禾夫

はる・あき

6/9～12
田村町・飛行館

作	■	エドモン・セエ
翻案	■	辰野隆
演出	■	岩田豊雄戌井市郎

旧友

aa4

作	■	シェイクスピア
演出	■	内村直哉

ロミオとジュリエット
（第二幕第二場）

7/3～4
神田・錦橋閣

作	■	真船豊
演出	■	山下与志一

遁走譜
（第二幕）

作	■	ジョージ･S･カウフマン
訳	■	菅原卓
演出	■	田中千禾夫

警鐘

作	■	シュニッツラー
演出	■	石河穣治

結婚式の朝
（アナトールの内）

aa5

作	■	内村直哉
演出	■	菅原太郎

白い歴史
（第五幕）

8/18～19
神田・錦橋閣

作	■	ノエル・カワード
訳	■	飯島正
演出	■	山下与志一

知らざる者は幸なり

作	■	ノエル・カワード
訳	■	内村正
演出	■	山下与志一

いやます苦痛

作	■	阪中正夫
演出	■	戌井市郎

赤鬼

作	■	長岡輝子
演出	■	長岡輝子

マントンにて

9/28～10/4
田村町・飛行館

作	■	真船豊
演出	■	久保田万太郎

太陽の子

このときのチラシには “興亜奉公日自粛公演”などと書いてあり

aa6

作	■	アンリ・ルネ・ルノルマン
訳	■	岸田國士
演出	■	菅原太郎

落伍者の群
（第一場）

11/2～3
神田・錦橋閣

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎戌井市郎

心ごころ

作	■	マルセル・アシャール
訳	■	長岡輝子
演出	■	山下与志一

ペトリウス
（第三場）

作	■	菊池寛
演出	■	田中千禾夫

貞操

作	■	栃沢冬雄
演出	■	久保田万太郎

売られる開墾地

12/7～13
田村町・飛行館

６月第一期研究所一応閉鎖

１９４０年（昭和１５年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

aa7

作	■	シェイクスピア
演出	■	内村直哉

ハムレット
（王妃諫言の場）

1/24～25
神田・錦橋閣

作	■	小山祐士
演出	■	戌井市郎

瀬戸内海の子供ら

作	■	ポールエルヴュー
訳	■	岸田國士
演出	■	田中千禾夫

炬火おくり

2/22～28
田村町・飛行館

作	■	内村直哉
演出	■	岸田國士

歯車

4/21～27
田村町・飛行館

紀元二千六百年祝典の芸能祭に参加
このため“芸能祭臨時公演”の名称を用う
新劇として初の舞台中継放送さる

aa8

作	■	菊池寛
演出	■	高木次郎

父帰る

5/31
神田・錦橋閣

作	■	岸田國士
演出	■	長岡輝子

留守

原作	■	石川達三
脚色	■	平井英路
演出	■	山下与志一

智慧の青草

作	■	ヘンリック・イプセン
訳	■	森田草平
演出	■	久保田万太郎

野鴨

6/28～7/4
田村町・飛行館

今回より正式に“公演”と称す

作	■	真船豊
演出	■	久保田万太郎

廃園

9/20～26
田村町・飛行館

作	■	マルタン・デュ・ガール
訳	■	堀口大学
方言化	■	阪中正夫
演出	■	岩田豊雄

ルリュ爺さんの遺言

『ルリュ爺さん…』は、予定のメリメ作『祭日の馬車』が施政者をヤユせる内容のため変わりしもの

aa9

作	■	三宅由岐子
演出	■	田村秋子

母の席

10/30
田村町・飛行館

原作	■	石坂洋次郎
脚色	■	伊賀山昌三
演出	■	田中千禾夫

かっこう

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

短夜

作	■	岸田國士
演出	■	戌井市郎

驟雨

一般公開の勉強会
