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文化庁文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

文化庁芸術祭令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加公演


文学座公演  

『 欲望という名の電車 』    

作:テネシー・ウィリアムズ
訳:小田島恒志
演出:高橋正徳
   
日程:2022年10月29日(土)~11月6日(日)
   
会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

   上演時間 2時間55分(途中15分の休憩を含む)
※上演中、喫煙シーンが複数回ございますが、全て医薬品(タバコに似た形状の咳止め薬)を使用しております。 予めご了承ください。
  

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→人物相関図

 

  テネシー・ウィリアムズの最高傑作にして、アメリカ演劇の不朽の名作『欲望という名の電車』。1947年にブロードウェイでの初演、1951年に映画化(ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド出演)。1953年日本初演となる文学座公演では、杉村春子がブランチ役、北村和夫がスタンレー役を務めました。以来、上演回数594回を記録し、文学座の伝説的な演目として上演され続けてきました。
新たなキャストは、『女の一生』で布引けいを好演した山本郁子がブランチを、2021年東宝ミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』や2022年新劇交流プロジェクト『美しきものの伝説』など幅広いジャンルの作品に出演する鍛治直人がスタンリーを、2021年劇団朋友『吾輩はウツである』、こまつ座『雨』で活躍した助川嘉隆がミッチを演じ、新劇5団体の女優からなる演劇ユニットOn7(オンナナ)で活動する他、海外ドラマの声優としても数多く出演している渋谷はるかがスタンリーの妻のステラ。さらには数々の舞台や連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演している小林勝也が医師として出演します。
演出を手掛けるのは、川村毅、鐘下辰男、佃典彦、東憲司、青木豪など多くの現代作家の新作を演出し、近年ではミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の演出も務めた高橋正徳。高橋は2019年に上演した文学座公演『ガラスの動物園』の演出に続き、再びテネシー・ウィリアムズの最高傑作に挑みます。
舞台上の俳優たちとお客様とのエネルギーがぶつかり合い、どのような化学反応を生み出し、スパークしていくのか…。
2022年秋、文学座の新たな『欲望という名の電車』が35年振りに蘇ります!



かつてはアメリカ南部の大農園で育ち、上流階級の娘であったブランチ・デュボア。未亡人となった彼女は「欲望」という名の電車に乗り、「墓場」という名の電車に乗り換え、「天国」という名の駅に下車。ブランチが降り立ったのは、今まで住んでいた街とは遠くかけ離れたアメリカ南部のニューオーリンズのフレンチクォーター。この地に住む、妹のステラとその夫・スタンリーが住む貧しいアパートにたどり着き、3人の共同生活が始まる。 豪華絢爛な暮らしをしてきたブランチにとって、多民族が交差し合うニューオーリンズでの生活は衝撃的であった。スタンリーは派手に振る舞うブランチに苛立ちを感じ、二人は反発しあう。そんな中、スタンリーの友人のミッチと出会ったブランチは、自身の新たな希望を見いだすが…。 自身の過去に執着し続けるブランチ。彼女とは対照的に現実を受け入れ、逞しく生きるステラ。そしてスタンリー。そして3人を取り巻く街の力強さ。全てのエネルギーがスパークし合う先に見える情景とは。

文学座『欲望という名の電車』上演歴 こちらをクリック


1969年『欲望という名の電車』杉村春子

テネシー・ウィリアムズ

1911年3月26日、アメリカ合衆国ミシシッピ州コロンバス生まれ。
愛称の「テネシー」は本名「トマス」の南部訛りから友人がつける。 ミズーリ大学など3大学で学び、様々な職業を経て作家に。彼の作品は自伝的要素が強く、特に精神疾患で生涯のほとんどを精神病院で過ごした姉ローズからは、大きな影響を受ける。
1948年に『欲望という名の電車』、1955年には『やけたトタン屋根の猫』でピューリッツァー賞受賞など、受賞歴多数。日本には1969年6月、文学座の招聘により来日。その後アルコールと睡眠薬中毒の治療を行いながら、翌年再び来日。1983年2月25日、ニューヨークのホテルで死亡。享年71。