第一回大阪公演予定の『マリウス』は検閲不許可のため、初日を一週間後に控えて突如中止さる

作	■	マルセル･パニョル
訳	■	永戸俊雄
演出	■	里見弴

ファニー

12/6～15
12/18～20
築地・国民新劇場

好評、続演

朗読『驟雨』（岸田國士=作・戌井市郎=演出）・日比谷の職員互助会館に於いて・12/17

４月、東宝映画と提携、第二期研究所として“東宝映画文学座演劇映画研究所”を開講

１９４１年（昭和１６年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

作	■	武者小路実篤
演出	■	岩田豊雄

七福神

1/24～30
築地・国民新劇場
2/8～10
大阪･朝日会館

初の大阪公演

？

作	■	サッシャ・ギトリー
訳	■	林孝一
改補	■	木々高太郎
演出	■	久保田万太郎

パスツール

・・

『パスツール』は早稲田演劇協会の需めに応じ、 6/29早稲田大隈講堂で上演

aa10

作	■	田中千禾夫
演出	■	田中千禾夫

巡礼

3/14～16
築地・国民新劇場

作	■	内村直哉
演出	■	戌井市郎

夢

作	■	アントン・チェーホフ
訳	■	米川正夫
演出	■	長岡輝子

結婚申込

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

釣堀にて

作	■	庄司総一
脚色	■	森本薫・田中澄江
演出	■	久保田万太郎

陳夫人

4/23～5/4
5/5～7
築地・国民新劇場

好評にて続演

作	■	マルセル･パニョル
訳	■	永戸俊雄
演出	■	里見弴

ファニー

6/6～8
大阪・朝日会館

盛況

aa11

作	■	ソーントン・ワイルダー
訳	■	森本薫
演出	■	長岡輝子

わが町

7/3～5
築地・国民新劇場

作	■	久保田万太郎
演出	■	戌井市郎

弥太五郎源七

『わが町』は好評にて、次回公演に持ち越さる

作	■	北条秀司
演出	■	田中千禾夫

おふくろ

8/8
川崎マツダランプ工場
（女子寮内食堂仮設舞台）

作	■	アントン･チェーホフ
訳	■	米川正夫
翻案・方言化	■	伊賀山昌三
演出	■	長岡輝子

結婚の申込み

作	■	伊藤章三
演出	■	戌井市郎

春雷

8/9
横須賀・海軍病院講堂

作	■	アントン･チェーホフ
訳	■	米川正夫
翻案・方言化	■	伊賀山昌三
演出	■	長岡輝子

結婚の申込み

作	■	伊藤章三
演出	■	戌井市郎

春雷

8/9～10
川崎・日本鋼管附属青年学校講堂

作	■	北条秀司
演出	■	田中千禾夫

おふくろ

作	■	アントン･チェーホフ
訳	■	米川正夫
翻案・方言化	■	伊賀山昌三
演出	■	長岡輝子

結婚の申込み

移動演劇１
初の移動演劇

自修会１　『客』（シャルル･ヴィルドラック=作・辰野隆=翻案・中村伸郎=指導）『父と子』（ポール・ジェラルディｨ=作・辰野隆=翻案・森雅之=指導）
『母の席』（三宅由岐子=作・宮口精二=指導）・錦橋閣・稽古場に於いて・9/7　

作	■	前回と同じ
演出	■	長岡輝子

わが町

9/18～30
築地・国民新劇場
11/7～9
大阪・朝日会館

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

砂の上

自修会２『瀬戸内の子供ら』小山祐士=作・錦橋閣に於いて・10月（１回）

自修会３『魚族』（小山祐士=作）『結婚の申込み』（アントン･チェーホフ=作・伊賀山昌三=翻案）
『紙風船』（岸田國士=作）『雨空』（久保田万太郎=作・戌井市郎=演出）・錦橋閣に於いて・10/28