主な作品:『ガラスの動物園』(1945)、『欲望という名の電車』(1947)、『夏と煙』(1948)、『カミノ・レアル』(1953)、『バラの刺青』(1955)、『やけたトタン屋根の猫』(1955)、『ベビイ・ドール』(1956)、『地獄のオルフェ』(1957)、『青春の甘き小鳥』(1959)、『去年の夏突然に』(1959)、『イグアナの夜』(1961) ほか。


  小田島恒志



1962年生まれ。翻訳家。早稲田大学文学学術院教授。
シェイクスピア翻訳者として有名な小田島雄志の次男として東京都に生まれる。1984年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1991年、同大学院博士課程単位取得満期退学、ロンドン大学大学院修士課程修了。第3回湯浅芳子賞受賞(翻訳・脚色部門)。
翻訳作品は多数に上り、近年は『チルドレン』、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(小田島則子共訳)やミュージカル『ジャージー・ボーイズ』など。
文学座では『白鯨』(2015年アトリエの会)、『ジョー・エッグ』(2018年アトリエの会)、2019・2022年『ガラスの動物園』(作:テネシー・ウィリアムズ、演出:高橋正徳)も手掛ける。



  高橋正徳

3年前に文学座公演でテネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』を演出して以来、いつの日か『欲望という名の電車』も演出したいと思っていました。そしてその日がこんなに早く訪れるとも思っていませんでした。文学座では杉村春子が、座外でも沢山のカンパニーが名演を重ねてきたこの芝居に、新たな息吹を吹き込みたいと思っています。 未だ続くコロナ禍の中で、我々は人間が存在し続ける事の不安定さや孤独を目の当たりにしました。そして我々は孤独を抱えて生きていこうとしています。そういった人間の姿が、この芝居の舞台であるニューオーリンズのエリージャン・フィールド(天国)という街路の片隅に生きる人々と、そこにある日突然現れたブランチ・デュボアの姿に重なるのです。 我々はそれでも生きてゆく。
1947年ブロードウェイで初演されたこの芝居は、75年たった今でも色褪せることはありません。ご期待下さい!!

1978年生。東京都出身。東京学芸大学教育学部中退。
2000年文学座附属演劇研究所入所(40期生)。05年座員昇格。04年文学座アトリエの会『TERRA NOVA テラ ノヴァ』で文学座初演出。以降、川村毅、鐘下辰男、佃典彦、東憲司、青木豪など多くの現代作家の新作を演出。また文学座附属演劇研究所の発表会の演出も多く務める。小劇場まで大劇場まで精力的に活動する傍ら、地方劇団・公共団体・学校などでの演劇ワークショップの講師としても活躍。 2011年文化庁新進芸術家海外研修制度により1年間イタリア・ローマに留学。近年の演出作品はミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』、劇団1980『いちばん小さな町』、テアトル・エコーSIDEB『ギラギラの月』など。文学座の演出作品はアトリエの会『海の眼鏡』、アトリエの会『白鯨』、文学座公演『越前竹人形』、アトリエの会『かのような私‐或いは斎藤平の一生‐』、文学座公演『ガラスの動物園』。


 

      

 

山本郁子
(ブランチ・デュボア)

鍛治直人
(スタンリー・コワルスキー)

助川嘉隆
(ハロルド・ミッチェル[ミッチ])

渋谷はるか
(ステラ・コワルスキー)

中川雅子
(ユーニス・ハベル)

大滝 寛
(スティーヴ・ハベル)

沢田冬樹
(パブロ・ゴンザレス)

千田美智子
(黒人女)

柴田美波
(メキシコ女)

西村知泰
(集金人の若者)

磯田美絵
(見知らぬ女[看護師])

小林勝也
(見知らぬ男[医師])

□スタッフ
美術:乘峯雅寛 照明:阪口美和 音楽:三枝伸太郎 音響:原島正治 衣裳:小林巨和
アクション:渥美 博 振付:神崎由布子 舞台監督:加瀬幸恵 演出補:大内一生
  制作:梶原 優、最首志麻子、白田 聡 宣伝美術:三木俊一(文京図案室) アートワーク:中山晃子