作	■	植草圭之助
演出	■	長岡輝子

佐宗医院

12/3～15
築地・国民新劇場

作	■	アントン･チェーホフ
翻案・方言化	■	伊賀山昌三
演出	■	長岡輝子

結婚の申込み

・３月、大阪に支持会組織さる・６月日本移動演劇連盟創立さる

１９４２年（昭和１７年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

自修会４『二人の家』（川口一郎=作・戌井市郎=演出）『姉の不幸』（三宅由岐子=作）『留守』（岸田國士=作）
『わが家』（森本薫=作）・錦橋閣に於いて・1/15

原作	■	上田広
脚色	■	伊賀山昌三
補訂	■	森本薫
演出	■	田中千禾夫

黄塵

2/13～22
築地・国民新劇場

初の戦争物
入り香しからず

aa12

作	■	マルティネス・シェルラ
訳	■	永田寛定
演出	■	長岡輝子

ゆりかごの唄

4/2～5
築地・国民新劇場

作	■	飯沢匡・長岡輝子
演出	■	戌井市郎

洋杖（ステッキ）

原作	■	岩下俊作
脚色	■	森本薫
演出	■	里見弴

富島松五郎伝

5/6～21
築地・国民新劇場

雑誌「オール読物」連載の直木賞候補作品より、岩田幹事発掘
丸山定夫、客演し好演

自修会５『富島松五郎伝』（戌井市郎=演出）・国民新劇場に於いて・5/19～20

作	■	松岡力雄
演出	■	田中千禾夫

落葉松

7/13～16
築地・国民新劇場

作	■	伊藤章三
演出	■	戌井市郎

春雷

創立五周年を祝う

自修会６『春雷』（戌井市郎=演出）『家族』（川口松太郎=作・長岡輝子=演出）・錦橋閣に於いて・７月中旬

作	■	伊藤章三
演出	■	戌井市郎

春雷

7/26～8/2
地方公演のみ

作

■

菊田一夫

地底の花嫁

作	■	川口松太郎
演出	■	長岡輝子

家族

移動演劇２
隊長三津田健
五周年のパンフには66名が名前を連ぬ
　（創立当時の倍の人数）

作	■	真船豊
演出	■	久保田万太郎

鶉

10/1～15
築地・国民新劇場
10/23～27
大阪・朝日会館

興行成績良く、大阪でも興行的に初めての黒字を挙ぐ

作	■	セラフィン・キンテーロ
訳	■	菅原卓
演出	■	長岡輝子

女ばかりの村

12/1～15
築地・国民新劇場

作	■	久保田万太郎
演出	■	久保田万太郎

町の音

12月ごろ第三期研究所を開設・大阪に劇団支部が設けられる・大阪支持会も再出発・暮に五周年の忘年会を錦橋閣にて開く

１９４３年（昭和１８年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

地方公演

aa14

作	■	山本有三
演出	■	三上亮

海彦山彦

1/2～5
築地・国民新劇場

なし

作	■	真船豊
演出	■	戌井市郎

松花江の月

作	■	岡田禎子
演出	■	鈴木英輔

病院船

三上亮は穴沢喜美男の別名

『驟雨』（岸田國士=作・戌井市郎=演出）『家族』（川口松太郎=作・長岡輝子=演出）『結婚の申込み』（伊賀山昌三=作）
牛込・第一陸軍病院に於いて・1/14・（『病院船』にて衣裳その他を借用せし礼を籠めた、傷病兵のための慰問公演）

作	■	飯沢匡
演出	■	長岡輝子

北京の幽霊

2/2～16
築地・国民新劇場

なし

飯沢匡の戯曲を、本公演に初めて採り上ぐ
好評、大入り

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

地方公演のみ
(秋田・陸軍病院
盛岡・陸軍病院)

2/27
3/6

作

■

岸田國士

驟雨

移動演劇以外の最初の地方巡演
・装置は、東京にて製作の物（小型）を初めて携行

原作	■	渡辺喜恵子
脚色	■	戌井市郎
演出	■	田中千禾夫

お豊さん

地方公演のみ
(秋田松竹劇場能代高女講堂)

2/28
3/2

作	■	真船豊
演出	■	久保田万太郎

鶉

地方公演のみ
(秋田・鷹巣国民学校
体操場兼講堂
能代・秋木館
大館町・常座
盛岡劇場)

3/1～5

原作	■	丹羽文雄
脚色	■	森本薫
演出	■	岩田豊雄

勤王届出

4/1～18
4/23～27
築地・国民新劇場
大阪・朝日会館

なし

仕込約一万円
当時としては、大がかりのもの

作	■	ガブリエル･デルヴィエ
訳	■	原千代海
演出	■	田中千禾夫

終身年金

6/1～20
築地・国民新劇場

なし

作	■	田口竹男
演出	■	久保田万太郎

寿の町

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

地方公演のみ
函館・岩内・余市・網走・釧路・
岩見沢（映画館)・夕張

7/25～8/6

・・・

‐ｼｭﾌﾟﾚﾋｺｰﾙ‐
進め一億火の玉だ

作	■	川口松太郎
演出	■	長岡輝子

家族

・・・

‐宣誓劇‐

地方公演のみ
( 登別にて)

8/8

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

移動演劇３
最も辛かりし移動

aa15

作	■	梅本重信
演出	■	戌井市郎

部屋の中

8/31
神田・錦橋閣

なし

作	■	コルネイユ
訳	■	・・・
演出	■	戌井市郎

ル・シッド（抜萃）

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	真船豊
演出	■	真船豊

田園

10/1～18
築地・国民新劇場
10/22～26
大阪・朝日会館

なし

情報局国民演劇参加作品
演出の実際の衝は千田是也が
あたる
内一回警報発令のため第三幕まで
情報局賞を受く

aa16

作	■	栃沢冬雄
演出	■	戌井市郎

ほとけ

12/20～21
神田・錦橋閣

なし

作	■	八木隆一郎
演出	■	田中千禾夫

太平洋の嵐

１９４４年（昭和１９年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

地方公演

作	■	八木隆一郎
演出	■	田中千禾夫

太平洋の嵐

地方公演のみ
（鳥取・島根・九州）
(療養所食堂に於いてが多い）

1/9～25

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

移動演劇４
東京公演を年二回に縮小、残余は移動演劇公演の体制となる
今回は傷痍軍人の為の移動演劇

作	■	八木隆一郎
演出	■	田中千禾夫

太平洋の嵐

地方公演のみ
（四国）

2/10～20

作	■	金子洋文
演出	■	金子洋文

笑う村

移動演劇５
貯蓄奨励の為の移動演劇

・・・

‐シュプレヒコール‐
一粒の米

地方公演のみ
（茨城・福島）
（国民学校講堂に於いてが多い）

3/2～22

作	■	八木隆一郎
演出	■	田中千禾夫

太平洋の嵐

作	■	伊賀山昌三
演出	■	長岡輝子

結婚の申込み

移動演劇６
優良農村感謝激励の為の移動演劇
『結婚の申込み』は4/19千葉・日立製機でも上演

作	■	森本薫
演出	■	久保田万太郎

怒濤

5/1～15
5/16～20
5/21～29
築地・国民新劇場

なし

欠損を覚悟が以外にも日延べに日延べを重ね、遂に29日間の長期公演記録を樹立
尤も警戒警報発令のため、公演全く不能の日や、途中までの日もあり

作	■	都築益世
演出	■	島公靖

勝利の糧
（護れこの糧）

7/21～22
8/31～9/1
日比谷公会堂

7/24～8/26

原作	■	森本薫
脚色	■	戌井市郎
演出	■	青山杉作

歓呼の町

作	■	平田弘一
演出	■	金子洋文

我等何をなすべきか

移動演劇７
決戦食糧配給の為の大都市移動公演
くろがね隊と劇作隊の合同
『我等何を…』は男優払底のため、女優がヒゲをつけて男装出演

作	■	飯沢匡
演出	■	戌井市郎

鳥獣合戦

10/13～11/1
築地・国民新劇場

なし

委嘱作品
・舞台稽古の日になって、戦争批判の内容が不穏なりとの通告があり、森本薫情報局へ赴き、漸く許可をとる
“「警報解除」が開演二時間前にあれば開演致します”
このときの案内状より