※開場は開演の30分前

                   
  10/29 30 31 11/1 2 3 4 5 6
 
13:30      
18:30         

★=夜割

◎=終演後、アフタートーク実施予定
10/31(月)高橋正徳、出演者

11/3(木・祝)和田秀樹(精神科医)、小田島恒志(訳)、高橋正徳

和田秀樹(わだ ひでき)プロフィール
1960年生まれ。東京大学医学部卒業。こころと体のクリニック院長。他に日本大学常務理事、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師も務める。1987年に刊行した『受験は要領』がベストセラーになって以来、大学受験の世界のオーソリティとしても知られている。また自由な表現を求め映画監督にも挑戦している。最近の監督作品は『私は絶対許さない』『東京ワイン会ピープル』。そして、精神科医としては「依存症患者を、意志が弱い人間、だらしがない人間、と糾弾するだけでは解決しない」と語り、マスメディアや社会の姿勢に一石を投じる一面も。近著に『みんなに好かれなくていい』〈小学館YouthBooks〉、『60代から心と体がラクになる生き方 老いの不安を消し去るヒント』朝日新聞出版〈朝日新書〉、『80歳の壁』〈幻冬舎〉など。

□前売開始 2022年9月29日(木)
10:00~(オンラインチケット先行)/11:00~(電話予約)

(全席指定・税込)

一 般 6,200円
夜 割 4,500円(10/29、11/1の夜公演限定)

ユースチケット 3,800円 (25歳以下) ※
◎夫 婦 割  11,000円
◎中・高校生 2,500円 ※

※ご来場の際にユースチケットは年齢を証明するもの、中・高校生は学生証を当日劇場でご呈示いただきます。
◎印=文学座のみ取り扱い
Gift.jpg(14485 byte)◎ギフトチケット
ご家族やご友人に文学座のチケットをプレゼントしませんか?
 ご購入いただいたギフトチケットは贈られた方があとからお好きな日時を設定頂けます。
 詳細は文学座へお問い合わせくださいませ。



□チケット取り扱い

文学座オンラインチケット
Webでお気軽にクレジットカードやコンビニ払い・発券が可能な新システムを導入しました。
24時間いつでも購入可能!!座席表を見ながら、お好みの席を選べます。

○文学座チケット専用ダイヤル 0120-481034(シバイヲミヨー)(11時~17時30分/日祝を除く)
≪お支払い方法≫
ご予約後、郵便振替用紙をチケットと同封して郵送いたしますので、到着後にお振込みください。銀行振込をご希望の場合は下記口座をご利用ください。
≪ご送金方法≫
銀行振込: 三菱UFJ銀行 四谷支店 
普通口座 4360713 (株)文学座切符代金口
郵便振替: 00170-4-91348 株式会社文学座

e+(イープラス)(PC・携帯共通)

○キノチケットカウンター 紀伊國屋書店 新宿本店(店頭販売のみ/10:00~18:30)

キノチケオンライン

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紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〒151-0051 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 
タカシマヤタイムズスクエア南館7階 
TEL:03-5361-3321
JR新宿駅南口徒歩8分



可児市文化創造センター小劇場 [アクセス]
11月9日(水)18:00開演
11月10日(木)14:00開演
□前売開始 2022年9月10日(土)9:00より
料金(全席指定・消費税込) 一 般 4,000円 25歳以下 2,000円 ※未就学児入場不可
お問い合せ:(公財)可児市文化芸術振興財団 0574-60-3050 

尼崎ピッコロシアター大ホール [アクセス]
11月12日(土)15:00開演
11月13日(日)13:00開演
□前売開始 2022年9月16日(金)9:00より
料金(全席指定・消費税込) 全席指定 4,500円 高校生以下2,000円
お問い合せ:兵庫県立尼崎青少年創造劇場 06-6426-1940 

文学座 03-3351-7265 ( 10:00→18:00日祝除く )
〒160-0016 東京都新宿区信濃町10