作	■	シャルル･ヴィルドラック
翻案	■	辰野隆
演出	■	・・・

客
（朗読）

11/3
国立・
商大学園講堂

なし

作	■	亀屋原徳
演出	■	戌井市郎

棒押し

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

東京商大、一ッ橋会、如水会共催・創立記念及び勤労学徒慰安の為の需めに応ず
・『結婚の申込み』は11/13～16大阪の各工場でも上演

作	■	森本薫
演出	■	久保田万太郎

怒濤

11/10～16
大阪・朝日会館

なし

作	■	北条秀司
演出	■	・・・

山がら物語

地方公演のみ
（徳島・高知）

12/1～10

作	■	栃沢冬雄
演出	■	戌井市郎

ほとけ

移動演劇８

１９４５年（昭和２０年）

公演
番号

作・訳・演出

演目

期間・劇場

地方公演

作	■	菊田一夫
演出	■	金子洋文

海はあかね雲
（レイテ湾）

地方公演のみ
（向島・江戸川・新潟・長野）

1/17～2/26

作	■	亀屋原徳
演出	■	戌井市郎

棒押し

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

移動演劇９

作	■	森本薫
演出	■	久保田万太郎

女の一生

4/11～13・15
4/16
渋谷・
東横劇場

なし

初演
東宝と協約成り公演敢行
二回目の舞台は警報発令のため、最後まで演れし日は殆どなし
稽古場は、久保田顧問宅、中村伸郎宅、四谷倶楽部等を転々とす

作	■	八木隆一郎
演出	■	戌井市郎

太平洋の防波堤

地方公演のみ
（小松・敦賀）

5/27～6/4

作	■	亀屋原徳
演出	■	戌井市郎

棒押し

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

移動演劇１０
劇団疎開後最初の出動

作	■	久里原一登
演出	■	中村伸郎

‐連唱‐
進撃の朝

地方公演のみ
（富山･石川・福井）

6/26～7/9

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	中江良夫
演出	■	戌井市郎

海の音

移動演劇１１
特別攻撃隊員出身地慰問及び航空機増産奨励の会

作	■	中江良夫
演出	■	戌井市郎

海の音

地方公演のみ
（石川）

7/20～8/14

作	■	亀屋原徳
演出	■	戌井市郎

棒押し

作	■	久里原一登
演出	■	中村伸郎

進撃の朝

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	北村寿夫
演出	■	中村信成

いろはにほへと

作	■	中江良夫
演出	■	戌井市郎

海の音

地方公演のみ
（富山）

7/24～8/5

作	■	亀屋原徳
演出	■	戌井市郎

棒押し

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	久里原一登
演出	■	中村伸郎

進撃の朝

地方公演のみ
（石川）

8/8～8/9

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	中江良夫
演出	■	戌井市郎

海の音

移動演劇１２

8/1富山市大空襲を受けしため、中止の公演地多数

8/15昼、公演前に戦争終結の発表あり、中止して急遽小松へ戻る

8 月中、劇場は休場

作	■	栃沢冬雄
演出	■	戌井市郎

ほとけ

地方公演のみ
（石川）

10/6～10/25

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

作	■	北条秀司
演出	■	戌井市郎

山がら物語

北陸地方豪雨出水のため、予定の国府村は中止

作	■	栃沢冬雄
演出	■	戌井市郎

ほとけ

地方公演のみ
（兵庫）

11/11～23

作	■	岸田國士
演出	■	中村信成

驟雨

作	■	伊賀山昌三
演出	■	戌井市郎

結婚の申込み

移動演劇１４
最後の移動演劇

２月錦橋閣戦災、一時渋谷の賀原夏子宅を事務所とす
２月中旬森本薫『女の一生』を脱稿
５月初旬、石川県小松市に劇団疎開
９月一杯にて、小松市より東京へ引き揚ぐ・タペシリンの長原芳郎の経済的援助を受け、杉並区方南町の同邸内に事務所兼稽古場を持つ

誤記等、お気づきになられた方は文学座までお知らせ下さい。